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世界を読み解く宗教入門 > 世界を読み解く宗教入門 02

現代の宗教地図


概要:
本番組2回目は、宗教的観点から世界の状況を把握する。宗教理解の入り口として、各宗教を類型化したり、宗教マッピングを通して俯瞰したりするのは重要だ。注意すべきは近年、世俗化や多元化が進行し、移民などで宗教別人口構成も変化していること。宗派内対立を抱える地域も多く、国や地域別の単純な色分けはできない。ただ、キリスト教徒とイスラム教徒は全体の過半を占めるので、一神教理解は押さえた上で地域別理解を深めてほしい。近未来に向け、宗教対立を避けるための知恵を探るヒントとなれば幸いである。
最初に、宗教を類型化するに当たり、世界宗教か民族宗教か、一神教か多神教か、食へのタブーがあるかどうかの3つの視点を挙げるが、宗派内でも多様なので、あくまで便宜的に分けたものと理解してほしい。同様に、一神教と多神教を二項対立的考え方のみで捉えるのも適切とは言えない。

世界の宗教分布マッピングを見るときに注意したいのは、宗教のダイナミズムを忘れない視点だ。内戦等の要因で移民が増えたことによる宗教の多元化が進む一方、信仰心が弱まる世俗化傾向も進展、世界の「無宗教」人口は16%に及ぶ。逆に教義の原点に返る復興運動も見られ、宗派内対立激化にもつながっている。現在キリスト教徒の半数近くはアジアやアフリカ地域が占め、中心点が変化してきた点は注目に値するが、世界的に見るとキリスト教徒とイスラム教徒が多数派を占める状況は変わっていない。少数派ながらもユダヤ教徒は各分野で傑出した人材を輩出し影響力は強いと言える。

以上を踏まえた上で、地域別に宗教状況を概観する。米欧は全体としてはキリスト教圏であるが、欧州各国は歴史的に多くの宗派対立を経てきたことで政教分離志向が強い。近年は世俗化も進む中でイスラム教徒の移民が増えてきた。一方、米国はあつい信仰心を保つ傾向にあり、保守層中心に人工妊娠中絶や性的マイノリティーを認めない考え方も根強く、大統領選挙にも影響を与えているのは周知のとおりだ。

南米はスペインやポルトガルによって伝統宗教から強制改宗された歴史を反映している。中東は一神教が共存した時代が長かったが、イラク戦争以降は内部対立が激化した。アジアは仏教、ヒンズー教、イスラム教をはじめ各国の宗教は多様だ。中国は5宗教を公認するも、共産党主導の国家政策に反しないことが前提で、宗教統制は厳しいと言えよう。意外なのは韓国で、キリスト教徒が約3割を占め、政治的影響力も強い。今後は世界人口増に伴い宗教人口も増加する。宗教理解を深めることで、近未来を予測しつつ、対立解消に貢献する知見を養ってほしい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 世界を読み解く宗教入門#2 現代の宗教地図
00: 01: 20 Overview(第2回)
00: 02: 20 1 宗教の類型
00: 03: 17 ①世界宗教、民族宗教
00: 06: 56 ②一神教、多神教
00: 10: 16 ③食べ物のタブーの有無
00: 19: 24 2 宗教をマッピングする際に 気を付けるべき点
00: 19: 38 The Religions of the World
00: 21: 07 宗教のダイナミズム
00: 23: 21 【再掲】The Religions of the World
00: 24: 22 【再掲】宗教のダイナミズム
00: 25: 30 3 世界を俯瞰する
00: 25: 39 世界の宗教人口
00: 30: 03 ヨーロッパ
00: 35: 19 アメリカ
00: 42: 02 ラテンアメリカ
00: 45: 36 中東
00: 49: 56 アフリカ
00: 53: 00 アジア
00: 57: 33 まとめ(第2回)
講師紹介: 小原 克博(こはら かつひろ)


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  アシスタント:渡名喜 織恵

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