シックスシグマ活動の根源になるのが、VOC(顧客の声)を軸にした企業活動を再構築することにある。VOCには、要望・クレームなど顕在的なもの(サウンド・マイノリティ)と、黙って去るなど潜在的なもの(サイレント・マジョリティ)とがある。これらを、あらゆる手段により収集し、顧客は何に対して最も自社に求めているかを分析、CQT(顧客ニーズの数値化)を抽出して、顧客の視点に立脚したシックスシグマ目標を設定する。
シックスシグマ活動は、トップダウン方式であることが大きな特徴なので、開始にあたっては、まず経営者が活動目的と成果目標・人材育成評価のポイントを明確に設定し、組織内に浸透させることからはじめる。
プロジェクト・チームは、トップ→プロジェクト事務局→実働チームで構成し、実働チーム内には、プロジェクトの総責任者である「チャンピオン(CP)」、各課題解決の専門スタッフである「ブラックベルト(BB)」、チャンピオンまたはブラックベルトが選別した精鋭「チームメンバー」を配置するのが、成功している組織の一般的な方式である。
経営者から任命されたCPは、プロジェクトのオーナーに位置し、問題設定から解決までのプロセスの全責任を持つ。BBは、CPから与えられた課題について、傘下のメンバーをリードしながら解決へと導く役割を担う。シックスシグマ活動においてBBの責務は特に重大であるため、専任が望ましい。ここには、任務を遂行すれば経営幹部に昇進できる可能性を有している人材を配置することが求められる。
活動成果の定義は、財務的効果としてコスト削減・収益増加。定量的効果としてリスク削減。定性的効果として経営基盤の強化。このように種類を特定してプロジェクト評価をすると成果が明確になる。いずれにしても、シックスシグマ活動を成功に導くには、責任体制とリーダー育成・評価の視点が最重要ポイントである。
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