高島氏は、麻雀とアルバイトに明け暮れた大学生活であったためか、大企業への就職という夢が叶わず、1979年に地元の家具メーカーに就職した。
当時、特に独立志向は強くなかったが、仕事の面白さに目覚め、優秀な営業マンに成長。
1990年に販路拡大のための新規事業として設立された「バルス」の経営を任された。
しかし、バブル崩壊のあおりも受け新規事業は大失敗、大幅な赤字を出すに至った。ところが、ショールームの家賃収入を事業の足しにでもと思い、天王洲アイルに開店した「Francfranc」の一号店が大当たりし、「バルス」の業況は累損を解消するまでに回復。
その後、輸入家具や雑貨へも手を広げ事業を成長させ、1996年にMBOで親会社から独立した。
その後、様々な業態、ブランドの店舗を展開し続け、会社は大きく成長。
2001年にジャスダック、2002年に東証二部、2006年には東証一部上場を果たす。
今期は、売上高300億円、純利益8億円が目標である。
「バルス」が展開しているブランドは、
「Francfranc」の上を狙った「BALS TOKYO」、
ハイエンドの「AGITO」、
日本の美とモダンを調和させた「J-PERIOD」、
オリエント風の「香風楼」、
アートフラワーの「HERVE GAMPS」、
文房具の「BOOKBINDERSDESIGN」と幅広い。
家具小売だけでなく、デザイン家電や不動産も手がけるが、これはデザインに価値を置き、それを横串に事業を展開していくという高島氏の考えの現れといえるだろう。
「バルス」という社名は、
BASIC、ART、LIFE、STYLEの頭文字から取ったもので、これが会社のビジョンであり、「インテリアは人間の知性を映し出します」がコーポレートステートメントとなっている。
人生には、いつまでたってもゴールはなく、過去に苦労したことは必ず生きるという考えで今まで経営を行ってきた高島氏は、5年後に売上高1,000億円を達成し、引退する計画もあるとか。
その後はデザイン関係の人材育成のために、絵やデザインの才能をビジネスに結びつけるための大学設立を考えているという。