概要:
前回までは、主に1年後のキャッシュフローの現在価値について解説してきましたが、今回からは、「1年以上のキャッシュフローの現在価値は、どのように計算すればよいのか」、(長期資産の評価)ということについて考えていきます。また、将来の複数の時点でキャッシュフローが発生する場合においても、同様の計算方法で求めることができます。
次に、金利の期間構造についてご紹介しますが、ここでは主題ではありませんので、その趣旨を理解することに主眼を置いてください。
さらに、長期資産における現在価値計算において特に必要とされる簡便法(3つの公式)について解説します。ここで言う3つの公式とは、永久債、成長型永久債、年金投資商品の公式になります。
・永久債(Perpetuity:元本返済義務が無く、毎年一定額を永久にもらえる債券)
・成長型永久債(Growing Perpetuity:毎期一定の増加率で成長する永久債)
・年金投資商品(annuity:将来のt期後までの間、毎期同額のキャッシュフローを受け取る)
これらの公式は、企業が永続的に営業活動を続けると仮定した場合に、非常に良く使われる公式になります。一般には、企業価値算定の際に、よく使われます。
最後に、表計算ソフト(Microsoft Excel)を用いた現在価値の計算についてみていきます。現在価値の計算期間が多期間にわたっている場合やキャッシュフローが複雑に出入りする場合等、コンピュータを用いることによって容易にシミュレーションをすることができます。
なお、エクセルでは、下記の関数を使用します。
NPV(割引率,キャッシュフローの入力セル範囲)
講義が進むにしたがって、様々な計算式が出てきますので、エクセルなどで計算シートとしてまとめてみても良いでしょう。
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