向研会の定例勉強会は、著名人を招いた講演会兼名刺交換会ではなく各社にとっての経営課題を研究するための、メンバー参加型の勉強会となっております。テーマによっては各分野の専門家や海外の経営者もゲストに招き、質疑応答やディスカッションを通じて議論を深めていくというスタイルをとっております。
4月
講師:大前 研一
2018年に国際連合が発表した報告書によると、世界人口の55%が都市部で暮らしており、8人に1人が1000万人以上規模の33メガシティに居住している。
また、2030年には世界で43のメガシティが存在し、その殆どが新興国・途上国に登場すると予想されている。世界的な都市化動向の中で、日本は世界から繁栄をいかに呼び込み経済成長を達成すればよいのか、検証いたします。
5月
講師:高木 聡一郎氏
東京大学大学院情報学環・学際情報学府 准教授
兼 国際大学GLOCOM 主幹研究員
ブロックチェーンは既存のビジネスを大きく変えていく可能性を秘めています。
ブロックチェーンの基本的な仕組みを理解した上で、企業や組織はどのように変化していき、どのようなビジネスチャンスが創出されるのか、実ビジネスに活かしている事例を交えながら、考察いたします。
6月
講師:大前 研一
商品を購入して使用するのではなく、料金を支払うことで一定期間サービスを受けられるサブスクリプション型ビジネス(サブスク)が注目を集めている。
従来はソフトウェアや動画・音楽などのデジタルコンテンツが中心であったが、最近では「モノ」を月額制で貸し出すサービスなどあらゆる分野で続々と登場している。
低欲望社会が進行し、顧客の価値観が「所有」から「利用」に変わりつつあるなかで企業は自社のビジネスモデルをいかに「サブスク」にシフトすればよいか、検証致します。
7月
講師:大前 研一
2045年頃に到来するとされるシンギュラリティを前に、いまやAIやロボットが本格的に社会・産業・生活に普及し始めている。
定型業務がコンピューターやロボットによってどんどん自動化されていく中で、いかにプラスアルファの付加価値を提供できるかが、ビジネスパーソンにとって生き残りの鍵になるが、そのために必須となる能力が「構想力(KOUSOU)」である。
「構想力」とは何か、どのように身に付ければよいのか検証いたします。
8月
下記講師陣に、実体験よりサービスを構想したこれまでと、次の挑戦についてお話いただきます。
<名古屋>
講師:河野 貴輝 氏(株式会社ティーケーピー/代表取締役社長)
眠っている空間・会議室等と、スペースを求めている人をマッチングし、貸会議室ビジネスを作り上げたTKP。
さらに創造・改善・革命をモットーに空間に着目したビジネスモデルを用いて、映像・音響・照明機材や同時通訳システム等の各種レンタル、会議や懇親会のお弁当・ケータリングサービスを含む料飲・レストラン運営、会議室を備えたビジネスホテルやリゾート宿泊施設などのホテル&リゾート、海外事業、インバウンド、アウトバウンドの旅行業、コールセンターなど、本業を支える派生事業を次々と手がける。
<大阪>
講師:須田 将啓 氏(株式会社エニグモ/代表取締役 最高経営責任者)
海外在住のパーソナルショッパー(出品者)から世界中のアイテムを購入できるソーシャルショッピングサイトBUYMA。売り手側に新しい生き方の選択肢を与え、そして買い手側の新しい買い物体験を実現し、「モノ」「ヒト」両面で従来型の市場とは違う、新しいマーケットを作り上げたアイドルエコノミーの好例でもある。
<福岡/東京>
講師:天沼 聰 氏(株式会社エアークローゼット/代表取締役社長 兼 CEO)
プロのスタイリストが300ブランド以上約10万点の中から自分のために選択した洋服が自宅に届き、返却期限なく好きなだけ楽しめる。という月額制のパーソナルスタイリングサービスを立ち上げ、急成長を続けて いるエアークロゼット。洋服以外のオプション等にもサービスを拡大中。
<全会場>
講師:工藤 慎一 氏(ecbo株式会社/代表取締役社長)
「荷物を預けたい人」と「荷物を預るスペースをもつお店」をつなぐ「ecbo cloak(エクボクローク)」を運営するecboが注目を集めている。
このサービスはお店の空いているスペースを有効活用したものであり、アイドルエコノミーの好例でもある。
9月
講師:大前 研一
現在、決して経済が好調とは言えないフランスですが、食や観光、いわゆるブランドとして認識される商品は世界を魅了し、依然高い競争力を持ち、多くの外国人訪問客が足を向ける要因となっています。
また、パリでは”フレンチテック”と呼ばれるテック系の起業が盛んになるなど、新しい産業動向に注目が集まり、ボルドーやバスク地方では、美食を中心とした地域活性化や食に関連した産業が盛んです。
いま、日本はフランスから何を学べばよいのか、検証いたします。
10月
海外視察旅行開催の為、定例勉強会はお休みいたします。
11月
講師:大前 研一
産業のデジタル化が進み、あらゆる業界に変革が求められるようになったいま、企業は既存のビジネスから脱却し新しいデジタル技術を活用することによって、新たな価値を生み出していくことが求められている。
単にAIやIoTなどのデジタル技術を活用するだけではなく、企業文化・組織・人材育成など企業の形を大きく転換させる必要があるが、企業はいかにデジタル変革を行えばよいのか、検証いたします。
12月
講師:大前 研一
2019年の国内外の経済動向を整理し、2020年に向けての日本企業の経営課題を総括・検討します。
1月
下記講師陣に、「インド」をテーマに御講演いただきます。
◆名古屋
講師:武鑓 行雄 氏(元 ソニー・インディア・ソフトウェア・センター 社長)
インドではITサービス企業は巨大化し、世界のトップ企業はバンガロールに次々と開発拠点を設置し、規模拡大を続けている。
また、スタートアップ企業も急増し、世界的なIT技術革新とビジネスの新興国シフトが進む中、「新興国にも関わらずIT先進国」という例のない国「インド」で大きな変化が起きている。
世界をリードするインドIT業界とイノベーションの新潮流について解説いただきます。
◆大阪・福岡・東京
講師:蛯原 健 氏(リブライトパートナーズ株式会社 代表パートナー)
インドはユニコーン企業社数やスタートアップ資金調達総額等の指標において米中に次ぐ世界3 位のスタートアップ・エコシステムの規模を誇っている。
また「リープフロッグ」により、AI/データ系・シェアリング・社会問題解決型など先端の技術やビジネスモデルで日本の先を行く学ぶべき事例が多い。
そして「BOP・オフショアのターゲット」から、「世界のR&D・イノベーション発掘ターゲット」へと変貌・高度化している。
インドのスタートアップ/テクノロジーの概況を解説するとともに、日本企業が学ぶべきインド企業との関わり方、ビジネスモデルを解説いただきます。
2月
講師:大前 研一
景気の減速で企業が値上げをためらうなか、2019年10月に消費税が増税された。
消費者の財布の紐が固くなっているいまこそ、企業はいかに価格をとればよいのか問われています。単純な価格競争による消耗戦に陥ると中長期的に企業は疲弊してしまいます。
このような悪循環に陥らずに収益性を向上させる「価格をとるプライシング戦略」について、検証いたします。
3月
講師:大前 研一
いまの日本が直面する最大の問題は『人材不足』である。
STEM、AIなどの先端分野だけでなく世界企業を経営していく力をもつ人材が足りないが、これは旧態依然とした教育制度の弊害によるところが大きい。
グローバル規模で人材競争が激化するなか、このままでは日本の競争力は低下していくことが見込まれるが政府・文科省には危機感が薄い。
日本の教育制度を改革し、21世紀の生存に必要なスキルを身に付けた人材をいかに育成するべきか、検証致します。
2023年度 2022年度 2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度 2009年度 2008年度 2007年度