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BPUプロフェッショナル系 経営戦略 > パラダイムシフト・マネジメント01

パラダイムシフトとは


概要:
「パラダイムシフト」をキーワードに、企業が陥りがちなパラダイムの罠とは何かを探るとともに、パラダイムシフトを上手にマネジメントし、自ら仕掛けていくことにより、競争優位に立つためのヒントを提供していくシリーズ。

1回目の今回は、カラオケの事例などを挙げながら、シリーズのキーワードである「パラダイム」と「パラダイムシフト」という言葉について解説していきます。

パラダイムシフトにより、競争のルールが変わり、新たな競争相手が出現する中で、生き残っていくために必要な視点とは何かを考えながら、シリーズ全体を概観します。
 パラダイムシフトとは、競争のルールが変わることである。これによって企業は何が変わるのか。どんな罠があるのか。生き残るにはどういった視点が必要なのか。第一回目の今回はパラダイムシフトの概要について、具体例を交えながら考察していく。

 パラダイムを一言で定義するならば、「思いこみ」となるであろう。思いこみの罠にはまってしまうと、人間は思考を止めてしまう。これは非常に危惧すべきことである。この罠にはまってしまった事例として、1990年初頭にLDカラオケでシェア1位であったパイオニアが挙げられる。カラオケ映像の美しさを強みと考えていたパイオニアは、通信カラオケの映像を見て「こんなものはカラオケではない」と思いこんでしまった。しかし、実際の顧客である若者たちがカラオケに求めていたのは、映像ではなく最新の曲が歌えることであった。このパラダイムシフトにパイオニアは気がつかなかったのである。2000年には、カラオケ市場の94%が通信カラオケになり、パイオニアは姿を消した。

 近視眼的な経営が原因で、思いこみの罠にはまってしまう場合も多い。例えば、アメリカの鉄道会社が挙げられる。彼らは自らの事業を「輸送」ではなく「鉄道」と捉えてしまった。これにより、増え続ける輸送需要の取り込みに失敗し、自動車や航空が伸張する一方で衰退していった。このように企業、それも非常に専門的な能力を持つ、もしくはその分野で強い企業ほど、自らの事業を狭く定義する傾向があるので注意が必要である。

 パラダイムシフトによって競争や事業のルールが変わると、今までのやり方が通用しなくなる。そして、新たな企業や競争相手が出現するようになる。こうした中では、成功している企業ほど苦戦する傾向がある。それは思いこみの罠にはまり、パラダイムシフトに気がつかない、もしくは気がついていても対応ができない場合が多いからである。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 パラダイムシフト・マネジメント
00: 01: 12 パラダイムシフト・マネジメント
00: 03: 37 パラダイムシフトとは
00: 04: 37 カラオケタイプ別シェア
00: 05: 48 カラオケメーカー別シェア
00: 10: 28 パラダイムとは
00: 15: 46 パラダイムシフトとは
00: 34: 22 鉄道はなぜ衰退したか
00: 37: 12 パラダイムの呪縛
00: 43: 45 コンピューターの粗利比較
00: 55: 32 パラダイムシフトのレッスン
講師紹介: 内田 和成(うちだ かずなり)
早稲田大学ビジネススクール 教授
東京大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。日本航空株式会社を経て株式会社ボストン コンサルティング グループ シニア・ヴァイス・プレジデント、現在に至る。
ハイテク企業、情報通信サービス企業を中心に、マーケティング戦略、新規事業戦略、中長期戦略、グローバル戦略策定等のコンサルティングを数多く経験。

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  アシスタント:岩崎 里衣

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