問いかけ:地方小売店は全滅だと思っている人? 地方の中小小売店は苦しいと言われ、問屋も不要だと囁かれる。そんな時代にあって、地方の中小小売店を主なターゲットとした問屋を、インターネットを利用して手掛け、着実に成長しているベンチャー企業がある。 在庫とは何かを科学で問いつめ、そこから着想した問屋の新しい形は、小売店だけでなく商品供給元のメーカにとっても受け入れられるようになった。在庫を科学するとはどういうことか、そしてその発想の源は何なのかに、米倉誠一郎が迫る。
株式会社ラクーンは、ネット上の2つのサイトとリアルな物流事業を運営している。大手小売店などが抱えてしまった在庫品を安価で他の小売店が仕入れられるようにする「激安問屋」と、メーカからの新製品を小売店が直接仕入れられるよう仲介する「スーパーデリバリー」である。 話は小方社長が会社を創業した頃に遡る。中国などからの製品を輸入する業務で、仕入れたものが在庫として積み上がり、倒産の危機に瀕した。そこで小方社長は考えた。在庫はなぜ溜まるのか。在庫とは何なのか。在庫はどうすれば減らせるのか。かくして、在庫を科学し、ビジネスモデルによって解決しようとするチャレンジが始まった。 調べてみて分かったことは、メーカから国内の中小小売店への流通過程では不良在庫はほとんど発生していないということであった。そうした在庫のほとんどは、海外などに大量発注し、それを国内の大手小売店に商社などを介して流通させる過程で発生している。半年、一年先の見込み生産をせざるを得ないこのような流通過程では不良在庫の発生を構造的に織り込むより他無い。一方で、地方の中小小売店はバーゲンなどの特売品にまわせる商品仕入のチャンネルが無く、潜在的にそれを欲していた。 その間をつなぐ存在として激安問屋は誕生した。「問屋は必要だ。しかし問屋は進化しなければならない。」と語る小方社長は、現代に必要な問屋機能を再定義し、その全く新しい問屋機能をラクーンに実装し続けている。 また、小方社長の語る問屋や在庫というもののあり方や将来像と同時に興味深いのは、小方社長がラクーンを経営してきたこの10年間のプロセスである。ベンチャーというと、とかく複雑な技術や短期的な成長などに偏りがちになる。しかし小方社長は在庫という言わばありきたりのものをシンプルにしかし科学的に捉え、その過程でビジネスモデルを徐々に作り替え、遠い目標を目指すのではなく着実に目の前の一歩一歩を歩んでいる。その姿勢に多くの起業家は学ぶべきところがあるだろう。
スライド 時間 タイトル 00: 00: 00 流通革命に挑む! 00: 00: 51 流通革命に挑む! 00: 01: 34 問いかけ 00: 02: 21 会社概要 00: 04: 02 オンライン激安問屋HPアドレス 00: 06: 40 スーパーデリバリーHPアドレス 00: 16: 36 小方 功 氏 00: 57: 24 小方 功 座右の銘 00: 58: 43 今日のキーワード