【難局を乗り越えるために求められるチームワークとは?】
その考え方は、「世界標準」ですか? ~失敗をチャンスに変えていく5つの力~
(齋藤ウィリアム浩幸 氏)

【難局を乗り越えるために求められるチームワークとは?】その考え方は、「世界標準」ですか? ~失敗をチャンスに変えていく5つの力~(齋藤ウィリアム浩幸 氏)

今回ご紹介するのは、スタートアップ企業の育成に携われ、「ヤング・グローバル・リーダー」や「グローバル・アジェンダ・カウンシル」のメンバーに選出された経験もある齋藤ウィリアム浩幸氏の著書をご紹介します。著書『ザ・チーム』(日経BP社)でご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。

今回ご紹介する書籍で著者は、今の日本に必要なのは、異なる世代が力を合わせて難局を乗り越え新しい日本を築いていくチームワークだと指摘しています。

そして、チームになって日本が直面する問題の解決策を考え実行していくためには、気合いや頑張りだけでなく、世界と肩を並べて成長していくために世界標準で考えていくことが重要であるとしています。

著者自身の体験に基づきながら本著は展開されているのですが、その中で、世界標準の思考をするために必要な力として以下の5つを挙げています。

▼世界標準で考えるために必要な5つの力

1.行動する力
まずは行動し、失敗もチャンスと捉える能力。

2.個性を活かす力
自分の個性を理解し、強みを活かす能力。

3.自分の考えをつくり、相手に伝える力
主張する内容を豊かにし、ハッキリと伝える能力。

4.違いを知る力
多様性を受け入れ、一つの視点にとらわれず、多角的に問題に取り組む能力。

5.応用する力
マニュアルに頼らずに、その場、その場で最適な行動を選ぶ能力。

体験に裏打ちされた著者の考えは「世界標準の思考とは何か」を考える上でヒントとなるものが多く含まれていますが、今回は紹介されていることの中から「チームワーク」について取り上げます。

個人でできること、到達できることにはやはり限界があります。大きな成果を上げるためには、個と個が連携し合い、チームとして成果に向けて突き進む必要があります。

著者は、日本人はそもそもチームワークを得意としていると考えていますが、今後より求められてくるのは「個性を活かしたチームワーク」であると指摘しています。研究開発やサービス開発など、新しいチャレンジには当然、失敗はつきものです。その際、様々なリスクに直面することになります。しかも、近年直面する問題、さらには非常事態が起きたときなどは様々な専門知識や強みを要する問題が次々と起こり、それらの問題に対して速やかに対処していかなければなりません。

そのためにはチームワークがしっかりしていないと、そしてチームもただ人が集まっているという状態ではなく、専門分野や強み(著者はこれらを「個性」と表現しています)のある個が集まって、自由に発言して連携し、実力を発揮できる状況でないといけないと著者は考えています。これは、前提としていかに個としての専門性や強みを特定して伸ばしていくかという視点が不可欠であることを意味します。まず個としての能力開発を進めていくことが、今後ますます重要になるでしょう。

個性を活かし合ったチームが一丸になって失敗のリスクを乗り越え、一つの目標に向かって助け合う精神を育てていくことが、今の日本が直面する危機を回避するためには不可欠だと指摘する著者。

チームの在り方、そして組織の在り方や働き方について考えさせられます。皆様でしたら、リスクを乗り越えて成果を上げるために、どのようなチームを作られますか?

他にも考えさせられる様々なテーマが挙げられている本著。ご興味がございましたらぜひ一度、手に取ってみてください。

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