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BPUビジネス基礎講座 製品開発の価値創造 > ビジネス基礎講座 製品開発の価値創造01

製品開発による価値創造の本質


概要:
 製造業のビジネス講座といえば、ヒット商品の開発手法に限られがちであるが、本講座では「製品開発の価値創造」と題して連続全6回で、製造業が製品開発力と競争力を高め、いかに維持するかに焦点を絞り込んで、密度高く問題点とその解決策を示唆する。
 第1回は、基礎的な製品開発の本質から説き、付加価値創造のポイントと、そのために必要な組織能力醸成による、有効な組み合わせを紹介する。
 製品開発の基本目的は、研究開発費・人件費・材料費等のインプット部分を最小限にとどめ、短期的には公正な利益を得ながら、長期的には技術力・組織能力の付加価値を高めることに尽きる。
 しかし技術・製品開発のマネジメントは、創造性、将来ニーズの不確実性などが複雑に交錯するため、組織マネジメントの中でも特に難しい分野である。また近年の競争原理から、顧客ニーズに即した製品を効率的に開発・製造しても、それに合った事業価値創造(利益)が必ずしも保障されないジレンマも生まれている。
 このため事業価値創造を得るには、Value Creation(技術・製品価値創造)、Value Delivery(価値実現プロセス)、Value Capture(事業評価獲得)の3要素を有機的に連動させるマネジメント力が要求される。
 このうち日本の製造業は、相対的にValue Creationに特化し、Value Captureを軽視する傾向にある。これは国際的な評価は高いのではあるが、これからの製造業においてはValue Captureの困難性を認識し、独自性と差別化の実現にもシフトしなければならない。
 Value Captureのポイントは、開発当初のパイは少なくても独自性商品をつくること、組織力、販売チャネル、ブランド、知財(特許)、業界標準化などによる独自性、差別化を創造することにある。
 ただ、製品だけでの差別化は、いつか模倣される危険性をはらんでいる。独自性をより強固にするもう一方の泉源である強靱かつ柔軟なコア技術力、組織プロセス能力、ビジネスモデル構築力などによる、組織能力(強み・コンビタンス)での差別化も強力に推し進めなければならない。これらを総合して、競合企業に対して差別化ができているのか、差別化部分が顧客にとって価値があるのかも常にチェックしておく必要がある。

 本講座は講師の近著『製品開発の知識』(日経文庫)と連動している。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 ビジネス基礎講座 製品開発の価値創造
00: 01: 04 ビジネス基礎講座 製品開発の価値創造
00: 05: 43 第1回の内容
00: 07: 57 製品開発の目的
00: 10: 32 製品開発マネジメントの難しさの源泉
00: 14: 25 技術・製品イノベーションの2つのジレンマ
00: 18: 54 近年の競争環境の特徴
00: 21: 50 事業価値創造の3要素
00: 25: 59 Value Captureの困難性
00: 30: 25 事業価値創造の3要素
00: 31: 05 技術・製品価値創造と事業価値獲得
00: 37: 52 日本企業Value Capture低下、重要要因
00: 42: 55 売上高利益率と売上高研究開発費率
00: 43: 41 売上高利益率の推移
00: 46: 53 真似をされない強みの源泉とは
00: 50: 14 組織能力の差別化によるValue Capture
00: 52: 35 差別化による事業価値創造の条件
00: 55: 25 差別化された組織能力の役割と活用
00: 56: 37 組織能力を構築・活用する製品開発
00: 58: 43 まとめ
講師紹介: 延岡 健太郎(のべおか けんたろう)
神戸大学経済経営研究所 教授
大阪大学工学部精密工学科卒業後、マツダ株式会社に入社。マサチューセッツ工科大学より経営学修士取得後、同大学よりPh.D(経営学博士)を取得。
現在は神戸大学経済経営研究所教授、経済産業研究所ファカルティフェロー。

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  アシスタント:伊藤 協子

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