グローバルビジネスで戦える人材になるためのヒント"The Essence of BBT"
シリコンバレー的イノベーション

イノベーションが変える世界01

講師:校條 浩氏(マッケンナグループ パートナー)

 

■シリコンバレー型イノベーション
現代のビジネスを取り巻く環境は、ITの大きなうねりの中、イノベーションが鍵となることが少なくない。当番組は、うねりの発起点ともいえるシリコンバレーで、長年、日本企業へ未来事業のコンサルティングを提供しているプロフェッショナルをお招きし、シリコンバレー型イノベーションについて考察する。イノベーションの現状をアメリカと日本とで比較させながら、その根幹部分から解説する。

 

■校條氏
校條氏は、元は小西六写真工業(現コニカミノルタホールディングス)の技術者であり、写真フィルムの開発に没頭していた。
1981年、ソニーが電子スチールカメラ「マビカ」を発表、業界変革が始まった。校條氏はいち早く新しい動きに反応、シリコンバレーに拠点を移し、現地のダイナミズムを日本へ届けるために活動を始めた。もともとこの場所は、イノベーションのインフラが集積している地域だ。実際にアップルやグーグル等、世界的企業が育っているが、規模的には大企業でも、新しいサービスを次々と提供する意味では、ベンチャー的スピリットがあるといえる。

 

■停滞企業を成長曲線に乗せるには
一方ソニーは、元はベンチャースピリット的企業だったが、現在は残念ながら停滞気味だし、多くの日本企業にも同じことが言える。
停滞企業の再成長には、もはやイノベーションは避けて通れない。そこで、新しい事業や産業の創出を、成長曲線(S字カーブ)に乗せるための動きで分析してみると、まずはゾーン1、まだアイデア段階で本格的な投資はなく、一番孤独な期間だ。
ゾーン2は、ビジネスモデルを確立した後の事業立ち上げ期。ベンチャーキャピタルの投資が入り、大手企業へ売り込み開始。
次の「ゾーン2.5」が一番重要で、立ち上げ後、急激に伸びる頃だという。大手側もしっかり注視したい時期だ。
最後のゾーン3で安定確立をする。ここからは資金導入を行いながら、次々と新しいビジネスを展開することが成長のために望ましい。だが、アメリカから眺めると、ベンチャーの発想が大きく異なる。日本には成長を阻害するカルチャーが蔓延し、社会的規範が逆にブレーキとなってしまうのだ。強い目標、集中投資、行動も素早いアメリカに対して、リスク回避が重要な日本。本来の目的を見失う危険もある。

 

■今後の企業に望むこと
今後はビジネスを起こす側と壊す側といかに付き合っていくか、特に既存の企業は考える時期に来ているだろう。変化に対応するためにシリコンバレーを利用しようくらいの気概で望んでほしいと、校條氏は強いメッセージを発している。

 


★ Business Breakthrough Chは、スカパーとインターネットにて番組を配信しています。ダイジェスト版を特典映像として公開しました。
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