番組内容 | 放送日時
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【第1回】 企業と心理学 01 [テーマ]心理学で何が分かるのか [講 師]川上 真史 ゆとり教育世代と呼ばれる若手社員は、一概に指示待ちでコミュニケーション能力が劣るとされるが、本当だろうか。心理学は、読心術やカウンセリングだと思われがちだが、実際は、世の中の俗説に振り回されず、データに基づき人の心を科学的に見ていく、統計学に等しい学問だ。大勢が同じ目標に向かって動く企業経営において、心理学の研究手法や分析内容の効果的な活用を紹介していく当シリーズ、講師には各講座でおなじみの川上真史氏を迎える。第1回目は、心理学の基本を解説していく。 | − | 講義資料() 更新日:2018/6/22 |
【第2回】 企業と心理学 02 [テーマ]エンゲージメント [講 師]川上 真史 従来、心理学は人のメンタル問題の解決に注力するネガティブサイコロジーが主流だった。近年の研究では、たとえカウンセリングなどでストレスが軽減しても、それだけでは気持ちが前向きになりにくいことが明らかになっている。1998年から始まったポジティブサイコロジーの潮流は、どうすれば人間は、より幸福を感じられるのかを科学する心理学として定着、企業マネジメント等に活用されている。第2回目は、欧米を中心に関心が高まるエンゲージメントについて紹介していく。 | − | 講義資料() 更新日:2018/7/24 |
【第3回】 企業と心理学 03 [テーマ]ジョブ・クラフティング [講 師]川上 真史 マネジメント研究で名高いピーター・ドラッカーに有名なエピソードがある。欧州旅行中、れんが積みをする石工たちを目にし、何をしているのかと彼が尋ねたところ、一人目は「親方に言われて積んでいる」と言い、二人目は「れんがで塀をつくっている」、三人目は「祈りに来る人たちのために教会を建てている」と答えたそうだ。同じ作業でも、従事者の捉え方次第でストレスにもやりがいにもつながるという適例だろう。シリーズ第3回目は、仕事を充実感のあるものに変容させる手法のジョブ・クラフティングについて解説する。 | − | 講義資料() 更新日:2018/8/24 |
【第4回】 企業と心理学 04 [テーマ]感情のマネジメント [講 師]川上 真史 部下のモチベーションを下げる上司の特徴を挙げるとすれば、理論的だが押しつけがましい。何ら具体的方針を示さず「頑張ろう」が口癖。組織で動けないソロプレーヤー。変化を好まない。能力は高いがすぐにキレる。これらは、いずれも感情にまつわる領域になる。気持ちの表し方が人の性格を印象付け周囲の士気を左右するなら、企業経営にとって自分や社員の感情を効果的にコントロールすることは見過ごせない重要課題となるはずだ。シリーズ第4回目は、知れば大いに納得する感情のマネジメント術を紹介していく。 | − | 講義資料() 更新日:2018/9/21 |
【第5回】 企業と心理学 05 [テーマ]人間は変わるのか [講 師]川上 真史 心理学をよく知らない人でもどこかで名前を見聞きしたことがあるだろう、フロイト、ユング、アドラー。およそ100年前のほぼ同時期に、精神科医としての膨大な実践事例を通して人間を見つめ続け、独自のセオリーを確立していった巨人たちだ。心理学をより親しみやすいものとし、企業において効果的に活用されることを目的とする当シリーズ、第5回目は、三人それぞれの考え方やアプローチ法を紹介しながら、果たして私たちは現在の自分から、よりよい人間に変わることができるのかという難題に挑んでいく。 | − | 講義資料() 更新日:2018/10/19 |
【第6回】 企業と心理学 06 [テーマ]対人関係とパーソナリティ [講 師]川上 真史 小説家ダニエル・デフォーが描く、無人島に漂着したロビンソン・クルーソーは気にしないかもしれないが、日々他者との関わりの中で生きるわれわれにとって、時に誰もが頭を悩ませるのが人との付き合い方だろう。現在の自分から、よりよい人間に変わるためには、プライベートはもとより、職場における上司や部下、同僚、仕事相手との良好な関係性の構築は基本となるものだ。シリーズ第6回目は、パーソナリティーの捉え方や、対人関係を安定させていくうえでの対処法を紹介していく。 | − | 講義資料() 更新日:2018/11/22 |
【第7回】 企業と心理学 07 [テーマ]コミュニケーションと心理学 [講 師]川上 真史 日本人の言語能力は世界的に見て高いはずだが、近年低下傾向にあり、対人関係の構築にも少なからず影響を与えているようだ。理由の一つは、ちゃんと人の話を聞きなさいと子どものころから言われ続ける一方で、自分の思いや考えを伝える訓練の機会が設けられていないことだろう。シリーズ第7回目は、数あるコミュニケーション論に心理学の考え方を絡めることで、よりコミュニケーションが面白く効果的になる、実践的なノウハウを解説していく。 | − | 講義資料() 更新日:2018/12/13 |
【第8回】 企業と心理学 08 [テーマ]パーソナリティはどう創られるのか [講 師]川上 真史 いつもにこにこして周りを明るくする先輩。叱られてもへこまず前向きな部下。一方で、口を開けば自分の自慢ばかりする上司。二言目には会社が悪い世の中が悪いと愚痴る同僚。おまけに、満足に会話もしなくなった高校生の息子。生まれたときは同じような赤ん坊だったはずなのに、どうしてこうも特徴が違うのだろうか。シリーズ第8回目は、人のパーソナリティーはどのようにしてつくられてくるのかをひもといていく。ここを押さえておけば、自分や他人を冷静に見られるようになるだろう。 | − | 講義資料() 更新日:2019/1/18 |
【第9回】 企業と心理学 09 [テーマ]認知・判断・意思決定 [講 師]川上 真史 就職先を決めるとき、結婚相手を選ぶ際、家電の買い替え時、メニューを眺めるランチタイム、宝くじ売り場の行列を目にした瞬間など、人生の一大事はもとより、日々の生活でも私たちはさまざま迷い決断をしている。にもかかわらず、人間の意思決定がどのようなメカニズムで行われているのかについて、これまで幾多の研究はあるが、いまだ全容解明には至っていない。シリーズ第9回目は、人の認知や判断に関する著名な理論を紹介していく。特徴を知れば納得、腹を決めるときの助けになるはずだ。 | − | 講義資料() 更新日:2019/2/22 |
【第10回】 企業と心理学 10 [テーマ]個人と集団による意思決定 [講 師]川上 真史 | − | 講義資料() 更新日:2019/3/22 |
【第11回】 企業と心理学 11 [テーマ]ダイバーシティとインクルージョン [講 師]川上 真史 昔から同調性をよしとしてきた日本社会にも、グローバリゼーションによる多国籍化や、性差別をなくす取り組みなどが広がり、ダイバーシティー(多様化)が徐々に根付いてきた感がある。ことに最近では、障害や病気を持ちながらの就労をはじめ経済状況、信条、価値観、LGBT(セクシャルマイノリティー)等々、一人ずつ違う個性を認め、それにどう向き合うかが問われるようになってきた。シリーズ第11回目は、ダイバーシティーを心理学的視点から取り上げていく。 | − | 講義資料() 更新日:2019/4/15 |
【第12回】 企業と心理学 12 [テーマ]企業が取り組むストレスマネジメント [講 師]川上 真史 症状がほぼ同じような病気に精神疾患と適応障害がある。前者の代表はうつ病で、セロトニンの分泌など生理学的な問題により生じ、常にある一定数存在する。後者は主にうつ状態で、明確な原因があることでストレス反応が起きていて、近年患者は顕著な増加傾向にある。シリーズ第12回目は、企業におけるストレスマネジメントの取り組み方を、社員全員が共有すべき「ストレス」の正確な定義、コーピング、ストレス反応の進み方という三つのポイントに沿って解説していく。 | − | 講義資料() 更新日:2019/5/22 |
【第13回】 企業と心理学 13 [テーマ]リーダーシップの心理学 [講 師]川上 真史 心理学でリーダーシップを定義すれば、集団の中において他者よりも影響力を持っている人となる。まったく素人考えでも分かりそうなぐらい当たり前の話だが、上司と部下の関係性など、いわゆる相性やリーダーシップについては、決定づける変数があまりに多過ぎて学術的な絞り込みが難しいとされている。シリーズ第13回目は、心理学におけるリーダーシップの捉え方やこれまでの主だった研究の紹介、そこから導き出されるリーダーシップ論を果敢に考察していく。 | − | 講義資料() 更新日:2019/6/17 |
【第14回】 企業と心理学 14 [テーマ]リカレント教育 [講 師]川上 真史 リカレント教育とは、基礎的な学業を終えて職に就いた後でも、再び教育機関で学ぶことを推奨する概念だ。スウェーデンの経済学者レーンが提唱し、1968年のヨーロッパ文科会議で言及されたことから世界に浸透していった。1970年、経済開発協力機構(OECD)の教育政策会議でも取り上げられたが、当時の日本では広がらなかった。シリーズ第14回目は、人生100年時代を迎え、近年企業の中でも注目されつつあるリカレント教育について、心理学的視点を入れつつ、効果的な手法を解説していく。 | − | 講義資料() 更新日:2019/7/18 |
【第15回】 企業と心理学 15 [テーマ]チームワークの心理学 [講 師]川上 真史 「For the team」や「チームワークの勝利」など、「チーム」は、同調志向の強いわれわれ日本人にとって、とりわけスポーツシーンの常套句として、心地よい響きを持った言葉だろう。しかしながら、ビッグデータの解析等で進化する最近の心理学研究における結果を見ていくと、これまでの概念にずれが生じているようだ。そろそろ再考の時期に来ているのかもしれない。シリーズ第15回目は、ビジネスにおけるチームワークの機能を、心理学的側面から考察していく。 | − | 講義資料() 更新日:2019/8/27 |
【第16回】 企業と心理学 16 [テーマ]自信と自己効力感 [講 師]川上 真史 「自信家」、「自信過剰」など、謙遜が美徳とされる日本社会では、ややネガティブに捉えられがちな「自信」だが、企業において成果を生み出す上では必要不可欠な要素になる。グローバル化が加速する現代、多様なバックグラウンドを持つ人たちとコミュニケーションを取る際にも、無意味な誤解を避け良好な関係を築く核になる。当シリーズ第16回目は、そもそも自信とは何か、どのようにしてかたちづくられていくのか、さまざまな角度から解説していく。 | − | 講義資料() 更新日:2019/9/24 |
【第17回】 企業と心理学 17 [テーマ]人を育てる心理学 [講 師]川上 真史 われわれを魅了するダイヤモンドは、自然環境下で気の遠くなる年月をかけて生成される鉱石だが、昨今は、高温や高圧をかけたり、種結晶の周囲に炭素原子を厚く付着させたりして、工場で生産され始めている。科学技術の進歩は有益だが、人を育てるとは、輝きをまねた人工ダイヤをつくり出すことではなく、天然にある原石を磨き、より魅力的な宝石にしていくことと言えるだろう。当シリーズ第17回目は、親や教師、上司などが人を育成する際の基本的な考え方を、心理学的視点から解説していく。 | − | 講義資料() 更新日:2019/10/8 |
【第18回】 企業と心理学 18 [テーマ]50代の葛藤と不安 [講 師]川上 真史 過去3年間の会社員約9万5000人に及ぶストレスチェック調査を、講師の川上氏も共同研究者として参加し、株式会社ヒューマネージが解析した結果、50代のストレスの深刻化が顕著となった。昭和に子ども時代を過ごし、平成に入り企業戦士としてまい進してきた彼らは、昨今のIT全盛、働き方改革、多様性の受容、定年年齢延長等の環境変化に、うまく適応できずにいるようだ。シリーズ第18回目は、50代が直面する問題の実情とその打開策、今後50代を迎える人たちへの対処法を提案していく | − | 講義資料() 更新日:2019/11/22 |
【第19回】 企業と心理学 19 [テーマ]欲求と葛藤の心理学 [講 師]川上 真史 | − | 講義資料() 更新日:2019/12/19 |
【第20回】 企業と心理学 20 [テーマ]罰とプレッシャーの心理学 [講 師]川上 真史 ご褒美や罰に応じて、自発的にある行動を取るように学習させることを、オペラント条件付けと呼ぶ。箱に入れたネズミに、自分でレバーを押すと餌が出ることを覚えさせ、その後はレバーを押すと電気ショックが来るようにした、行動分析学の創始者バラス・スキナーの実験が知られている。わが国では、学校教育や人材育成の場で、罰やプレッシャーを与えることで向上を促す手法がまだ散見されるようだが、果たして有用だろうか。当シリーズ第20回目は、罰やプレッシャーを用いることの課題や効果にフォーカスしていく。 | − | 講義資料() 更新日:2020/1/24 |