グローバルビジネスで戦える人材になるためのヒント"The Essence of BBT"
IoTビジネス最前線 ~Akerun スマートエントランス~

ITライブ232

ゲスト:河瀬航大氏(株式会社フォトシンス 代表取締役社長)

 

■IoTビジネス最前線
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)が現代のバズワードになっている。スマートシティやフィンテックなど巨大ビジネスを実現するものとしてとらえられることが多いが、実際にはビジネスとして成功した事例は多くない。それに対して、ベンチャービジネスなどで「面白いこと」をやっている人たちは、IoTという言葉を使わずに、それを活用したビジネス展開を実現している。株式会社フォトシンスの河瀬社長にIoTビジネス最前線を聞く。

 

■フォトシス設立のきっかけ
株式会社フォトシスは、2014年9月に設立された正社員17名の会社である。スマートロックロボットAkerun(アケルン)を主軸としたIoT事業を手掛けている。
もともとは河瀬社長が大学の友人との飲み会の席で「家の鍵をスマホで開けれたらクールで、ちょっと感動するよな」と会話したことがきっかけで商品開発が始まった。当初は3Dプリンタを活用した週末モノづくりだったが、試作品が完成したところ、日経新聞に掲載され、多数の問い合わせと出資話が来るようになった。そこで、河瀬社長と友人たちが中心となって設立されたのが、フォトシスである。

 

■電子鍵「Akerun」
同社が開発したAkerunは、ドアに張り付けるだけで、スマートフォンで鍵を開けることができるようになる機械である。既存の鍵をそのまま使用できるので、費用をかけずに設置することができる。「ガラケーでも開けたい」「かざすだけで開けたい」などユーザーのニーズに応じて、1年で6つのプロダクトをリリースした。 電子鍵市場は496億円程度だが、高齢者見守りサービス、店舗の防犯、ホテルのフロント業務、不動産仲介、賃貸・空きスペース市場など、Akerunが応用できる市場は多い。

 

■IoTの醍醐味
例えば、NTTドコモとはホテルのwebチェックインシステム、HOME‘Sとはスマート内覧システムを開発した。三井不動産とは、空きオフィスを社員が利用するどこでもオフィス化プロジェクトを開発している。 Akerunは「鍵を開閉、入退室管理する」という2つの機能を持つハードウェアであるが、それだけで世の中の様々な課題を解決できる。それこそIoTの醍醐味である。

 

■モノづくりの原点を忘れない
メーカーを起業する際には、ヒト(人材が集まらない)モノ(ユーザーが見えなくなる)カネ(資金が必要)という壁がある。その壁を乗り越えるためには、投資家の好むようなバズワードに踊らされず、自分たちが欲しいから作ったモノづくりの原点を忘れないようにしたい。 そうすれば、Akerunはまさに未来の扉を開ける鍵になりうると信じる。

 


★ Business Breakthrough Chは、スカパーとインターネットにて番組を配信しています。ダイジェスト版を特典映像として公開しました。

→ http://bb.bbt757.com/
Tweet about this on TwitterShare on Google+Share on Facebook