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> ビジネス基礎講座人材マネジメント論03

人の能力と人材フローマネジメント


概要:
 人事の専門家に限らず経営の全視点から人材マネジメントの基本を学習する、6回シリーズの3回目。
 採用、発掘、抜擢、育成といった人材フロー全体のマネジメントでは人の能力が大きな問題となる。そこで今回は、人の能力を、スキル、頭のよさ、行動・思考特性、動機の4つの切り口で分類し、それぞれがどのような能力特性があり、教育による開発が可能かどうかを検証する。また、能力開発にかける投資対効果を得るための具体的な方策も提示する。

 最後にスキル習得能力重視の採用の事例として、CSKコミュニケーションズ。そしてパーソナリティー採用の事例として、サウスウエスト航空、青梅慶友病院、メンズウエアハウスの事例を取り上げて解説します。
人の能力1.知識、専門性、習熟、経験、技能などのスキル。
これらは、客観的に評価でき、何歳になっても習熟可能である。しかし、市場が急変している現在、陳腐化のスピードも速いので、何ができるか以上に、短期間に新しいものごとを学べるかが重要である。

人の能力2.優秀さとも表現される頭の良さ。
これは最も変化しにくい能力と考えられており、人物評価の固定化につながっているケースが多いが、1と同様、What構築能力を兼ね備えていないと、ビジネスで良い評価を出すとは限らない。

人の能力3.What構築能力の典型である行動特性・思考特性。
リーダーシップに求められる特性でもある。これら特性は、若いときは環境により変化しやすいが、年齢とともに固定化しやすい。

人の能力4.その人を内側からドライブする要因になる動機。
動機の種類は多様で、例えば感謝欲、影響欲、支配欲、社交欲など内的ドライブに高低差がある。これは、少年期を通じて形成され、以後そのパターンは大きく変わらないと言われている。

 上の人の能力のうち、行動特性・思考特性と動機が、成果を生む大きな原動力になり、思わず没頭できる能力発揮が、その人の「勝負能力」になる。勝負能力は、新しいやり方、課題、仕事に常にチャレンジする課程で気付くことが多い。

 行動特性と思考特性は、特に最初の10年間の仕事特性やマネジメントスタイルに影響されるので、この時期の人材マネジメントやジョブアサインメントが重要になる。動機がなくても、気付きと計画的努力により能力開発はできる。無意識的無能→意識的無能→意識的有能→無意識的有能へのプロセス・トレーニングや、研修でも効果が出る。ただし、研修後の行動変容度を3~6カ月維持させる仕組みがあるかないかで、教育への投資対効果が決まる。このため、アクションラーニングやフォローアップ、コーチング、トレーナーと上司マネージャーとの密なる連携などを、有機的に組み合わせておくことが必要である。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 人材マネジメント論
00: 00: 47 人材マネジメント論
00: 02: 01 人の能力と人材フローマネジメント
00: 04: 38 人の能力1:スキル
00: 13: 53 人の能力2:頭の良さ
00: 20: 15 人の能力3:行動特性思考特性
00: 26: 26 人の能力4:動機
00: 33: 34 動機と能力発揮
00: 38: 11 意思と努力による能力開発
00: 45: 31 能力開発とその効果測定
00: 49: 31 事例1:スキル習得能力の重視
00: 53: 10 事例2:パーソナリティー採用
00: 58: 17 第3回の課題
00: 59: 26 第3回のまとめ
講師紹介: 高橋 俊介(たかはししゅんすけ)
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授
組織・人事に関する日本の権威の一人。プリンストン大学大学院工学部修士課程修了。マッキンゼー・アンド・カンパニー、ザ・ワイアット・カンパニーに勤務後、独立。
人事を軸としたマネジメント改革の専門家として幅広い分野で活躍中。主な著書に「自由と自己責任のマネジメント」「自立・変革・創造のマネジメント」「キャリアショック」「組織改革」「人材マネジメント論」がある。

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  アシスタント:日下千帆

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