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> ビジネス基礎講座 リーダーのための実践ファシリテーション05

触発する、かみ合せる(3) 行動を促す


概要:
ファシリテーションにおいて、触発する、かみ合せるという作業は非常に重要である。
さらに、ファシリテーターは、会議をまとめるだけではなく、メンバーが行動を起こすように促していかなければならない。

「触発する、かみ合せる」というテーマの第3回として、
意見が対立した場合の対応方法として有効な「協調的問題解決」「ペイオフマトリックス」、
また危機に直面した時の「TCAS(Triage,Contain,Analyze,Solve)」「リスクアセスメントテーブル」などのツールを、事例ビデオを交えながら紹介する。

組織の中において、対立やコンフリクトはよく発生するものである。
50年前は、コンフリクトは取り除くべき悪だと捉えられていたが、20年ほど前から、存在そのものは避けようのない必要悪として受け入れようと考えられるようになってきた。

しかし、最近では、コンフリクトは組織活性化に役立つ必要なものとして見直されてきている。
コンフリクトに対応する際において、トーマス・キールマンの「対立モード」が参考になる。
これは、“自己主張の激しさ”と“他人の話を聞く度合い”の2軸で、対立に対する姿勢をマトリクスにしたもので、“競争、回避、受容、協調”さらに中庸を“妥協”として5つに分類したものである。
「協調的問題解決」が最も発展的な関係につながるが、必ずしも、どの姿勢が正しいというわけではなく、相手の対応や状況を把握して、姿勢を決めることが重要である。

事業や施策などの優先順位づけに対立が起きた時には「ペイオフマトリクス」が有効である。
これは、“成果の大きさ”と“難しさ”で9つ程度の象限を作り、対象をプロットしていくもので、優先順位をビジュアルで把握することができる。
これにより、対立点よりも共通点に目を向けることができ、合意形成がしやすくなる。

思わぬ問題が起きた時などは、「TCAS(Triage,Contain,Analyze,Solve)」などの明解な行動指針が必要である。
これは、T:優先順位づけ、問題定義、C:緊急対応、A:根本原因究明、S:根本対策、再発防止というもので、原因究明に時間をかける前にまず、優先順位をつけて対応し、これ以上の問題拡大を避けるという考え方である。
この時、優先順位をつける手法として「リスクアセスメント・ツール」がある。
これは問題となる対象ごとに、重要度を測る複数の指数を決め、その乗数によって優先順位を決める方法である。指数の点数づけを工夫することで、優先順位を明確にすることができる。

さらに、便利なテクニックとして「ニュースペーパーテスト」を紹介する。
問題が起きた時には隠してしまおうという気持ちが起きるかもしれないが、そんな時は、この問題が新聞の一面に出たとするとどうなるのかを想定する「ニュースペーパーテスト」を行うとよいだろう。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 触発する、かみ合せる(3)
00: 00: 55 講座全体の流れ
00: 01: 10 本日のテーマ
00: 03: 47 対立・コンフリクトに対する考え方
00: 05: 32 良いコンフリクト・悪いコンフリクト
00: 07: 36 トーマス・キルマンの対立モード1
00: 09: 14 トーマス・キルマンの対立モード2
00: 23: 13 ペイオフマトリックス1
00: 27: 44 ペイオフマトリックス2
00: 42: 57 TCAS
00: 51: 43 改訂版リスクアセスメント・テーブル
00: 59: 30 なぜファシリテーションは必要か
講師紹介: 森 時彦(もりときひこ)
株式会社チェンジ・マネジメント・コンサルティング 代表取締役
大阪大学基礎工学部卒 工学博士 MIT スローン経営大学院卒 (MBA)。株式会社神戸製鋼所 にて、技術開発、新規事業企画、半導体搬送システムなどを担当。その後、日本GE役員に就任。事業企画、プラスチックス事業のグローバルマーケティング、アジアパシフィックの製品開発、プロダクトマネジメントなどに従事。テラダイン株式会社の日本法人代表取締役を経て現職。

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  アシスタント:笹田道子

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