ビジネス・ブレークスルーHOMEへ | 会社概要 | BBTサービス一覧 | サイトマップ | BBTサイトについて | お問い合わせ一覧 |

ログイン
競争に勝ち抜き成長を描く事業戦略 > 競争に勝ち抜き成長を描く事業戦略 05

ライバルの行動を読む


概要:
ライバル社に打ち勝つには外部環境を理解することが必要になるが、競争している企業が少ない場合、一方が打った手に対して相手が反応する相互作用が重要な意味を持つ。企業間における競争的相互作用を考えない競争戦略はない。相互作用を分析する上でゲーム理論を用いると役に立つ。本番組では、競合企業が市場に参入しようとする際に自社は何を考慮してどのような行動を取るか、持続可能な競争優位を保つにはどうすればよいかなどについて考察する。
競合他社が自社の独占する市場に参入しようとした場合、独占を維持して大きな利益を得るために参入を阻止するか、小規模な参入なら価格を維持するために許容するか、どちらが得かを考える。ゲーム理論でよく使われるのがペイオフマトリックスで、自社が参入を阻止して他社が参入した場合と参入しなかった場合、自社が参入を許容して他社が参入した場合と参入しなかった場合の4パターンを想定、それぞれの利益を数値化する。

両社とも合理的な選択だと思える立場で均衡が取れている状態をナッシュ均衡と呼び、取るべき戦略として最適な状態と言える。参入を許容する方がよい場合もあるが、条件によっては参入を防止できるケースもある。戦略的行動とは自社にとって好都合な行動をライバルに取らせることで、それを機能させるには約束を実行することが自社の利益となる状況をつくり、評判を確立して他社に信頼を与えなければならない。

資源の投入や退路の遮断により行動変更の余地をなくすことも重要だ。獲得した競争優位を持続させるためには、特許を取ったり、サプライヤーと独占契約を結んだり、規模の経済を使ったりすることで模倣されないようにする。いち早く市場へ参入することで先発優位性も確保する。

ネットワーク外部性とは、同じ製品やサービスを消費する顧客が増えれば増えるほど得られる便益が増す現象を指す。通信ネットワーク等は加入者が多いほど利便性は高まり、パソコンやAV機器等は売れ筋商品ほどソフトウエアなど補完財も充実してくるため顧客が増大する。支持する人が多い製品を購入しようと業界標準が決まるまで買い控える傾向がある場合、自社製品を業界標準にするには競争戦略の原則から逸脱してライバル企業との協力が必要となる。

通販サイトは出品企業と消費者の2面市場で成り立ち、一方が大きくならないと他方も成長しないが、どちらを優遇し、どちらに課金するかが問題となる。ある行動が誰にどんな情報を与え、いかなる影響を及ぼすか十分に考慮することが鍵となる。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 競争に勝ち抜き、成長を描く事業戦略#5 ライバルの行動を読む
00: 00: 42 「競争に勝ち抜き成長を描く事業戦略」講座の構成
00: 00: 56 第5回 ライバルの行動を読む
00: 03: 13 Thinking Time(1)
00: 04: 49 Thinking Time(2)
00: 05: 41 ①なぜ気にするのか?
00: 07: 58 ②NS社は参入を阻止するか?許容するか?
00: 09: 48 参入阻止と参入許容はどっちが得か? ゲームの戦略型(ペイオフ・マトリックス)で考える
00: 15: 02 Thinking Time(3)
00: 16: 19 Thinking Time(4)
00: 16: 44 モデルの問題点(1)
00: 20: 44 モデルの問題点(2)
00: 22: 15 相互作用(反撃・模倣)を考慮する
00: 23: 47 参入阻止価格の理論とその問題
00: 26: 05 相互作用を考慮に入れた参入阻止
00: 26: 54 余剰能力をともなう参入阻止
00: 30: 20 相互作用を考慮に入れた戦略の例 Judo Economics:キウイ航空
00: 32: 37 戦略的行動に信頼を与える
00: 36: 09 持続可能な競争優位 Isolating Mechanisms(隔離メカニズム)(1)
00: 38: 07 持続可能な競争優位 Isolating Mechanisms(隔離メカニズム)(2)
00: 41: 02 持続可能な競争優位 Isolating Mechanisms(隔離メカニズム)(3)
00: 41: 32 持続可能な競争優位 Isolating Mechanisms(隔離メカニズム)(4)
00: 43: 18 ネットワーク外部性
00: 49: 27 クローズド戦略とオープン戦略
00: 53: 51 二面市場からなるプラットフォーム
00: 56: 11 まとめ
00: 58: 40 参考文献
講師紹介: 淺羽 茂(あさば しげる)


『淺羽 茂』をamazon.co.jpで検索
  アシスタント:岩崎 里衣

Copyright(c)