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【第2部】大学受験を控える子どもたちに目標を実現するために学ぶことの大切さを、身をもって伝えたかった。(修了生/堀場薫さん)

今回ご紹介するのは、先週に引き続きBond-BBT MBAプログラム28期生の堀場薫さんです。10年のブランクを経て、35歳から外資系企業の世界に飛び込まれた堀場さん。現場で成果を上げ、就業後1年という早さでマネジャーになるなど、目覚ましい活躍をされていらっしゃいました。ただ、そのような中でも、MBA取得をお考えになられたのは、ご自身の仕事に対する危機感からだったとおっしゃられています。

そのような危機感から学び始めたMBAプログラム。仕事・子育て・学びの両立はなかなかハードなものです。すべてを両立させるために、堀場さんはどのように学びに取り組まれたのでしょうか?今回は、そのために堀場さんがされていた工夫、そして学んだ内容が仕事などで活きている点にフォーカスしてご紹介したいと思います。

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【第1部】現状をどうにかしないといけない。MBA取得を考えたのは、危機意識からでした。

Q. 仕事・子育て・学びの両立で大変だと感じたこと、それを乗り越えるために工夫されたことはありますか?

自分は完璧主義者だったのだと思います。自覚も、自身に対する満足感も何もなかったのですが、何事も自分が納得できる結果に達していないと、不安を感じ解決・改善のために時間を費やしてしまうのです(結果が客観的にどのレベルか、という点は別問題ですから、決して自慢できる性格ではありません)。当時はシニアマネジャーでしたし、仕事と勉強の両立をするのは困難…。そのため、「人生の優先順位づけ」をすることがテーマでした。

MBAを取得することの優先順位を上げて、まずは何よりも勉強時間の確保に努めました。それまでは前倒しにできる仕事はどんどん前倒しにして余裕があれば改善やリスクに対する予防に向かっていたのですが、翌週にまわしても大丈夫なことは翌週にまわすようにするなど、働き方を変えましたね。最初はどうなるか不安でいっぱいでしたが、実際にやってみると何ら問題がないことに気が付きました。そのため、同じような状況にいた部下にも今日やらなくてもいい仕事は明日以降にまわさせて、早く帰ってもらうことができるようになりました。自分のマネジメントスタイルが変わりましたね。結果としてむしろ仕事には良い変化ももたらすことができ、実働2年半で大学院も修了をすることができました。案ずるより産むが易し、です。

また、話が少し逸れるかもしれませんが、子どもに母が働きながら学ぶ姿を見せることで人生のメッセージを伝えていきたかった部分もありました。当時、子どもは大学受験の準備をしていたのですが、その大変な時期に隣で母も大学院の勉強をすることで、大変な何かを乗り越えるために必要なことを子どもたちに身をもって伝えていきたいと考えていました。「母もMBA取得に向けて頑張るから、一緒に頑張ろう!」と。頑張っている母は、時に存在が「重い」と子どもに思われていることもあったかと思います(笑)。しかし、「重い」「うざい」と言う気持ちとともに、実現したいことを実現するために努力する大人の姿は、嫌がおうにも目に入ったと思っています。「勉強しなさい」と言う子育てではなく、「何かを手に入れたければ努力が必要」という事実を「見せる」作戦です。結果、子どもが「努力したくないから、求めない」という選択をしてもかまわないと思っています。

子どもは大人に向かって日々歩いています。残念ながら、大人になることから逃げられません。であれば、大人とはなんなのか、どんな世界が待っているのか、どんな選択肢があるのか云々をできるだけ教え、大人にならんとしている彼らにできるだけ能動的選択をさせること、選択の結果が嫌がおうにも自己責任としてつきまとうと同時に時として理不尽もふりかかることに対し心の準備をさせること。そんな、「生きるということ」を教えることが親の役目だと思っています。

でも、私は教えられるほど立派な人間ではないので、勉強した内容、勉強を通して感じたこと、職場での出来事などを、本質的なことも自分の迷いも含めてできるかぎりそのまま話をするようにしていました。格好をつけることなく、愚痴も不満もそのまま。それが「これから社会で生きていく」子どもたちの今と将来に、少しでも刺激になったり参考になったりすれば、と思います。Bond-BBT MBAのスクーリングに子どもを同行させ、多くの働く大学院生と数時間をともに過ごさせたことも、子どもの「大人ってこんなもの」というイメージに良い影響があったはずと感謝しています。

Q.受講中、修了後にBond-BBT MBAプログラムでの学びが仕事などに活きたと感じることはありましたか?

ひとつのブレークスルーが起こりました。自分が直面していた、組織の中での人と人の問題が、自分のまわりだけで起きているのではなく、グローバルなマネジメントの課題としてあることに気が付くことができました。それを客観的に受け止め、より素直に問題解決に取り組むことができるようになったと思います。

それは、日々働く中での気持ちの余裕にもつながりました。まわりとの接し方も変わってきたのではないかと思います。視点が追加され、少しだけ違う言語を持つ人に対し寛容になったような気もします。今から振り返ると、Bond-BBT MBAで学ぶ以前には、「見えない何か」に過剰反応をしていたことも多くあったのかもしれません。どこにでもある課題を個人的に受け取りすぎていた部分もあったと思います。反省するとともに、このような気付きを得られたことに感謝しています。

また、Bond-BBT MBAでは、多くの科目でグループワークを課せられます。限られた時間の中でメンバーのシナジー効果を出すためにいかに有効に議論することができるようにするか。それには、メンバー間でいかに心理的警戒・防衛を軽減し、全員が一つの目的のために共闘できるか、という場づくりが重要です。それは、日々の職場での出来事につながる要素も多くあり、とても良いトレーニングになりました。

他にも、それまでは自分の中で、なんとなくこうした方が良いのではないかと思っていたことが、理論を学ぶことで「決して間違いではなかった」と確認でき、実行への自信につながったことが多くありました。同時に、「それが正しくても、実行のためには困難があって当たり前」と教えられ、多くの実例にも触れられたおかげで、業務上の課題を解決する際の自信と余裕につながっているのではないでしょうか。

学ぶ姿を子どもに見せたい。そして、その先で得られたこと。(Bond-BBT MBA事務局より)今回のインタビューはいかがでしたでしょうか?受講当時を振り返って、「人生の優先順位づけ」をまず行ったという堀場さん。MBA取得を最優先で考えていく中で、何が今必要かを徹底して考えながら、仕事・子育て・学びの両立に取り組まれていらっしゃいました。誌面の関係ですべてを書けないのが残念ですが、お話をお聞きしていて、その学ぶ姿は子どもにとってとても大きな刺激になったのではないかと思います。

そして、堀場さんご自身も学びを通して職場での問題が解消し、仕事でもさらに成果を上げられていったそうで私どもも本当に嬉しく感じています。

今回はMBAプログラムで学んだ内容がどう活きているのかという点にフォーカスしてご紹介をしましたが、次回はもうひとつの醍醐味、人とのつながりが修了後どのように続いているのかをお聞かせいただきます。次回もお楽しみに!

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【第3部】「どのような母でありたいか?」を考えることで、自分の軸(覚悟)ができるのではないでしょうか。

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【第1部】現状をどうにかしないといけない。MBA取得を考えたのは、危機意識からでした。

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