平尾氏は、慶應義塾大学総合政策学部卒業後、父親の倒産体験から「世の中にあるどうしようもない悲しみを無くしたい」と強く思うようになり、大学在学中出会った統計分析から経営支援の可能性を見出し、2012年2月に株式会社サイカを創業した。統計学と経済学をベースに、これまで数多くの大手クライアントにてマーケティング精度向上のコンサルティングを行ない、サイカの各種ツール開発におけるプロダクトオーナーを歴任した。
サイカは、データ分析領域が黎明期であった2012年より、一貫して統計分析をベースにした事業を展開してきたデータサイエンスのプロフェッショナル企業で、現サービスのマゼランは、テレビCMを含むあらゆる広告の事業成果に対するインパクトを定量化し、最適な予算配分を提示する統合プロモーション分析サービスを提供し、導入シェアと評価の双方で圧倒的な国内No.1を獲得している。2020年より広告の分析だけでなく広告のPDCA全てをサポートし、TV CM出稿におけるROIを最大化するADVAサービスを展開している。
テレビの歴史は20世紀後半の娯楽の歴史そのもので、テレビ市場は20世紀後半に一気に成長し、同時にスポーツ、エンターテーメント、報道などに革命を起こした。インターネットの登場以降のテレビ広告市場は、インターネット広告が市場として伸び始めた2007年以降、テレビの成長は停滞し、2019年にはテレビ広告をオンライン広告が規模で上回った。しかし、接触時間から鑑みるに、現在はテレビ広告が過小評価されていると推察され、テレビは媒体としては健全で、ブランドの発見につながる媒体としてのテレビの機能性は落ちておらず、あらゆる世代でブランド認知・発見の場として機能し続けており、コストパフォーマンスを比べても、テレビはオンライン動画広告に対して有利だという。