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> アントレプレナーライブ56:米倉誠一郎

【アントレプレナーシップ編31】
川上に立とう
ゲスト:後藤玄利氏(ケンコーコム株式会社代表取締役社長)


概要:
問いかけ:健康ビジネスとインターネットは相性がいいと思いますか?

 健康関連商品の販売をインターネット通販で行っているケンコーコムの後藤社長を招きお話を伺う。
 後藤社長は三代続く大分県の老舗製薬会社の長男として生まれたが、東京大学を卒業後コンサルティング会社に就職。新しいビジネスをやりたいとの思いから5年で退職し、実家の製薬会社を経て通販会社を設立する。
 ネット通販を始めた時はネットバブル崩壊後で苦しい時期であったが、OBDの支援で乗り切り成功を収める。
 ケンコーコム株式会社は1994年に後藤氏により設立された。当初は実家の健康食品の通信販売を手掛けていたが、2000年より健康関連商品のインターネット通販会社となった。同社のサイトには一日6~7万人の方が訪れ、内1,000人以上が約2.5万種類ある商品の中から、一回当たり6,800円程度の商品を購入している。ネット通販開始以降順調に成長し、売上高は43億円、経常利益2億円である。2004年6月に東証マザーズ上場を果たした。

 ケンコーコム成功の要因は3つある。一つは同社のサイトを訪れるような工夫である。サイトの来訪者の約3分の2は検索エンジンを経由して来る。検索エンジンの上位に掲載されるように商品の情報量を圧倒的に増やすことにより、広告を殆ど打たなくてもサイトを訪れるお客様が多いのである。二つ目は品揃えの多さである。ドラッグストアを凌ぐ商品の多さが、健康に関心のあるお客様の幅広いニーズを掴んでいる。三つ目は物流システムである。物流センターを作り倉庫を効率的に配置し、JITと委託商品で買取商品在庫を削減した。多くの商品数にも関わらず、平均在庫日数は7.4日の低さを誇る。

 後藤氏は1989年に東京大学を卒業後アンダーセンコンサルティングに入社したが、新しいビジネスを手掛けたいという思いが強くなり5年後に退社を決意する。実家の製薬会社を経て、自ら健康食品の通販会社を立ち上げた。1996年にアタッカービジネススクールを受講、ビジネスプランが最優秀賞となった縁で、ネットバブル崩壊という苦しい状況にも関わらずケンコーコム立ち上げ時に、OBDより出資を得るという機会にも恵まれた。

 ケンコーコムのビジネスモデルはネット通販としては決して複雑なものではない。時代の流れに合った健康関連商品の分野で、欲しい商品を速く簡単に見つけ確実に手に入れることをネットで行えるようにしたというものである。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 川上に立とう
00: 00: 50 川上に立とう
00: 01: 33 問いかけ
00: 02: 22 後藤玄利 氏プロフィール
00: 04: 13 会社概要
00: 07: 47 事業内容 顧客の特徴③
00: 09: 09 ケンコーコムの業績
00: 12: 57 事業内容 流通の体制①
00: 13: 38 事業内容 流通の体制②
00: 16: 10 事業内容 マーケティングの特徴
00: 23: 43 東証マザーズ上場
00: 30: 26 三代続く老舗製薬メーカーの長男誕生
00: 31: 51 大学時代
00: 33: 57 アンダーセンコンサルティング
00: 37: 49 アンダーセン退社~うすき製薬入社
00: 39: 38 「ヘルシーネット」設立
00: 42: 29 アタッカーズ・ビジネススクール受講提案
00: 43: 52 アメリカ・ダイレクトマーケティングカンファレンスで衝撃
00: 46: 13 ケンコーコム立ち上げ
00: 53: 15 JITの物流実現、福岡物流センター竣工
00: 54: 29 東証マザーズ上場
00: 57: 09 ケンコーコムの未来
00: 59: 00 後藤玄利 座右の銘
00: 59: 24 今日のキーワード
講師紹介: 米倉 誠一郎(よねくらせいいちろう)
一橋大学 イノベーション研究センター長・教授
1953年、東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。1990年、ハーバード大学で歴史博士号を取得。早くからアメリカ・シリコンバレーのIT起業の状況などを見てきた。日米のベンチャー政策に詳しい。著書に『経営革命の構造』『ネオIT革命』『ジャパニーズ・ドリーマーズ』など多数。

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  アシスタント:内田朱美

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