今村氏は、慶應義塾大卒後、2001年にカタリバを設立し、高校生のためのキャリア学習プログラムであるカタリ場を開始した。2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供しており、2020年には経済的事情を抱える家庭にPCとWi-Fiを無償貸与し学習支援を行うキッカケプログラムを開始するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいる。
カタリバは、日本全国で活動する創業20年目の教育NPOで、どんな環境に生まれ育っても、未来をつくりだす力を育める社会を意欲と創造性をすべての10代へ、「サードプレイス(自分で選択した居場所)」と「サードリレーションシップ(ナナメの関係)」を届けることを目指している。
カタリバは主に3つのパターンで事業展開しており、サードプレイス型事業、プログラム提供型事業、ハンズオン支援型事業のパターンからなる。サードプレイス型事業は放課後や学校外の居場所として地域のニーズや課題に合わせた10代のための施設を運営する事業、プログラム提供型事業は学校や地域に10代の心に火を灯し意欲と創造性を育むプログラムを届ける事業、ハンズオン支援型事業は高校・行政の中に入り込み、探求的な学びのサポートや、地域の教育環境づくりを実施する事業となっている。
「あの子にまなびをつなぐ」プロジェクトでは、寄附を活用し、生活困窮世帯等様々な困難を背負った家庭の子どもたちをオンラインで支援するとりくみで、2020年に発生したコロナ禍を契機に、オンラインを活用することで機会格差を縮め、新しい未来をつくっていくための基金。子どもたちを誰一人取り残さず、学びの機会を提供するために、ニーズに合わせた支援活動を行っている。想いとともに寄せられたご寄附を、子どもたちのために役立ている。