最近の株式市場への新規上場企業を見ると、コンサルタント会社出身の社長が多いのが目立つ。もしかするとコンサルタント会社には、アントレプレナーを育てる何かの環境があるのではなかろうか。そこで今回からシリーズで、コンサルタント会社出身者のトップを招き、成功へのプロセスを聞く。 第1回は、マッキンゼーでのコンサルタントからWEBコマース事業を立ち上げ急成長し、2005年に株式上場した「ディー・エヌ・エー」の南場社長に、起業までのプロセスを聞く。
1986年に「マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパン」に入社、途中、退社してハーバード大学でMBAを取得後、同社に再入社、96年にはマッキンゼーパートナー(役員)に就任した南場氏は、99年に「ディー・エヌ・エー(DeNA )」を設立したのを契機に「マッキンゼー」を円満退社した。05年2月には同社の株式上場を成し遂げた。 「DeNA」の主要業務は、「ビッターズ」を中心とするネット・ショッピングサイト運営のWEBコマース事業、携帯オークションサイト「モバオク」が人気のモバイル事業、大企業などと提携したソリューション事業がある。2005年3月期では年間売上高28億円、営業利益4億円と、創業以来急成長を続けている。 「ビッターズ」は同社独自のネット・ショッピングのプラットホームではなく、30社以上の有力なポータルやブロバイダが参加する連合体のプラットホーム的役割を担っているので、知名度は低いが利用度は非常に高い。携帯サイトの「モバオク」は、出品から落札まで携帯1つで完結する利便性から、当社の事業でも現在、もっとも急成長を続けている分野である。ソリューション事業では、同社や南場氏みずからのコンサルタント体験から培ってきたeコマースや会員獲得などのノウハウを、物販、金融などの各社に提供している。ただし、ここではコンサルタントのようにノウハウを提供するだけではなくて、提携などによる同社の新規事業立ち上げのドライバー部分にもなっている。 新潟生まれの南場氏は保守的な家庭で育ち、そこから逃げたいために東京の女子大学に進学。在学中は1年間、アメリカに留学し、この体験から女性に対する日本文化的プレッシャーから解放された。マッキンゼー時代には、論理的に思考して解を導き出す訓練を徹底して受け、グローバルに多くの人脈を築いた。これらが創業時に非常に役に立ったと、南場氏はふり返る。南場氏は、カリスマ性リーダーでなく、協働指向型のリーダーである。
スライド 時間 タイトル 00: 00: 00 アントレプレナーライブ#67 00: 01: 42 アントレプレナーライブ#67 00: 02: 59 南場智子氏 プロフィール 00: 04: 18 DeNAが目指すもの 00: 07: 30 会社概要 00: 11: 14 売上高・営業利益の推移 00: 11: 41 3事業体制 00: 12: 04 Webコマース事業 00: 12: 20 ビッダーズ会員数・出品数の推移 00: 13: 11 ビッダーズECプラットフォーム 00: 14: 55 モバイル事業 00: 15: 22 携帯電話専用オークションサイト概要 00: 15: 47 モバオク会員数・出品数の推移 00: 16: 39 ソリューション事業 00: 17: 04 ソリューション事業概要 00: 17: 38 共同事業化も視野に入れた・・・ 00: 18: 41 3事業体制 00: 18: 55 売上高・eコマース総取扱高の推移 00: 45: 14 ディー・エヌ・エー設立(1999) 00: 52: 47 株式上場(2005年2月16日) 00: 59: 16 企業風土が働き方をつくる