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BBT大学 谷中准教授がプロデュース 、第5回グッドライフアワードのキックオフイベントが行われました

BBT大学の谷中修吾准教授がプロデューサーを務める環境省「グッドライフアワード」のキックオフイベント「グッドライフカンファレンス」が6月20日、渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)で開催されました。当日は約100人が来場し、登壇者のプレゼンテーションに熱心に耳を傾けていました。

今年で5回目となる「グッドライフアワード」は環境省が主催する、「環境と社会によい暮らし」を実現する取り組みを表彰する取り組みです。企業、学校、NPO、自治体、地域コミュニティー、個人などの単位で応募でき、9月30日までエントリー可能です。「グッドライフアワード」のホームページより詳細がご覧いただけます。

http://www.env.go.jp/policy/kihon_keikaku/goodlifeaward/

 

【カンファレンスの様子】

ゲスト、過去の受賞者の合計4名がそれぞれの活動を紹介しました。

 

■山田拓氏(株式会社美ら地球CEO)

東京や海外などでビジネスを経験した後、世界を旅したことをきっかけに日本の田舎の価値を再認識し、飛騨に移住。「クールな田舎をプロデュースする」というミッションのもと、飛騨の暮らしを世界中からの旅行者に案内する活動などをはじめ、飛騨や日本の魅力を発信する活動を続けている。

移住したときに感じた、飛騨の過疎化、高齢化に対して強い問題意識を持ち、自分にできることとして、「暮らしを旅する」をキーコンセプトとする「SATOYAMA EXPERIENCE」というビジネスを立ち上げた。旅先でリアルな生活に触れることが旅行者の楽しみであるという考えをベースに、ガイドツアーやなどいくつかのサービスを通して世界中に散らばる日本の田舎を体験したい人へのワンストップソリューションを提供している。飛騨の旅行者に現地の日常を体験してもらう取り組みを通して田舎の価値を伝え続けている。地域の人たちだけでなく、世界中の人を巻き込んで、外との連携で進めていくことでさらに活動を広げていきたい。地方活性化に関する活動は、やり続けることが大切だと思う。少しでもやりたい気持ちがあったら是非まず一歩を踏み出してほしい。

 

■新田理恵氏(TABEL株式会社 代表取締役)

日本在来のハーブともいえる「薬草」をお茶として楽しむ「薬草茶」をプロデュースしている。学生時代に家族の病気などを体験し、食を意識するようになった。食べることを通じて人を幸せにしたいと考えていたときに出会ったのが「薬草」だった。実は国産の薬草が豊富だという事実はあまり知られていない。日本の薬草産業は伝統工芸品と似たような状況で、ユーザーも生産者も高齢化している。若い世代は薬草茶自体を知らない。生産者は売り場や顧客、商品開発の知識が多くない。TABELはその間をつなぐ存在として、多くの人に薬草茶の良さを伝えるために活動を行っている。現在はライフステージが変化することの多い28歳~45歳の女性をターゲットにした商品を6種類展開。扱っている薬草は在来種ということもあり、その土地土地の特徴が良く出るため、地域の魅力を引き出しやすいというメリットがある。メーカーも薬草に興味を持っており、実際に商品をプロデュースしたこともある。

ものづくりで大切にしていることは、「具体的な誰かを幸せにすること」。TABELの目標は「薬草のある暮らしを当たり前のものにすること」。薬草茶だけでなく、素材の卸なども検討しながら売上も伸ばしていきたい。

 

■佐藤寛志氏(三陸ボランティアダイバーズ 代表)

第1回グッドライフアワード環境大臣賞最優秀賞を受賞したNPO法人 三陸ボランティアダイバーズの取り組みを紹介したい。東日本大震災の後、1か月ほどで日本各地、世界各地からボランディアのダイバーたちが三陸沿岸に集まり始めた。どこから手を付けて良いかわからないほど混乱した状況にあった海の中で、がれきの調査や撤去にあたるためだ。多くのダイバーたちが根気よく清掃を続けたことで、今ではあわびやほやの養殖などが一部復活してきている。もともと過疎化、高齢化が深刻な地域だったが、外から若者が集まるようになって活気が出てきたことに加え、地元の漁師とダイバーの交流が活発になり「自分たちの海」という意識が芽生えてきた。

せっかく集まる人たちがもっと交流できるようにと、使わなくなった仮設住宅を利用して交流拠点のホタテデッキの建設や、ここでしか見られない海の景色を紹介する里海ダイビングを企画するなどの観光開発にも着手しはじめている。しかし、ボランティアのままでは本当の復興とは言えない。軌道に乗り始めた養殖で収穫できた海産物を県内に流通させるための販路を確保できるようアンテナショップなどの運営にも乗り出している。漁協が東京等に出張して料理をふるまうイベントなどで対外的なPRを行うとともに、震災後新たに建設された防潮堤で見えなくなってしまった海を再現できるようなプロジェクトマッピングも企画しており、三陸沿岸地域をさらに盛り上げていきたいと考えている。

 

■米山美沙紀氏(瓢箪(ひょうたん)倶楽部 秀吉/岐阜県立大垣養老高校3年生)

私たちの取り組み、「食用ヒョウタンで地域を救え!~瓢箪(ひょうたん)倶楽部秀吉の挑戦~」は、第4回グッドライフアワード環境大臣賞グッドライフ特別賞を受賞することができた。地元で愛されるローカル鉄道「養老鉄道」が廃線の危機に陥り、町の特産品のひょうたんを使って町おこしできないかと考えたことがきっかけだ。まずは食用ひょうたんを学校で栽培し新たな特産品としてひょうたんバーガーを開発。しかし、ひょうたんの苦味がネックになり継続を断念。その後も試行錯誤を重ね漬物、ひょうたんランプなどを次々と開発していく中でNPO法人や役場からの協力も得られるようになった。地元の祭りでのひょうたんランプの展示やひょうたん文化継承のために地元の小学校等でひょうたんランプ制作の実演等を実施し、多くの人を巻き込みながら少しずつ活動が拡大してきている。

今では2020年東京オリンピックにひょうたんのグリーンカーテンとひょうたんランプを使えないかという問い合わせもいただけるほどになった。当初、町おこしとは、特産品を開発し外から人を呼び込むことだと思っていた。活動を続けていく中で気が付いたのは、町に住む人を笑顔にすることが、町おこしにとって最も大切だということ。これからも笑顔を増やせる活動を続けていきたい。

 

環境省総合環境政策局環境計画課計画官の山田哲也氏は、新しく発表した環境白書を紹介し、環境から経済や社会にイノベーションを起こしていきたいと説明した。また、「質の高い教育をみんなに」、「気候変動に具体的な対策を」、「海の豊かさを守ろう」など持続可能な社会を実現するための取り組み目標である「世界を変えるための17の目標」を紹介し、これから進むべき方向を示した。

ナビゲーターを務めた谷中修吾准教授は各取り組みに対して、「本日のプレゼンテーションから、わくわく感が伝わってきた。関わる人が楽しむことも大切」、「取り組みを持続可能にするためには、事業性やビジネスの視点も大事になってくる」、「周囲の人を笑顔にする素晴らしい活動」などとコメントし、「今年のグッドライフアワードにも、全国各地の色々な取り組みを行っている多くの人たちにたくさん応募いただきたい」と結んだ。

 

(分かりやすく説明する環境省の山田哲也氏)

 

(グッドライフアワード実行委員会のみなさまと登壇者のみなさまとの記念写真)

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