シニアのコンサルタントになれば自分のパートの仕事ができるだけでは不十分である。2~4名のコンサルタントチームを率いて、プロジェクトマネジャーとして仕事をしていくためには、「スケジュール管理」、「リスクマネジメント」、「部下の育成」といったスキルが必要。 今回は、プロジェクトマネジャーとしてボストン・コンサルティング・ブループの中で高い評価を得ている森氏をゲストに招き、経営コンサルティングにおけるプロジェクトマネジメントの実際と運営について、森氏なりのコツをふんだんに交えて解説する。
経験を積んだシニアのコンサルタントにもなれば、自分のパートの仕事を完璧にこなせるだけでは不十分である。2~4名で構成するコンサルタントチームを率い、プロジェクトマネジャーとして仕事をしていくスキルが必要になる。今回は、そのために要求されるマネジメントのスキルを、「スケジュール管理」、「リスクマネジメント」、「部下の育成」に大別して、各スキルでの要諦を学ぶ。 プロジェクトマネジメントの流れは、飛行機の操縦に似たところがあり、巡航途中よりも、離陸と着陸が重要である。任せきりになってもプロジェクトは回らないし、管理しすぎても窮屈になるので、結果管理とプロセス管理をうまく混ぜ合わせることが肝要である。スタート時には、プロジェクトマネジャーがかなり手をかけて確実に貯金を作るが、その後は、最終的な仕上げに至るまでメンバーの裁量に任せる管理を行うのが良い成果につながるという。プロジェクトでは、スタートである程度の成果を上げておくと、その後のリスクが取りやすくなり、メンバーにのびのびと活動させられるようになり、より顧客を満足させる成果につながる可能性が広がる。プロジェクトマネジャーは、メンバー個々の経験や能力に応じて、指示の内容、仕事のレベルを見極めなければならない。 もちろん、チームで仕事を行うプロジェクトには、チームであることによるリスクも伴う。プロジェクトマネジャーとしては、プロジェクト全体を見通す視野が求められるので、うまく行かないパートのリカバリーにこだわって目立った成果を失うより、顧客の期待値を上回る成果を確実に上げ、うまく行っていないパートは残りの時間でやれるところまでやる、というスタンスが大事なようだ。その力の配分の見極めが必要である。当然のことながら、メンバーの失敗の原因も様々であるので、それぞれの対処方法を自分なりに持っておかなければならない。 プロジェクトマネジャーとしては、「部下を育成する」ことも極めて重要な課題だ。チームを編成するときにどんなメンバーを選ぶか、というところに始まり、実際にプロジェクトを進める中でも、成長の壁にある者には、単にテクニックを教えるのではなく、自信が必要なのか、仕事の回し方、頭の使い方を習得すべきなのか、メンバーそれぞれの真因を見極めて育成に当たらなければならない。 森氏はプロジェクトマネジャーの仕事を、サッカーでいうところの司令塔(ミッドフィルダー)と捉えている。主役はフォワードであるメンバーであるので、プロジェクトマネジャーは先取点をお膳立てしてメンバーを波に乗せ、のびのびとプレーさせるのが仕事だという。
スライド 時間 タイトル 00: 00: 00 プロジェクトマネジメント(1) 00: 00: 47 経営コンサルティング講座 応用編 00: 02: 53 本日のテーマ 00: 05: 02 コンサルタントチーム構成 00: 07: 03 プロセスマネジメント 00: 11: 24 プロジェクトマネジメントは飛行機の操縦 00: 15: 14 ハッピーサイクル 00: 18: 21 どこまで手を突っ込むか? 00: 24: 50 3倍ルール 00: 28: 32 リスクマネジメント 00: 31: 37 サッカーの勝ち点 00: 37: 17 “メンバーの失敗”の原因と対処策 00: 40: 40 部下の育成 00: 42: 19 チーム編成のツボ 00: 48: 09 真因に手を打つ 00: 49: 36 逆転の発想 00: 53: 23 形から入って“習慣付ける” 00: 56: 09 まとめ