DIAMOND 「Harvard Business Review」創刊30周年記念講演から、21世紀に求められるリーダー像について、大前氏が持論を語る。これまでの日本は、欧米などの先例に従って生きればよい「答えのある時代」であった。
だが、21世紀は不透明な「答えのない世界」を生きなければならない。
ところが、巻末に答えがある参考書や、先生が答えを与えてくれる教育に慣らされた日本人は、自分の頭で考えることが非常に苦手である。
21世紀に重要となるのは「構想力」だと大前氏は言う。
「構想力」とは、見えないものを見る力。それを磨くのは、自分で体験し、人から意見を聞くなど、自分で情報を収集するしかない。
「You Tube」が社会に及ぼす影響を予測するには、自分で実際に使ってみることが欠かせないのだ。
また、さまざまなバックグラウンドを持つグローバルな人材とビジネスを行うためには、相手の言い分をよく聞き、その上で新しいものを生み出す力が必要となる。
これは、日本人が最も不得意なことである。
たとえば北欧では、グローバルビジネスでリーダーとなれる人材を輩出すべく、学校教育を行っている。
そこでのポイントは、
英語でコミュニケーションができること、
ロジカルであること、
自分で答えを考えることができることである。
それに比べ、「今の日本の教育制度では、世界で活躍する人材は決して出てこない」と大前氏は言う。
これからの教育では、子育てを経験した母親など、あらゆる人が先生となることが必要となる。
グーグルの登場でどんな事でもすぐに調べられるようになった今、単なる「知識」には価値がない。
「ほんとうに強い国を作るのなら、学歴エリートではなく、世界でリーダーシップをとれる人間を育てるべき」だと説く。