【価値ある仕事をするためには】
イシューからはじめよ ~知的生産の「シンプルな本質」~

【価値ある仕事をするためには】イシューからはじめよ ~知的生産の「シンプルな本質」~

イシューからはじめよ ~知的生産の「シンプルな本質」~
安宅 和人 氏
【Bond-BBT MBAメールマガジン ブックレビュー・ランキング2015 第10位】

皆様にとって、「バリューのある仕事」とは何でしょうか?

価値のある仕事、じっくり丁寧に仕上げた仕事、お客様の要望に応えた仕事、などなど…。
人によって様々な答えがあるかもしれません。

ただ、そのイメージされている仕事は、はたして本当に「バリューのある仕事」なのでしょうか?
そもそも、仕事において「バリュー」とは何なのでしょうか?

今回ご紹介する書籍の著者は、ヤフー株式会社の執行役員である安宅氏。
コンサルタント、研究者、マーケター、プランナーと様々なバックグラウンドをもつ安宅氏が、自身の経験などをもとに「本当に価値あるアウトプット」を出すためには何が必要かといった視点で解説をしています。

本当に価値のあるアウトプット、それが「バリューのある仕事」なのですが、どのような条件を満たす仕事のことを言うのでしょうか。

著者は以下のように考えています。

バリューのある仕事とは何か

僕の理解では、「バリューの本質」は2つの軸から成り立っている。

ひとつめが、「イシュー度」であり、2つめが「解の質」だ。

(中略)

僕の考える「イシュー度」とは「自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ」、そして「解の質」とは「そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているかの度合い」となる。

(中略)

バリューのある仕事をしようと思えば、取り組むテーマは「イシュー度」と「解の質」が両方高くなければならない。

そして、多くの人が陥りやすい誤解として、以下のものを挙げています。

仕事のバリューをめぐる誤解

多くの人は、マトリクスのタテ軸である「解の質」が仕事のバリューを決める、と考えている。

そして、ヨコ軸である「イシュー度」、つまり「課題の質」についてはあまり関心をもたない傾向がある。

だが、本当にバリューのある仕事をして世の中に意味のあるインパクトを与えようとするなら、あるいは本当にお金を稼ごうとするなら、この「イシュー度」こそが大切だ。

なぜなら、「イシュー度」の低い仕事はどんなにそれに対する「解の質」が高かろうと、受益者(顧客・クライアント・評価者)から見たときの価値はゼロに等しいからだ。

世の中にある「問題かもしれない」と言われていることのほとんどは、実は本当に取り組む必要のある問題ではないと考える著者。本当に白黒をはっきりさせるべき問題、それを本質的な問題と言い換えてもいいかもしれませんが、それはごく一握りだといいます。

世の中に出回っている「ロジカル・シンキング」や「フレームワーク」などの問題解決のツールのみでは問題は解決しません。表層的な現象に囚われず、現場などで得られる情報を噛みしめながら、複合的な意味合いを考え抜く。それがイシューに迫る上では不可欠なのです。

では、「バリューのある仕事」を行えるようになっていくためにはどのような視点で物事にあたる必要があるのでしょうか?

ご興味をお持ちの方は、ぜひ一度本著を手に取られてみてください。

▼本を見てみる(Amazon)
⇒⇒ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862760856/bond11-22

※「Bond-BBT MBAメールマガジン ブックレビュー・ランキング」とは、毎週配信されている本プログラムのメールマガジン内の企画「ブックレビュー」でご紹介した書籍の中から、その年に読者の方々の反響(クリック数)が大きかった書籍上位10位をご紹介するものです。毎年年末に実施しております。

BOND-BBT MBA TOPへ

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

COMMENT ON FACEBOOK

よく読まれている記事