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BPUビジネス基礎講座 製品開発の価値創造 > ビジネス基礎講座 製品開発の価値創造02

技術・製品戦略:コア技術戦略


概要:
 本シリーズの初回で述べたように、製造業の最大の財産の命題はコアとなる製品開発力であるが、今回はその中核を占める技術力に的を絞り、コア技術戦略に長けた織能力をいかに構築していくかについて本講座では述べる。
 また、コア技術(テクノロジー・プラットホーム)と周辺技術を結合させた技術戦略の仕組みを導入して、右肩上がりの成長を続けている化学製品会社と家電製造会社の例を参考に提示し、勝ち組製造業の道へいざなう。
 製品・技術戦略のポイントは、長期的に開発・蓄積した優位性の高い独自技術を顧客ニーズに適応させることである。このためには、特定技術への資金集中が必要であるが、顧客ニーズのサイクルの早い短い現在においてはリスクを伴う側面もある。
 このためコア技術を開発するに際しては、他社が容易に模倣できない独自技術であり、しかも多様な商品に応用できる汎用性も視野に入れて、ROA(使用資産事業利益率)への貢献もはかられるものでなければならない。また、コア技術を創出するためには、技術・商品どちらにも分散資するのでなく、的を絞ったコア技術に資本投資をしながらも、応用商品へも投資配分すべきである。
 スリーエム社の場合、失敗も奨励する自由な創造活動やベンチャー活動を促進しているが、その根底には必ずコア技術を使った新製品開発がおこわなれている。現在の同社は30以上のコア技術を有している。それらコア技術をボーダレスに用いた単一技術からは絶縁テープなど多数の製品がヒットしているし、複数のコア技術の結合からもオリジナリティ豊かな商品を生み出している。
 国内でコア技術戦略を先進的に採用しているシャープでは、液晶をコア技術として社内で横断的に利用し、さまざまな分野で人気商品を世に出しているだけでなく、他社にも技術供与することで、OAに長期的かつ多大な貢献をしている。シャープのコア技術戦略は、スパイラル戦略をとりながら技術を順次プロダクトアウト、潜在ニーズから顕在的な顧客ニーズを創造することであった。スパイラル戦略とは、市場を育成しながら、同時に技術も育成するという、開発リスクを削減できる手法である。
 コア技術戦略のポイントは、技術開発と同時に、コアを活用した多様な商品戦略を徹底して実施することと、周辺技術と営業部門とも融合できる組織構築である。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 ビジネス基礎講座 製品開発の価値創造
00: 00: 59 ビジネス基礎講座 製品開発の価値創造
00: 02: 10 第2回の内容
00: 05: 31 製品・技術戦略のポイントとコア技術戦略
00: 07: 28 コア技術戦略
00: 09: 03 技術・商品開発への投資戦略フレームワーク
00: 10: 18 事例(1):3M
00: 10: 59 3M社が最初に開発した新製品・技術
00: 13: 05 3Mの製品開発マネジメント
00: 15: 06 3Mのテクノロジープラットフォーム
00: 15: 40 3Mの製品・技術戦略
00: 17: 15 テクノロジー・プラットフォームの位置付け
00: 17: 56 テクノロジー・プラットフォーム活用事例
00: 21: 33 売上高利益率の推移
00: 24: 29 事例(2):シャープのコア技術戦略:
00: 28: 53 プロダクトアウト+顧客ニーズ創造
00: 36: 30 液晶技術で独自性+潜在ニーズへの対応
00: 41: 38 製品・技術戦略のポイント
00: 45: 23 コア技術の育成:スパイラル戦略
00: 51: 51 シャープのコア技術戦略の現状
00: 55: 03 シャープの緊急プロジェクト(緊プロ)
00: 56: 55 まとめ(1)コア技術戦略の位置づけと目的
00: 57: 05 まとめ(2)コア技術戦略のポイント
講師紹介: 延岡 健太郎(のべおか けんたろう)
神戸大学経済経営研究所 教授
大阪大学工学部精密工学科卒業後、マツダ株式会社に入社。マサチューセッツ工科大学より経営学修士取得後、同大学よりPh.D(経営学博士)を取得。
現在は神戸大学経済経営研究所教授、経済産業研究所ファカルティフェロー。

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  アシスタント:伊藤 協子

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