「はてな」は2001年の7月に近藤氏により京都で創業された。役職員は17名、平均年齢29歳と若い会社である。人の力による検索サービス「人力検索はてな」を始めとするWeb2.0的なアプリケーションを、インターネット上のサイトで提供、多くの利用者を獲得している。
同社の評価は高く、第20回デジタルコンテンツグランプリ優秀賞等の受賞歴がある。月間ページビューは4億8,000万、月間ユニークユーザー数は779万人、登録ユーザー数は37万人の規模まで成長した。ヤフーやインフォシークに代表される「ポータルとコミュニティー」というカテゴリー内での順位は13位となっている。
ユーザーは男性が約6割で、知的好奇心が高くアクティブな20歳から49歳の都市圏在住者が主な層となっている。「人力検索はてな」はネット上で疑問と思うことや知りたいと思うことを自由に質問し、答えたいと思う人が回答を寄せるというものである。対価としてのポイントは存在するが、それが参加を誘発しているのではなく、誰もが自由に参加でき、「自発的」というインターネットの特徴が背景にある。近藤氏は京都大学理学部から同大大学院へ進学したが、研究職の道は選択せず中退。没頭していたサイクリングの縁もあってスポーツ写真のカメラマンとなったが、インターネット好きが高じ、人力検索のアイデアを思いついたという。ネットバブル崩壊の悪環境だからこそチャンスであると思い、両親から得た400万円を元手に起業する。
当初はアプリケーションの受託開発で食いつないだ。近藤氏の座右の銘は「人生は大いなる暇つぶし」と「やらずに後悔するぐらいならやって後悔した方がいい」である。社員は皆近藤氏のことを「へんな人」というが、これはまだ誰もやっていないこと、多くの人が気付いてない欲求やできたらいいなと思っていることを、自分たちで作りたいという「はてな」の行動原理を近藤氏が日々愚直に追求していることを現しているのではないだろうか。
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