対処すべき課題

【対処すべき課題】

対処すべき課題は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

上記で述べた外部環境の変化は、当社グループの成長にとって非常に大きな事業機会が存在すると考えています。かかる事業機会を獲得するために、以下の項目に取り組んでまいります。

1. 国際バカロレアの普及・拡大

当社グループが、今後プラットフォームサービス事業の業容拡大を目指すためには、「アオバジャパン・インターナショナルスクール」が既に認証取得している国際認証であるCIS、NEASCに留まらず、国際的に認められている大学入学資格の一つである国際バカロレアの普及による先駆的な教育プログラムの提供が重要なものとなります。今後は、当社が強みとするオンライン学習システムとその運営ノウハウも活用しながら、日本市場のみならず海外市場も含めた国際バカロレア(IB)カリキュラムの普及を通じ、事業拡大を推進いたします。

2. 法人営業の強化

リカレント教育事業の収益拡大のためには、限られた経営資源を集中する必要があります。このため当社グループでは、企業全体のマネジメント教育を「新人から社長まで」一括して引き受けられるよう、法人営業を強化していく方針であります。具体的には、顧客企業の人事教育制度そのものに当社グループが提供するマネジメント教育のプログラムが採用されるよう、コンテンツとオンライン学習システムのバリエーションの拡充と品質の更なる向上を実施し、収益拡大に努めてまいります。

3. オンライン学習システムのAI統合

リカレント教育事業の主たるオンライン学習システムである、独自開発の“AirCampus®(オンライン型学習環境統合システム)”において、AIを中心とした開発を積極的に継続します。とりわけ生成系AIには注目しており、ChatGPTが本格的に出現した2022年末から迅速に開発し、2023年3月にはAirCampus®に実装いたしております。

4. 人材の育成

当社グループの事業の拡大には、目標達成のために主体的かつ積極的に行動できる起業家的な人材の確保、当社グループの企業カルチャーと企業ミッションを共有化できる人材の育成が課題と考えております。具体策として、昨年度より全社グループ横断で「理念形成タスクフォース」を組成し、クレド「私たちの約束」を策定しました。今後とも行動規範策定等を通じ、共通指針の下で能動的に行動できる人材の育成を推進します。

5. DX推進を通じた社内業務効率化の推進とコスト削減

オンライン教育事業を展開する当社では、クラウドベースの共有プラットフォームやビデオ会議ツールを新型コロナ以前より活用してまいりましたが、更なる業務プロセスの効率化をはかり、コスト改善を推進します。

6. AI時代を先取りする教育プログラムの研究開発

生成系AIの出現は、子どもから大人に至るまでの学びの在り方を一変させる可能性をもたらしました。このパラダイムシフトに対応した教育プログラムを開発すること、及び、AIを活用した学習プラットフォームを開発し続けることは、当社の競争力維持向上に不可欠と考えております。

経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標

当社グループは、主として「売上高」及び「営業利益」をグループ全体の成長を示す経営指標と位置づけております。また、今後数年間において大きな飛躍を遂げるため、With/Postコロナ時代において出現・拡大する事業機会の獲得に必要となる先行投資、支出を行ってまいります。