「ソースネクスト」は1996年の創業以来、ソフトウェア業界の常識の多くを覆している。企画・開発型のソフトウェア制作を、まずパッケージを先に制作し、よく使う機能から実装するシステム。業界初の返品フリーサービス。自動インストール機能の導入。すべて1,980円の超廉価なワンプライスのラインアップ。PC専門店・家電量販店中心だった販路を多角化して、2万5千店舗で陳列・販売。パッケージのスリム化など、枚挙にいとまがない。同社では2005年8月現在、105人の社員により300タイトルのソフトを市場に送り出し右肩上がりで業績を伸ばし、2004年度決算では92億円の売上高を誇っている。
兵庫県の公務員の家庭に生まれた松田氏は、野球少年であったと同時に、「人生ゲーム」など数字が関係するボードゲームに熱中していた。当時の小学校の先生に「人の気持ちを考えろ」と、毎日のように言われ続けたことが、現在の松田氏に対する多くの人の評価である、他人はどう思っているかを読み取る眼力や、気遣いに長けているという人格形成に役立った。また、常にポジティブシンキングする性格は、母親の影響を受けている。
大阪府立大学工学部では数理工学科を選択し、卒業後は日本IBMに入社して金融系システム開発に携わる。4年後、外資系コサルタント会社の日本支社長の席にヘッドハンティングされたが、支社長では自由裁量が少ないことを痛感し、1993年に自分自身でシステムコンサルタントとして独立した。続いて1996年、31歳で現在の同社の前身である「株式会社ソース」を設立した。
同社の創業からの目標は、パッケージソフトに特化して「世界一エキサイティング(楽しく・面白く)な企業になる」ことだと一貫している。確かなテクノロジーと、松田氏自ら消費者の現場に足を運んで肌で感じたマーケティングの融合、文理のハイブリッドが、同社の成功の第一要因であろう。
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