雇用環境が悪化して収入の格差が広がる中、日本でも中流階級がUpperとLowerに二極分化してきた。企業も従来のような中流層を意識したマーケティングから脱し、所得二極化に対応した戦略へシフトすべき時。 着目すべきは、「センスはUpper-Middleだが、価格をLower-Middle に合わせたLower-Middle 市場」だという。所得の二極化に対応したマーケティングについて考える。
国民のほとんどが中流意識を持っている日本でも、中流階級がUpperとLowerに二極分化してきた。正社員が減少し、業界によって賃金の格差が広がる中、個人所得の格差が顕著になってきたことが、その背景にある。 アメリカでは、70~80年代にかけて雇用環境が悪化し、中流階級が崩壊、収入の格差が広がった。日本は今、それを追体験しているらしい。 ただ、収入が減ってもライフスタイルをあまり変えないのが日本の特徴。必需品ではない車の購入やマイホームの取得は相変わらず続いており、アメリカのように「住宅は賃貸で十分、車も必要なときにレンタカーを借りる」といった発想にはならないのが実情だ。そのため、住宅ローンや保険料、車のローンの返済などが家計を圧迫、子育て世帯を中心に「経済的にゆとりがない」と感じる人たちが増えている。こうした世帯では、衣食住に関連する基礎的支出を減らす傾向が強いという。 そこで、日本企業も従来のような中流層を意識したマーケティングから、所得二極化に対応した戦略へシフトする必要が生まれる。着目すべきは、「センスはUpper-Middleだが、価格をLower-Middle に合わせたLower-Middle 市場」だ。現在、日本の消費を牽引しているといわれる「パラサイト」や「30代以上の働く独身女性」が、Lower-Middle市場の一部を構成していることも見逃せない。 この市場で成功した例として、おしゃれな生活雑貨を中国で生産し100円で販売する「ナチュラル・キッチン」や、最新の流行ファッションを低価格で販売する「ZARA」などを紹介。手頃な価格の実用的なコンパクトカーや、シティホテル並みのサービスを低価格で提供するビジネスホテルも例として取り上げながら、この新市場の攻略法を考える。
スライド 時間 タイトル 00: 00: 00 Lower-Middle class マーケットの現状 00: 02: 48 要旨 00: 07: 49 所得2極化対応したマーケティングへのシフト 00: 11: 45 米国の経験1 00: 14: 35 米国の経験2 00: 15: 50 日本の収入格差1 00: 19: 28 日本の収入格差2 00: 20: 06 日本の収入格差3 00: 21: 35 日本の収入格差4 00: 23: 16 日本の収入環境 00: 25: 01 日本の家計環境1 00: 25: 43 日本の家計環境2 00: 26: 31 日本の家計環境3 00: 27: 07 日本の家計環境(住宅ローン世帯) 00: 27: 37 所得階層の2極化が与える影響 00: 30: 46 消費・購買行動1 00: 31: 29 消費・購買行動2 00: 31: 54 消費・購買行動3 00: 34: 02 消費・購買行動4 00: 35: 20 所得階層2極化に対する企業検討項目 00: 37: 21 マーケティング戦略(収入格差への対応) 00: 38: 09 消費を索引する主な消費者群との関係 00: 40: 18 マーケティング戦略 00: 41: 09 生活雑費 00: 43: 44 ファッション 00: 45: 34 家具 00: 46: 32 自動車 00: 47: 36 ホテル 00: 49: 20 Lower-middle市場のマーケティング戦略