ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
BPUテーマ別 ターン・アラウンドの経営戦略 > ターン・アラウンドの経営戦略06

ビジネスモデルの隙間をこじ開ける


概要:
問いかけ:新規ビジネス立ち上げの、最大の壁は何だと思いますか?

業績を大きく伸ばして力強く前進していくためには、新しいビジネスを立ち上げ、軌道に乗せていくことが必要不可欠です。けれども、新規ビジネスを成功させるためには、既存のビジネスモデルの隙間に巧みに入り込まなければなりません。

今回は、成功につながるビジネスモデルの考え方や、新規ビジネス立ち上げ時に陥りがちな落とし穴について取り上げ、シリーズ全体をまとめます。
新規事業の立ち上げを、1. 事業アイディア洗い出し・優先順位付け、2. 事業プラン策定、3. 必要ケイパビリティ獲得、4. 本格事業展開・事業見直し、の4つのステップに分けて考える。

 ステップ1で、事業アイディアを洗い出す際、ヒントとなる考え方が2つある。1つはマーケットに依拠する考え方で、ユーザーにとってのunmet needs(満たされていないニーズ)、もしくはcompromise(妥協、ユーザーが「世の中こんなものだ」と諦めていてunmet needsにすらなっていない潜在的なニーズ)を探し出すものだ。もう1つは自社の蓄積資源に依拠する考え方で、バリューチェーンを利用する。つまり、現在の自社の事業ドメインから川上・川下・概念を拡げた横方向へのドメイン移動ができないか検討するのだ。そうして洗い出した事業アイディアを絞り込んで優先順位付けするには、出てきたアイディアをマトリックスで整理するのがいい。例えば事業の魅力度と優位性構築可能性を軸にとったマトリックスにアイディアをプロットすることで、各々の事業にどのように取り組むべきかが見えてくる。

 ステップ2で事業プランを考える際に最も重要なのは、どうやって儲けるのか、なぜ儲かるのかを考えるということである。根拠のない売上見込みやコスト見込みを立てても、どうやって儲けるのかの仕組みを意識して見込まなければ、ただの夢想に過ぎない。
 儲ける仕組みを考えるというのは高速道路に例えると分かりやすい。高速道路で儲けるのは料金所(トールゲート)である。故に、トールゲートを設けていない高速道路は売上が立たない。一方、トールゲートに車を誘導するようにランプやインターチェンジが必要である。これはトールゲートに車を導くのが目的なのだから、ここで儲けようとしてはいけない。

 ステップ3で獲得するケイパビリティの代表格が技術と人材である。技術の場合、内部開発に拘りすぎるのではなく、場合によっては外部から調達してくることも必要だ。また新規事業立ち上げに必要な人材として、ゴッドファーザー・指揮官・チャンピオンの3つのタイプは欠くことができない。

 新規事業を、このように注意して立ち上げても、陥りがちな落とし穴がある。ユーザーエコノミクスの欠落、社内資源の押しつけ、本業事業の呪縛、の3つがそれである。この落とし穴に嵌ると、各ステップでの判断に歪みが生じてしまう。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 ターン・アラウンドの経営戦略
00: 02: 44 問いかけ
00: 03: 40 新規事業立ち上げのステップ例
00: 13: 52 バリューチェーンの利用
00: 19: 08 ポテンシャルを拡大化させる
00: 22: 33 優先順位付けを考える枠組み例
00: 28: 50 USのB to B事業の例
00: 33: 23 高速道路の例
00: 41: 30 価値提案が明確なアスクルの仕組み
00: 44: 40 シスコの場合
00: 47: 39 立ち上げに必要な3人種
00: 49: 29 モニタリングのポイント
00: 54: 46 3つの落とし穴
00: 57: 39 基本は同じ=3つの視点
講師紹介: 水越 豊(みずこし ゆたか)
ボストンコンサルティンググループ 日本代表
1979年東京大学経済学部卒。1988年スタンフォード大学経営学修士(MBA)。新日本製鐵株式会社を経て、現在に至る。
金融、通信、情報システム、エンタテイメント等幅広い業界に対し、Eコマース、IT戦略を中心に戦略面/組織面でのコンサルティングを数多く手掛けている。

『水越 豊』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:岩崎 里衣

Copyright(c)