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> イノベーションライブ269:一條和生

日本企業 グローバリゼーションへの課題


概要:
「日本企業がグローバルに成長していくための課題は何か」をテーマに、企業の海外事業部や人事担当者、そして経営塾参加者の方々を招いた公開収録番組。
かつて日本企業は国内市場だけを相手にしていても成長できたが、中国やインドの成長が日本市場の相対的地位の低下をもたらし、成長のためにはこれらの市場も相手にしなくてはならなくなった。しかし、日本企業のやり方はグローバルに通用するものではなく変革が必要である。
2030年のGDP予測では、中国とインドは単独で日本、欧州のみならず、米国をも追い抜く。中国やインドの脅威のみならず、韓国企業も電機や自動車産業において急速にグローバル競争力をつけてきているという現実がある。優れた企業の代表であるトヨタ自動車でさえ、渡辺新社長の所信表明における発言には危機感が感じられた。
ビジネスウィークのトップ100ブランド調査では、サムソンはソニーを抜き、初登場のヒュンダイは日産を抜いた。韓国自動車メーカーの初期品質の向上速度は著しいという調査結果もあり、韓国企業は急速に品質を高めつつある。電機・電子部品業界のグローバル・ランキングにおいて、日本企業は液晶テレビやDVDレコードプレーヤー、デジタルカメラといった部門でソニー、シャープ、松下電器、キヤノンが入ったのみで、残りは韓国企業や米国企業が名を連ねる。日本企業は、売上高こそ韓国企業と遜色はないが、利益額においては圧倒的な差をつけられている。また、韓国企業はグローバルな人材獲得にも熱心である。
一方、トマスフリードマンはその著書「The World is Flat」の中で、21世紀は個人による第三のグローバリゼーションの時代に入り、情報が容易に入手できるからこそ想像力が重要となると説く。GEはインターネット時代を踏まえた変革のための「GE Values 2005」を発表した。
従来のグローバリゼーションは、「バリューチェーンにおいて何を世界のどこでやるか」という分業の発想であったが、新しいグローバル戦略は、「ローカルに学び、グローバルに行動する」ことが大事となる。多様な顧客のニーズに応えるインターフェースの多様性と、効率化のために共通化できるものを徹底的にグローバルベースで行うということである。HSBCやネスレは、それを実践している企業であろう。
日本企業にとっては、経営課題を絞り込み、優先順位を付け、何故やるのか、何を目指してやるのかを明確にした改革を進めることが求められているのではないだろうか。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 日本企業 グローバリゼーションへの課題
00: 01: 26 今日のテーマ
00: 02: 27 主な項目
00: 03: 05 日本の直面しているチャレンジ
00: 03: 18 GDP
00: 14: 06 中国のトップ10ブランド
00: 15: 12 世界のGDP-2000-2005年のシナリオ
00: 16: 20 トヨタ自動車、渡辺新社長の所信表明
00: 17: 08 Business WeekのThe Top 100 Brands
00: 17: 51 品質の急速に高めつつある韓国メーカー
00: 19: 02 グローバル・ランキング
00: 22: 40 財務パフォーマンスの差
00: 25: 37 グローバルな事業、グローバルな人材
00: 28: 51 The World is Flat
00: 32: 40 Imagination in Globalization 3.0
00: 34: 02 GE Values 2005
00: 35: 24 従来のGlobalization
00: 38: 28 新しいグローバル戦略
00: 39: 39 HSBC
00: 40: 46 3つのブランドでグローバルにビジネスを・・・
00: 41: 01 ネスレのグローバル・ビジネス推進の仕組み
講師紹介: 一條 和生(いちじょうかずお)
一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授
日本における知識創造理論の権威の一人。1996年には、ダイヤモンド・ハーバードビジネスが行ったアンケート調査で、研修トレーニングに企業からよく求められる20人の大学教師の一人に選ばれている。一橋大学社会学研究科博士課程卒業。ミシガン大学経営大学院にて博士号(経営学)。専門は組織論。

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  アシスタント:西野七海

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