財務効果を出しながら人材を育てるマネジメント・システムとして、いま産業界で熱い注目を集めている「シックスシグマ」。本講義では、シックスシグマの立ち上げコンサルタントとして我が国随一の実績を持つ講師が、概論から説き明かし、導入準備から実践プロセスに至るまでを、全6回に凝縮して解説する。 講座では実際にシックスシグマを導入して高い成果を上げている企業例も示すので、導入を考えているリーダー必見の番組となっている。
「シックスシグマ」とは、本来は統計用語で「標準偏差σ(シグマ)が6つ分のマージン」という意味で使われていたが、転じて近年では、「『自律的』改善活動」との名称として広く産業界で用いられている。これは、顧客への価値提供の最大化と、企業価値の最大化を好循環させることを究極の目的としたマネジメント・システムである。 シックスシグマを実践することによって何が変化するのか。経営者にとっては、持続的な企業価値の向上が可能になる。従業員にとっては、業務の目的が再認識でき、業務遂行に誇りが持てる。経営プロセスが明確になることよって、投資家にとっては、投資判断・経営監視が容易になる。顧客にとっては、自分たちの声を反映したサービス等が向上するとの信頼感が芽生える。 シックスシグマの実践には、まず組織全体として、あるべき自社像と、顧客へ真に提供したい価値を明確にした企業価値観の共有。DMAIC(プロジェクトの進捗フェーズ)による体系的な問題解決手法の導入。トップダウンによる部門の枠を越えた明確な実行・責任体制のもと、問題解決の力を持つ人材を増殖できる仕組みの構築。この3つの柱を確立する必要がある。これらの確立手法については、次回から追って詳細に説明する。 今回の講座では、1995年に先駆的にシックスシグマを導入して右肩上がりで急成長を遂げた、アメリカGEの具体的な組織例を紹介する。ただし導入には、日本型・自社型に工夫をこらす必要がある。 このシックスシグマは製造業だけに特化したマネジメント・システムではない。サービス業においても充分にその効果が発揮できる。たとえばリゾート開発で注目を浴びている星野リゾートでは、「新鮮な視点で業務を見直せることができ、当初の予測以上にコスト効果も得られた」と、シックスシグマ導入効果を述べている。
スライド 時間 タイトル 00: 00: 00 マネジメント講座 00: 00: 49 講師紹介 00: 02: 03 シックスシグマ 全6回の内容 00: 03: 27 第1回 シックスシグマ概論 00: 06: 37 シックスシグマとは 00: 07: 51 シックスシグマ実践がもたらす変化 00: 13: 18 シックスシグマでよく使われる用語 00: 17: 01 シックスシグマ実践により活性化した企業像 00: 18: 17 クオリティ・マネジメントの進化 00: 26: 39 シックスシグマの2つの潮流 00: 34: 20 業績向上へ踏み出すきっかけになった 00: 34: 47 GEにおけるマネージング・スペシャリスト 00: 38: 07 成長を支えるマネージング・スペシャリスト 00: 39: 07 3つの柱 00: 43: 40 3つの柱を確立する6つの成功の鍵 00: 44: 29 企業価値観の明確化 00: 44: 50 トップダウンのプロジェクト課題設定 00: 45: 10 DMAIC中心とした科学的問題解決手法 00: 45: 49 部門を越えたプロジェクト課題の遂行 00: 46: 26 責任体制と評価制度の明確化 00: 46: 59 人材を増殖する仕組み 00: 48: 18 シックスシグマを実践している企業(抜枠) 00: 52: 01 シックスシグマを導入した企業経営者の声 00: 56: 23 第1回 シックスシグマ概論のまとめ 00: 58: 37 第1回目の宿題