ケンコーコム株式会社は1994年に後藤氏により設立された。当初は実家の健康食品の通信販売を手掛けていたが、2000年より健康関連商品のインターネット通販会社となった。同社のサイトには一日6~7万人の方が訪れ、内1,000人以上が約2.5万種類ある商品の中から、一回当たり6,800円程度の商品を購入している。ネット通販開始以降順調に成長し、売上高は43億円、経常利益2億円である。2004年6月に東証マザーズ上場を果たした。
ケンコーコム成功の要因は3つある。一つは同社のサイトを訪れるような工夫である。サイトの来訪者の約3分の2は検索エンジンを経由して来る。検索エンジンの上位に掲載されるように商品の情報量を圧倒的に増やすことにより、広告を殆ど打たなくてもサイトを訪れるお客様が多いのである。二つ目は品揃えの多さである。ドラッグストアを凌ぐ商品の多さが、健康に関心のあるお客様の幅広いニーズを掴んでいる。三つ目は物流システムである。物流センターを作り倉庫を効率的に配置し、JITと委託商品で買取商品在庫を削減した。多くの商品数にも関わらず、平均在庫日数は7.4日の低さを誇る。
後藤氏は1989年に東京大学を卒業後アンダーセンコンサルティングに入社したが、新しいビジネスを手掛けたいという思いが強くなり5年後に退社を決意する。実家の製薬会社を経て、自ら健康食品の通販会社を立ち上げた。1996年にアタッカービジネススクールを受講、ビジネスプランが最優秀賞となった縁で、ネットバブル崩壊という苦しい状況にも関わらずケンコーコム立ち上げ時に、OBDより出資を得るという機会にも恵まれた。
ケンコーコムのビジネスモデルはネット通販としては決して複雑なものではない。時代の流れに合った健康関連商品の分野で、欲しい商品を速く簡単に見つけ確実に手に入れることをネットで行えるようにしたというものである。
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