各界のリーダーをお迎えし、Aoba-BBTの代表取締役社長・柴田巌氏との対談を実施するこのセミナーは、参加者の皆様から毎回高い評価を受けております。今回の特別ゲストとして、株式会社オルツのCEO米倉千貴氏をお迎えします。

株式会社オルツは、人の人格をデジタル上に表現する「P.A.I.（パーソナル人工知能）」の開発を行っている企業です。2014年に創業以来、膨大なデータを集約し、高度なニューラルネットワークを用いて、「その人そのもの」をデジタルで再現するデジタルクローンを開発してきました。同社は、P.A.I.の実現を通じて、以下の三つの目標を掲げています：①人々の記憶を永続化する、②個々の意思をデジタルに再現する、③個人の価値を最大化・永続化する。

新たにリリースされた「CLONEdev」は、WebUIを介して個人をデジタル形式で表現するサービスです。SNSなどから得られるデータを、オルツが開発したクローンモデリングエンジンや大規模言語モデルに学習させ、パーソナライズされたAI、すなわちP.A.I.が生成されます。なお、CLONEdevのP.A.I.は、本人の思考だけでなく、登録データに基づいて顔や声も再現可能です。

このような人工知能の技術進展と社会への影響を踏まえ、Aoba-BBTは「パーソナル人工知能とデジタルクローン」をテーマにした公開セミナーを開催することを決定しました。本セミナーでは、Aoba-BBTの代表取締役社長、柴田巌がモデレーターを務め、特別ゲストとして株式会社オルツのCEO米倉千貴氏をお迎えします。

米倉氏による詳細な解説が行われた後で、株式会社オルツが開発した「CLONEdev」のデモンストレーションも実施される予定です。このデモンストレーションでは、人工知能の進化の度合いをリアルタイムで観察できる実証実験も計画されています。特に、「もしデジタルクローンが対談の相手であった場合、どのように対応すれば良いのか」や「対談相手のデジタルクローンを如何に効果的に活用するべきか」といったテーマに関して、世界で初めてリアルタイムでの検証が行われます。

米倉氏の未来ビジョンによれば、人類一人ひとりが自らのデジタルクローンを作成しているという状況が描かれています。このビジョンに従えば、労働集約的なタスクはデジタルクローンに委託し、人々はより創造的な仕事に集中できる可能性があります。しかし、デジタルクローンが実際に本人の代わりとして機能することが可能なのかどうかは未検証です。この疑問に答えを出すため、本セミナーで具体的にその点を検証する予定です。

本セミナーの対象者は、教育者、AI技術者、政府や公共セクターの関係者、学生、そしてAIに興味を持つビジネスパーソンなど広く多くの方を想定しています。私たちは、このセミナーがAIの未来とその社会への影響に関して、新しい視点と広い視野を提供する貴重な機会となることを目指しています。

＜対談テーマ＞

①教育とパーソナル人工知能の融合：個々の学生に合わせたカスタムメイドの教育の可能性や、教育の質の向上方法について

②デジタルクローンとプライバシー：個人情報の安全管理と関連する倫理的問題について

③企業経営とAIの将来：AIの経営への影響と、デジタルクローンを用いたビジネスモデルの展望について