【仕事にワクワクしていますか?】
ワクワクする職場をつくる。「良い感情の連鎖」が空気を変える
(高橋克徳 氏・重光直之 氏)

【仕事にワクワクしていますか?】ワクワクする職場をつくる。「良い感情の連鎖」が空気を変える(高橋克徳 氏・重光直之 氏)

唐突な質問ですが、皆様は最近、仕事に“ワクワク”されていますか?

「そもそも自分にとって仕事とは何なのか?」など、根本的な問いにも立ち返ることになるかもしれませんが、仕事には(もっというと、ビジネス、企業には)「価値を生み出して提供する」という側面があります。人の役に立つことと言い換えてもいいかもしれません。

そういった意味では、本来、仕事は大変なだけではなく、有意義で楽しい側面もあるはずです。

皆様も、就職や起業などをされたとき、「人の役に立ちたい!」「こんな価値を生み出してみたい!そして世の中にインパクトを与えたい!」そのような想いを胸に、ワクワクしながら仕事に取り組まれたことはないでしょうか?

そのワクワクは、今も続いていますでしょうか?

今回ご紹介する本の著者は、ワクワクして楽しみながら全力で仕事に取り組む社員がいる職場が減り、「あきらめ職場」が増えていると指摘しています。

最初はワクワクした、熱い想いがあっても、「何をしてもどうせ変わらない。だから我慢しよう。」と前向きな気持ちを持てなくなり、自分の感情を押し殺して、仕事で精一杯の中、自分がミスで責められることのないようにソコソコやっていようと思う社員が増えているというのが、多くの職場環境を診断してきた著者が感じたことです。

ただ一方で、そのような中でも「あきらめられない自分」がいるのではないかと著者は指摘しています。

では、なぜそのような状態に職場はなりがちなのでしょうか?著者が挙げているその理由を要約すると、以下の通りです。


▼職場で何が見失われたのか

【1】働く喜びが持てない
成果主義、リストラで成果を出さなければはじかれてしまう環境
⇒進む専門化、フラット化、そして自力で物事をなんとかしなくてはならない状況
⇒失敗できない、リスクを冒せない状況へ
⇒閉じこもる働き方に至ってしまう

【2】仲間の大切さがわからない
目の前の仕事に手いっぱいでお互いの状況や苦労がわからない状況
⇒相手への配慮がない振る舞いや、やりとりが繰り広げられる人間関係
⇒互いを遠ざける不機嫌な職場へ
⇒お互いのことが見えない…

【3】思いや志が湧いてこない
何のために働いているかが見えなくなる状況
⇒仕事へのやりがいや成長実感も持てない状態へ
⇒やりたいことが見えてこない…
⇒他の社員と対話ができない、共有ができない職場へ

【1】のさらなる悪化につながり、負のサイクルが回っていく。

では、この状況はどのように変えていくことができるのでしょうか。「組織を変えるカギ」として、著者は3つの革新に取り組むことを提案しています。


▼職場が変わる3つのステップ

【1】関係革新
関わり合えない、対話ができない「関係」そのものにフォーカスし、まずは互いに関心を持ち、共感し、信頼できる関係に変える。

【2】仕事革新
目の前の仕事のやり方自体を変えていく。
一人ひとりが自分の仕事を抱え込み、相談できず、自力でどうにかするしかないという働き方から、どう抜け出すのか、みんなで知恵を出し合っていく。

【3】未来革新
希望が見えない、将来が見えないという不安を乗り越えて、少しでも前向きな未来のイメージを創り出し、重ね合わせ、ともに喜び合える未来を持てるように一歩をみんなで踏み出していく。

それぞれでどのような取り組みを行うのかは本著に詳しい解説は譲るとして、その中で印象的だった言葉がいくつもあるのですが、それらの中から1つご紹介します。それは…

組織力とは「個人力×つながり力」

著者も指摘していますが、個々人の能力や意欲の高さは間違いなく重要な要素です。ただ、組織は、そして仕事は個々人で完結するものではないですし、個々人でできることには当然限りがあります。

個々人の力が有機的につながっていかない限りは、より高いレベルでの成果は成し得ないですし、組織としての力にもなりません。

個々人の力をいかに育て上げるかという点(スキルの獲得など)に、ときに学びはフォーカスされがちですが、それだけでは組織としての力は育たないのではないでしょうか。

多様なメンバーのことを理解し合い、お互いの状況を把握し合い、チームワークを発揮しながらやりがいをもって目標に突き進む。それが、これからの仕事に、そもそも従来の仕事に必要なことなのではないでしょうか。

本著の内容にご興味をお持ちの方は、ぜひご覧になられてみてください。

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