今講座の最終回として、日本における経営コンサルタントのパイオニアである大前研一氏をゲストに招き、話を聞く。大前研一氏がマッキンゼーに入社したのは、まだ日本に経営コンサルタントという職業がなかった時代であった。 前半は、マッキンゼーと大前氏がどのように日本の経営コンサルティングという市場を開拓していったのかを聞く。また後半では、どうすれば経営コンサルタントになれるのか、またどのような人材が経営コンサルタントに向いているのかをはじめ、様々な質問に本音で答えてもらう。
大前研一氏がマッキンゼーに転職したのは、まだ日本に経営コンサルタントという職業がなかった時代であった。大前氏自身も、どういう会社かわからずに入社したという。世界的なコンサルティング会社であるマッキンゼーも日本での実績はゼロである。大前氏も500社の企業を営業に回ったというが、フィーの高さもあって、全く受注することはできなかった。マッキンゼー本部も撤退を考えたというが、大前氏が仕事のやり方を自分なりにまとめた著書「企業参謀」が大ヒットして、クライアントが殺到するようになる。まさに“逆転満塁ホームラン”であった。その後は、日本における経営コンサルティング市場を自ら創造していったのである。 大前氏は経営コンサルタントの醍醐味を「一流の経営者とともに仕事ができること」だという。歴史に名を残すような名経営者に対して、様々なコンサルティングを行ってきた。実績を残すことで、その後も長いつきあいを続けた方も多い。相手に「自分で気づいた」と思わせるのが、コンサルタントの重要なスキルである。自分で気づくことで、実行につなげることができる。ただし、会社にはそれぞれ能力というものがあるので、決して、コンサルタントが経営者とともに暴走して、実行できない方策を提案してはならない。 大前氏による「コンサルタントの使い方がうまい人」とは、やはり明確な目的を持って、コンサルタントに接する人であるという。また「経営コンサルタントに向いている人」とは、組織に頼らず、自らの頭で考え、責任をとれる人である。その意味で、コンサルタントは大前研一氏の“天職”である。 経営コンサルタントに必要なのは、技術と同時に、人間力である。若い時代は、技術を高めることで何とか通用するが、シニア・コンサルタントになる頃には、顧客と心を通わすような人間力が重要となることを忘れてはならない。
スライド 時間 タイトル 00: 00: 00 大前研一さんに聞く 00: 00: 45 コースの概要 00: 56: 38 経営コンサルティング講座入門編 まとめ