川瀬氏は大学卒業後、金融サービス業、ホテル再生業を経て、2004年に株式会社リグアを設立し、生きていくにはなくてはならない「健康」と「金融」の2軸を持つ独自の事業を展開し、2020年3月に東証マザーズ上場を果たした。
リグアは健康と金融をキーワードにした独自の視点と、財務、人事、教育、企画運営のコンサルティングを強みに、業務効率を飛躍的に伸ばすIT経営支援サービスの導入、接骨院・整骨院に対する経営コンサルティングを通じて、人々の健康寿命延伸をサポートする事業を展開している。
川瀬氏は事業者金融業界で融資・回収業務を経験し、起業して「成功するパターン」と「失敗するパターン」の選球眼を身に着けたという。潰れる会社には3つの要因があり、1つは社長が自社の決算書を読み解くことができない。税理士に任せているなど会計知識がない。2つ目は事業に独自性がない。競合も多く価格を下げてしまい粗利率が低い。3つ目は社員の一体感がない。一体感がないの会社には挨拶がなく、配送業者の方にたいしても丁寧に対応できていない。そのような会社とは逆の経営をしたいという思いがあるという。
組織が大きくなり関係する人が多くなるほど、経営者が伝えたいことの熱量が冷めて伝わって当事者意識がなくなってしまうが、川瀬氏は稲盛和夫氏の盛和塾に所属していたので会社の哲学を浸透させる組織づくりを学び「盛和塾」の書籍を使って社員に哲学を浸透させるプログラムを導入している。会社が何を目指していて、何をなし得たいのかを共有できていないと全てが作業になってしまうため、リグアでは盛和会を参考に川瀬社長の発言等を映像で記録し会社の哲学を社員一人ひとりに浸透させ、6つの共通、目的、目標、認識、言葉、ルール、道具を合わせようと努力しているという。
好きな言葉・モットーは「諦めない」で、一度上場に失敗したことがあったが、諦めずもう一度挑戦したら上場できた。ビジネスの世界には限界がないと語った。