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> アントレプレナーライブ54:米倉誠一郎

【アントレプレナーシップ編29】
テーマ:気分は上場!!
ゲスト:出縄良人氏(ディー・ブレイン証券株式会社代表取締役社長)


概要:
問いかけ:日本の公開市場にはシナリオが少ないと思い込んでいませんか?

 株式を公開するとは、そもそもどういう意味があるのか。
 公開された会社の株式が市場で取り引きできる、という以前に、会社にとって必要な資金を市中の人が出資するということであり、会社は調達した資金で事業活動を行うということである。この、そもそもの株式市場が果たすべき機能を、いわゆる未上場の会社も利用できるようにしているのがグリーンシートという証券市場だ。
 BBT講師でもあり、このグリーンシートをプロデュースするディー・ブレイン証券社長の出縄氏に、起業のきっかけなどをうかがう。
 ある日、飛行機の横の席に偶然乗り合わせたのは、アメリカで株式を自分のツテで買ってもらって資金調達した地ビール会社の経営者だった。日本ではなぜこれができないんだろう?と考えてみると、できないのではなく、ただやっていなかっただけなのに気付いた。更に、会計士をネットワークさせている自分の会社の事業インフラを使えば、すぐにでも始められると閃いた。
 出縄氏は大学卒業後に公認会計士試験に合格し、大手監査法人に入った。監査の仕事は楽しかったが、2年目に前年やったのと全く同じ監査をやらなければいけないことに違和感を感じ、花形だった監査部門から当時は傍流だった公開業務部に志願異動する。そこで、財務や経理よりも営業やマーケティング的なコンサルティングに向いている自分を見付けることになる。ところが、そのうちに監査法人という枠の中でこうしたコンサルティングをすることに限界を感じ始め、独立を検討するようになった。
 独立の準備は監査法人に所属しながら進めた。独立のために必要な資金調達ができなければ、独立は思い留まろうと考えたためだ。チャレンジすることは必要だが、リスクを考えずにチャレンジすることは無鉄砲だ、という思いがあった。
 資金は自宅マンションを売却することで半分くらいは集められる目処をつけた。そこで、足りない分に関しては自分がこれから作る会社の株式にして、自分を良く知るクライアントの社長さんらに買ってもらうよう頼んで回った。かくして、資金は集まり、晴れて独立の運びとなる。
 このときの経験が後にグリーンシート立ち上げに活かされることになるが、事業の立ち上げ時は中小企業の成長支援としてマーケティングコンサルティングなどを行っていた。すぐに手が足りない状況になったが、コンサルタントは雇っても優秀な人ほど辞めていくと分かっていたので、それを逆手にとり、辞めていた優秀なコンサルタント(会計士)をネットワークすることを思いつく。
 更に会計士のネットワークであることを活かし、財務面で中小企業の成長支援をしようということになる。それが、株式発行による資金調達の支援である。そして冒頭の話へとつながり、更にその株式発行を本格的に支援するために、30年間実質的には全くなかった証券会社の新規立ち上げを、大蔵省のアドバイスもあって実行することになるのである。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 気分は上場!!
00: 00: 52 気分は上場!!
00: 01: 47 問いかけ
00: 02: 39 ディー・ブレイン・グループの組織
00: 05: 22 ディー・ブレインの略歴(1)
00: 05: 55 ディー・ブレインの略歴(2)
00: 07: 51 出縄 良人 氏 (略歴)1
00: 42: 39 出縄 良人 氏 (略歴)2
00: 46: 35 出縄 良人 氏 (略歴)3
00: 55: 43 出縄 良人 座右の銘
00: 58: 05 今日のキーワード
講師紹介: 米倉 誠一郎(よねくらせいいちろう)
一橋大学 イノベーション研究センター長・教授
1953年、東京都生まれ。一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。1990年、ハーバード大学で歴史博士号を取得。早くからアメリカ・シリコンバレーのIT起業の状況などを見てきた。日米のベンチャー政策に詳しい。著書に『経営革命の構造』『ネオIT革命』『ジャパニーズ・ドリーマーズ』など多数。

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  アシスタント:内田朱美

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