グローバルビジネスで戦える人材になるためのヒント"The Essence of BBT"
佐賀県「地方創生イノベータ―養成研修(公務員編)」実施

2017年11月8日

BBTによる地方創生への仕掛け人養成に向けての取り組み。
佐賀県「地方創生イノベータ―養成研修(公務員編)」実施

株式会社ビジネス・ブレークスルー(所在地:東京都千代田区、代表取締役:大前研一、以下BBT)は、地方創生への取り組みとして、佐賀県で「地方創生イノベータ―養成研修(公務員編)」を実施いたしました。研修は、佐賀県の地方創生の担い手となる自治体職員の方を対象に、地域課題を発見し、解決する力を体得することを目指し、地方創生イノベータープラットフォーム INSPIRE[1]の協力を得て、4か月に渡ってリアルとオンラインの融合により行われました。研修最後の2日間は集大成としてそれぞれの成果を発表し、さまざまな佐賀県の地方創生への取り組み案が集結しました。

総務省が2017年7月5日に発表した住民基本台帳に基づく2017年1月1日時点の人口動態調査によると、日本の総人口は8年連続で減少していることがわかりました。少子化と、東京圏への人口集中も顕著になっています。日本創成会議・人口減少問題検討分科会[2]は、「特に東京圏は、このまま推移すれば、今後も相当規模の若者が流入することが見込まれ、2020 年の東京五輪は東京圏への流入を更に強める可能性がある。これ以上の『東京一極集中』は、少子化対策の観点からも歯止めをかける必要がある。」と述べています。このような流れを止めるためにも、地方を元気にして日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策である地方創生が近年重要さを増していき、全国で様々な地方創生への取り組みが行われています。

しかしながら、「地方創生をしないといけないが、どうしたらいいのか分からない」と言った悩みを抱えている自治体も存在します。そこで今回BBTは、地方創生に向けた顧客(県民)の課題をまず明確にし、自らの地域の課題を解決するビジネスモデルを創りあげるためのトレーニング等の研修を、佐賀県の地方創生の担い手である公務員向けに実施する運びとなりました。研修の参加者からは、「自分の中で今まで表現しようとしてなかったものやビジョンがたくさんあることを発見させてもらった。」、「自らの考え方や取り組み方を大きく変える契機となった。これまでのやり方が通用しない社会になってきているのだということを実感できたことが有意義だった。」というコメントが寄せられました。

[1] 日本の地方創生まちづくりを代表するイノベーターを束ね、登壇の場をキュレーションすることで、イノベーターの集合知を広く社会に発信する非営利団体。http://www.inspire-jpn.com/
[2] 「ストップ少子化・地方元気戦略」http://www.policycouncil.jp/pdf/prop03/prop03.pdf

 

【「佐賀県地方創生イノベーター養成研修(公務員編)」実施概要】
◆目的
まちづくりの担い手となる人材として、顧客(県民)の課題を発見し、解決する力を体得する。そして実践につなげること。
◆対象
佐賀県内市町職員
◆研修期間
2017年7月11日~10月13日(約4か月間)
◆場所
佐賀商工ビル
◆アプローチ
集合研修およびオンライントレーニングを組み合わせ効果的・効率的なプログラムを提供。

 

①キックオフ(2日間)
2017年7月11日10:00~16:00  現地参加
2017年7月12日10:00~16:00 現地参加
①-1
マーケティング講義(谷中講師)
-課題を発見し、解決する一連のマーケティングの流れを理解し、その技術を体得する。
[講義レポート]
・ビジネスモデルやマーケティングのプロセスについて、フレームワーク等を紹介しながら
講師から解説。(写真Ⅰ)

・グループワークでまとめた各班のビジネスアイデアを発表し、講師から講評を得た。

①-2
まちづくりイノベーター講演(米田氏・澤田氏)
-まちづくりの成功事例のパターン認識および人脈を構築し、課題を発見するための視点を持ち、情報感度を上げる。
[講義レポート]
・ソーシャルビジネスの実践事例を理解し、まちづくりイノベータ―の考えを聞く機会として米田氏と澤田氏の2名が講演。
・米田氏の講義では実際に受講者がチャンバラを体験し、コンテンツとしての魅力を実感する場も設けられた。(写真Ⅱ)

・澤田氏はソーシャルビジネスを生み出す際の自分自身の思考回路であるフレームワークについて、事例を交えながら解説。澤田氏が発案した「ざっくり体操」という運動を受講者も一緒に行った。(写真Ⅲ)

①-3
まちづくりイノベーター動画講義
-BBT講座を活用して、まちづくりイノベーターのオンライン講義を受講。受講生全員で動画を受講し、その後に、受講生同士で学びを共有し、議論を行う。(写真Ⅳ)

 

②コンセプトワークトレーニング(2日間)(玉樹講師)
2017年8月3日  10:00~16:00  現地参加
2017年8月4日  10:00~16:00  現地参加
-マーケティングの流れの中で、特に顕在化していない顧客の課題(=未知の良さ)を発見する力を体得するためのトレーニング。
[講義レポート]
-研修の成果である施策の提案を考えるにあたって、その核となるコンセプトの作り方について玉樹講師より解説。
-市町ごとにグループに分かれて、それぞれのまちの課題を解決する施策立案に向けてコンセプトワークを実施。
-2日間でまとめたコンセプトをグループごとに発表し、参加者全員で議論を行った。

 

③オンラインワーク(2か月間)(玉樹講師・他)

③-1 BBTアイデア天下一武道会
-「1人暮らしで高熱を出して寝込んだ。そんなとき、どんなサービスがあったら嬉しいでしょう。」といった毎週違ったお題に対してアイデアを投稿し、それぞれのアイデアはユーザー間でジャッジし合い毎回ランキングが発表される。

③-2思考ライブ
-BBTアイデア天下一武道会に対して玉樹講師が考える講義動画を受講しプロの思考過程を観察しながら学ぶ。

④最終成果発表会(2日間)(玉樹講師)
2017年10月12日 10:00~16:00  現地参加
2017年10月13日 10:00~16:00  現地参加
-グループワークの成果物を発表し、講師からの講評を得る。
[講義レポート]
-講師より前回の講義「コンセプトワーク」の振り返りとグループごとに進捗状況を確認。また、企画内容を人に伝えて「わからせる」ために利用することのできる、人の認知や感情を動かす8パターンのプレゼン手法について事例や理論的背景を交えながら解説。(写真Ⅴ)

 

-企画・伝え方ともに練りこんだスライドを用いて、各グループごとに企画の発表を行い講師から講評を行う。(写真Ⅵ)

-最後に、発表を聞いて感じたことを書き留めた付箋を各グループに渡しながら、受講者同士で議論した。(写真Ⅶ)

 

【佐賀県研修担当者からのコメント】

地方創生のケーススタディをとおして、数々の事例からビジネスモデルを学ぶことは可能ですが、様々な条件が異なる他地域のビジネスモデルは、そのままでは役に立ちません。自らの地域の課題を解決するためのビジネスモデルは、自ら創りあげていく必要があります。そこで、地方創生を現場で担う公務員にこそ課題発見のためのマーケティング、また、施策立案・事業化・実行というプロセスを結びつける技術としてコンセプトワークを学ぶ場が必要だと考え、BBTの「地方創生イノベータ―養成研修」を実施することとなりました。この研修を受講することで、地方創生に資する施策立案の基本的な考え方を理解することはもちろん、地域の課題解決をビジネスの手法で取組む方々が全国に多数存在することを知り、これまで見えていなかった自分達の地域のまちづくりイノベーター、すなわち「地方創生」を担う「まちづくり人材」の存在に気づき、連携して地域の課題に取り組んでくれることを期待しています。

 

①【講師紹介】

谷中 修吾  [Shugo Yanaka]
地方創生イノベータープラットフォーム INSPIRE 代表理事/BBT大学・BBT大学大学院MBA 准教授

静岡県出身。東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻卒。外資・戦略コンサルティングファームを経て現職。国内最大級の地方創生イノベータープラットフォーム INSPIRE(インスパイア)を立ち上げ、イノベーターの集合知を広く社会に発信する。オープンイノベーションによる地方創生まちづくりの事業開発を得意とし、スターバックス、キヤノン、松下政経塾の連携による復興支援プロジェクト「道のカフェ」、環境省「グッドライフアワード」 、地方創生まちづくりEXPO「まちてん」など多数の総合プロデューサー実績を持つ。平素はビジネスプロデューサー/クリエイティブディレクターとして新規事業開発を手がけ、BBT大学・BBT大学大学院MBA 准教授として教鞭を執る。

 

【イノベーター紹介】

米田 真介 氏[Shinsuke Yoneda]
チャンバラ合戦 -戦 IKUSA-総大将

ヒッチハイクで47都道府県制覇した後、株式会社TearsSwitchとNPO法人ゼロワンの代表としてチャンバラ事業とWEB事業を展開。「1000人規模の大合戦」「リアル関が原の合戦」や「地方創生-可児市の乱-」などをプロデュース。広告・WEB・映像などプロモーション全般からチャンバラ合戦体験まで一貫して提供することで、地域や企業に入り込んで課題を解決。リアルとバーチャルの融合目指して、”世界一平和な-戦 IKUSA-“を、世界で一番開催している。

澤田 智洋 氏[Tomohiro Sawada]
世界ゆるスポーツ協会 代表理事

2004年、広告代理店入社。映画「ダークナイト・ライジング」の「伝説が、壮絶に、終わる。」等のコピーを手掛けながら、多岐に渡るビジネスをプロデュースしている。一般社団法人 世界ゆるスポーツ協会代表。義足女性のファッションショー「切断ヴィーナスショー」プロデューサー。日本ブラインドサッカー協会のコミュケーションプランナー。漫画「キメゾー」連載中。著書「ダメ社員でもいいじゃない。」

②~④【講師紹介】

玉樹 真一郎 氏[Shinichiro Tamaki]
わかる事務所 代表

1977年生まれ。東京工業大学・北陸先端科学技術大学院大学卒。プログラマーとして任天堂に就職後、プランナーに転身。全世界で1億台を売り上げた「Wii」の企画担当として、最も初期のコンセプトワークから、ハードウェア・ソフトウェア・ネットワークサービスの企画・開発すべてに横断的に関わり「Wiiのエバンジェリスト(伝道師)」「Wiiのプレゼンを最も数多くした男」と呼ばれる。2010年任天堂を退社。青森県八戸市にUターンして独立・起業。「わかる事務所」を設立。コンサルティング、ホームページやアプリケーションの開発、講演やセミナー等を行いながら、人材育成・地域活性化にも取り組んでいる。著書に 「コンセプトのつくりかた」(ダイヤモンド社)がある。

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