「オンライン授業 VS 対面授業」について現役大学生調査 BBT大学の調査結果とオンライン授業の可能性について

2021年8月11日

「オンライン授業 VS 対面授業」について現役大学生調査
BBT大学の調査結果とオンライン授業の可能性について

文部科学省のアンケート調査結果と比較しながら、オンライン授業の可能性を示唆



 
オンライン・リカレント教育のビジネス・ブレークスルー大学(学長:大前研一、以下BBT大学、運営:株式会社ビジネス・ブレークスルー)は、コロナ禍におけるオンライン授業について現役学生に実態調査を実施しました。


【文部科学省とBBT大学 二つの調査結果】
文科省は、「新型コロナウイルス感染症の影響による学生等の学生生活に関する調査(※1)」を実施しています。また、開学以来10年に渡り100%オンラインの授業を提供しているBBT大学も、専業学生(※2)に限定し、文科省の調査と同じ質問のアンケートを実施しました。この結果を元に今後主流となるオンライン授業の可能性を模索します。

■調査結果(BBT大学) : https://bbt.ac/magazine/5316
■※1調査結果(文科省):https://www.mext.go.jp/content/20210525-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf

※2 専業学生:社会人を経験せずに、他大学からの編入や高校卒業後(浪人含む)そのまま当大学に入学した学生



【アンケート調査概要】
調査対象  :BBT大学 在学生のうち専業学生(※2)のみ 199人
調査方法  :インターネット調査
調査期間  :2021年6月6日(日)~2021年6月16日(水)
有効回答数   :70、回答率:35.2%


【調査結果総括】

オンライン授業の良い点についてBBT大学と文科省の調査結果に共通していることは、「自分のペースで学修ができる」「自分の選んだ場所で授業が受けられる」が高い数値を示した点です。反対に双方が異なる結果となった項目の一つは、「対面授業よりも理解しやすかった」で、文科省調査では数値が低く、BBT大学では高い結果となりました。

オンライン授業の悪い点については、「友人と一緒に授業を受けられない」など対人関係に関する回答の数値が共通して高いことが分かりました。また、理解度に直結する「対面授業より理解しにくい」と回答した学生は、BBT大学では低い反面、文科省の調査では高い結果となりました。

オンライン授業における共通課題は、友人や教授とのコミュニケーションが不足することによる弊害が主な原因であると考えられますが、BBT大学の学生においては、他の大学と比較して、悩みの相談先として学校の教職員や相談窓口に相談する割合が高いという結果が出ています。

多くの大学にとって課題であるオンライン授業のあり方について、学生がニューノーマルな環境に適応できるよう大学側は努力をする必要があると私たちは考えます。一人で学習することが前提のオンライン授業は孤独感があるのは避けられない一方、コミュニケーションの質の向上こそが学生の大学へのエンゲージメントを増やし、孤立感を軽減させ、オンライン授業下での大学教育の質を担保できることを示唆していると考えられます。


大前研一学長のコメント:
多くの大学は、非常事態なので「やむを得ずオンライン授業をやっている」という後ろ向きな対応をしている。対面授業をそのまま映像として流すようなやり方では効果は出ないのは当然だと考える。
「オンラインこそグローバル化、サイバー化時代の理想的学習環境」と考え、様々な創意工夫をしているBBT大学との大きな差になる。質の高い映像、クラスディスカッションの活性化、教授からの一方通行ではなく双方向で議論できる講義を行うことで、格段に理解度が高まる。また集団知を高めるためには、授業の出欠確認やクラス討議などオンラインに適したシステム構築が必要になる。
今後は各大学がオンラインシステムに投資し、教授陣の再教育をやらない限り学生の満足度や理解度は上がらないだろう。コロナが終結すれば元に戻りたい、と考えるのではなく、「いつでもどこでも自己研鑽ができる永続的なシステムを構築する」という発想の転換を是非成し遂げてもらいたい。


 
【項目別の詳細比較】

■オンライン授業の良かった点
総括で取り上げた共通点として、「自分のペースで学修できること」が高評価になりましたが、文科省では66.1%にとどまりました。反面、BBT学生は94.3%と高く、オンライン授業のメリットを活かしている学生が多いとみられます。

「対面授業より理解しやすい」回答は大きく異なり、文科省14.7%、BBT44.3%です。オンライン授業の経験が豊富なBBT大学の学生は、文科省調査と比較すると数値が約3倍高いという結果となりました。学生にとって“理解のしやすさ”はもっとも重要な課題の一つとなるため、教育を提供する側の改善が不可欠となります。

BBT大学の学生に理解度についてさらに詳細な質問をしたところ、オンライン(オンデマンド)であれば、「最初は理解できなくても再度聞き直すことができる」「気になった情報があれば、動画を止めインターネット検索できるので理解力が高まる」などの回答がありました。


Q:オンライン授業の良い点について当てはまるもの全てお答えください。
※BBT調査では、「対面授業」に当たるものがないため、これまでの教育段階での学校の授業と比較して回答。

 オンライン授業の良かった点.jpg  

■オンライン授業の悪かった点
オンライン授業の共通課題として浮かび上がった、「友人と授業を受けられず寂しい」は双方とも50%前後に達しました。この対人関係については今後、全学生に共通する課題になると考えられます。

一方、大きな差が出た「対面授業より理解しにくい」は、文科省42.7%、BBT4.3%という結果です。普段はオンライン授業ではない通学制の学生にとって、ほぼ半分の割合の学生がオンライン授業に対して「対面授業よりも理解しにくい」という意見を持っている一方、普段からオンライン授業であるBBTの
学生のほとんどが理解しにくさを感じていないという結果となりました。


Q:オンライン授業の悪い点について当てはまるもの全てお答えください。(複数選択可)
※BBT調査では、「対面授業」に当たるものがないため、これまでの教育段階での学校の授業と比較して回答。

 
 オンライン授業の悪かった点.jpg  
 

■オンライン授業の満足度

「満足」と「ある程度満足」の回答合計は、文部科学省の調査では約57%、BBT大学では約90%でした。この差は大きく、その理由を探るためBBT大学の学生にインタビューを実施したところ以下のような回答が得られました。オンライン授業のメリットを最大限に活かす方法を学生自ら開拓しているとみられます。


―BBT大学生のコメント
「対面授業は学校中心型の生活だが、オンライン授業は時間も場所も自由に選べるため、今までやろうと思わなかったことも挑戦できる」
「オンデマンド授業のため経営者の教員や社会人の同級生がいて、多くのことを学べる」
「一人で学習するため自分と向き合う時間が増え、ライブ講義に参加するときは他の学生の意見を聞いて自身に振り返って考えることができる」
 
 
Q:オンライン授業の満足度についてお答えください。

 オンライン授業の満足度.jpg
 
■悩みの相談先として学校の教職員や相談窓口を利用するか?

悩みの相談先として、学校の教職員や相談窓口に相談する割合は、文部科学省の調査では約2割弱であるに対し、BBT大学では約4割を占めています。BBT大学では、学生と教職員との個別相談を2020年度に1,379件(昨対比145%)、学生と教員との双方向なオンライン授業の場である「ライブ講義」を2020年度秋期に74回(昨対比210%)実施することで、学生・教職員間、学生間のコミュニケーションの場を創出しています。


悩みを相談するか.png

大正大学地域構想研究所特命教授、朝日中退予防ネットワーク副委員長の山本繁氏は、「新型コロナウイルス感染症によって、いま大学生は様々な不安や危機に晒されています。具体的には①孤独感②孤立感③虚無感④オンライン授業の学習効果への不安⑤就職活動への不安⑥経済的困窮、などです。孤立感とは「様々な支援を受けにくいと感じている」という内容です。BBT大学では「悩みを学校の教職員や相談窓口に相談するか」という質問に対して、41.5%の学生が「よく相談する」または「時々相談する」と答えています。一方、文部科学省の調査では17.4%でした。このような調査結果が出ていることは注目に値すると考えます。」とコメントしています。

 
【BBT大学について】
日本初の100%オンラインで経営学学士を取得できる大学として2010年に経営学部を新設。教授陣の6割が現役経営者、学生の約7割が社会人。大前研一が学長を務める本学では、“teach(教える)”ではなく学生が主体的に“learn(学ぶ)”するのを手助けすることに大学の役割があるという考えに基づき設計されたカリキュラムで、グローバル時代を生き抜く力の育成を目指している。2014年3月に1期生が卒業。2014年10月にはe-Learning大賞 厚生労働大臣賞を受賞。2015年12月に「ITソリューション学科」、「グローバル経営学科」、2017年1月に「履修証明プログラム」が、文部科学省「職業実践力育成プログラム(BP)」認定。https://bbt.ac/

 
【BBTについて】
グローバル環境で活躍できる人材の育成を目的として1998年に世界的経営コンサルタント大前研一により設立された教育会社。設立当初から革新的な遠隔教育システムによる双方向性を確保した質の高い教育の提供を目指し、多様な配信メディアを通じてマネジメント教育プログラムを提供。大学、大学院、起業家養成プログラム、ビジネス英語や経営者のための勉強会等多用な教育プログラムを運営するほか、法人研修の提供やTV番組の制作などあらゆる年齢層に対し生涯に渡る「リカレント教育」を提供する。在籍会員数約1万人、輩出人数はのべ約5万人以上。また、1,300社以上の企業に対して研修を提供。2013年10月のアオバジャパン・インターナショナルスクールへの経営参加を契機に、生涯の学習をサポートするプラットフォーム構築をグループ戦略の柱の1つとして明確に位置づけている。https://www.bbt757.com

 

BBT大学の調査結果とオンライン授業の可能性について.pdf

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