グローバルビジネスで戦える人材になるためのヒント"The Essence of BBT"
【向研会】スタートアップ大国「イスラエル」とは?

大前研一アワー402

ゲスト講師:榊原健太郎氏(株式会社サムライインキュベート 代表取締役)

 

■活況を見せるイスラエルの投資市場
イスラエルには、ソーシャルカジノゲームを開発したPlaytica、パーキンソン病治療薬を開発したNeuroDermなど、M&Aで売却され世界的な成功を収めたベンチャー企業が多数存在する。世界各国の企業が優秀なスタートアップを探し求めて集まり、イスラエルの投資市場は活況を呈している。日本からの投資も、2012年から2016年の4年で100倍の222億円に急増している。本番組では、イスラエルと日本企業の連携を支援する榊原健太郎・サムライインキュベート代表取締役をお招きし、同国の投資事情を検証する。

 

■榊原氏
榊原氏は1974年生まれ、関西大学を卒業後、大手医療メーカーに入社、2000年には、日本最大級のポイントサイトECナビを運営するVOYAGE GROUP前身のアクシブドットコム創設に参画する。その後、ダイレクトマーケティング専門エージェンシーの電通Y&R・ワンダーマンを経て、2008年にサムライインキュベートを創業した。2016年5月からはイスラエルに移住、日本発のインキュベーターとして同国のスタートアップにも積極的に投資を行う。

 

■イスラエルの優れた教育システム
イスラエルは、四国ほどの面積に約868万人が暮らす、地中海東岸パレスチナ地域に位置する国で、人口の約75%はユダヤ人が占める。年間約5300億円のベンチャーキャピタル総投資額、技術者・科学者数、2015年総額1兆円を超えるM&Aの数、年1千社を超える新設企業数、ノーベル賞受賞率、これらが人口一人当たりでは世界一を誇る。アメリカの買収総額の20%がイスラエルの会社であるなど、世界経済をドライブする注目国だ。イスラエルでは、10歳以下で基礎的なプログラミング教育が開始され、12歳からはサイバーセキュリティーの教育が始まる。18歳ころには世界でも渡り合えるレベルの人材が何人も誕生するなど、優れた教育システムを持っている。

 

■外資を呼び込むエコシステム
イスラエルの起業家は、自ら経営を続けることは望まない。確実に成長を見込める、投資家のマッチングプラットフォームMobileye社でさえインテル社に約1兆円で売却し、次の新たな起業に励む。そのため、世界中の企業が買収先を求めてイスラエルに集中する。同国のベンチャーキャピタルは、2012年から2014年の2年間で投資額の1.7倍の収益を得るなど、確実にもうかり、さらなる外資を呼び込むエコシステムを形成している。日本企業も、サムライインキュベートなど両国の事情に詳しいところと連携し、イスラエルの優秀な技術を取り込む努力をすることが求められている。

 


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