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企業と心理学 > 企業と心理学 24

エンカレッジメントとエンパワーメント


概要:
長引く外出自粛に起因する家庭内暴力や子どもへの虐待の急増、企業のテレワークにおける組織のマネジメント能力不足の露呈など、今回の新型コロナウイルス問題は、感染拡大に対する心労以外にも、私たちに人間関係の在り方を問い直している。いまだ続くストレスフルな状況下、どのようにコミュニケーションを取っていけばよいのだろうか。当シリーズ第24回目は、親や上司などの上位者にとって人を育てる際の基本となる、エンカレッジメントとエンパワーメントに焦点を当てていく。
子どもや部下が指示や期待にそぐわない態度や行動を取ったとき、きちんと教育しなければとつい叱ってしまいがちだが、実際ほとんど意味がないようだ。自分が怒られて育った人ほど、立場が変われば同じ手法を採りやすいらしい。育成に対するアプローチなら、エンカレッジメントとエンパワーメントが最も効果的だ。

エンカレッジメントとは、安易な励ましなどではなく、相手の前向きな気持ちを高めること、自身の意思決定による行動を引き出す動機づけ、これら二つを掛け合わせたものになる。ベースとなるのは、評価的な視点を一切持たず、事実のフィードバックと自分の感想を伝える態度。特に「うれしい」「悲しい」「ありがとう」は誰にでも効くマジックワードだ。加えて、第三者と比較しないこと。どちらが正しいかを議論しないこと。不用意にプレッシャーを与えないこと。権威に頼る垂直関係ではなく水平関係を保つこと等が挙げられる。同じ目線に立つ努力は、上から叱責するより数段ハードルが上がるのは間違いない。

一方のエンパワーメントは、権限委譲と混同されやすいが、なんらかの抑圧により十分な能力が発揮できないシチュエーションからの解放と、本来のパワーを完全に生かし自力で状況をコントロールできるようになることを指す。まず要因を特定し、除去し、能力発揮度を確認する流れで取り組んでいく。本人の課題よりも、大抵は環境に原因があることが多い。見回せば、組織の中にはいまだ阻害因子が少なからず存在することに気付くはずだ。

あれこれ育て方を悩むなら、エンカレッジメントやエンパワーメントを行ってみてはどうか。関係性が改善されるのはもとより、自分に対する絶対的な自信から多様性への受容度が上がり、他者の幸福に関与できる喜びを味わえるようになり、育った者から感謝されるなど、実践者自身の人生がより豊かなものへと転換していくだろう。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 エンカレッジメントとエンパワーメント
00: 00: 40 企業と心理学 #24「エンカレッジメントとエンパワーメント」
00: 06: 22 エンパワーメントとエンカレッジメント(1)
00: 08: 21 エンパワーメントとエンカレッジメント(2)
00: 08: 33 エンパワーメントとエンカレッジメント(3)
00: 14: 35 動機づけとエンカレッジメント(1)
00: 14: 39 動機づけとエンカレッジメント(2)
00: 14: 57 動機づけとエンカレッジメント(3)
00: 15: 55 動機づけとエンカレッジメント(4)
00: 16: 00 動機づけとエンカレッジメント(5)
00: 16: 17 動機づけとエンカレッジメント(6)
00: 17: 01 動機づけとエンカレッジメント(7)
00: 17: 13 動機づけとエンカレッジメント(8)
00: 17: 51 動機づけとエンカレッジメント(9)
00: 19: 35 エンカレッジメントの基本(1)
00: 19: 39 エンカレッジメントの基本(2)
00: 20: 56 エンカレッジメントの基本(3)
00: 27: 07 エンカレッジメントの基本(4)
00: 27: 12 エンカレッジメントの基本(5)
00: 31: 33 エンカレッジメントの基本(6)
00: 31: 40 エンカレッジメントの基本(7)
00: 37: 26 エンカレッジメントの基本(8)
00: 37: 55 エンカレッジメントの基本(9)
00: 41: 30 エンカレッジメントの基本(10)
00: 42: 03 エンカレッジメントの基本(11)
00: 48: 12 他者をエンカレッジできる人(1)
00: 48: 17 他者をエンカレッジできる人(2)
00: 48: 47 他者をエンカレッジできる人(3)
00: 48: 54 他者をエンカレッジできる人(4)
00: 49: 27 他者をエンカレッジできる人(5)
00: 50: 27 他者をエンカレッジできる人(6)
00: 51: 22 エンパワーメント(1)
00: 51: 27 エンパワーメント(2)
00: 51: 46 エンパワーメント(3)
00: 52: 07 エンパワーメントの方向性(1)
00: 52: 44 エンパワーメントの方向性(2)
00: 52: 57 エンパワーメントの方向性(3)
00: 54: 46 エンパワーメントの基本(1)
00: 55: 17 エンパワーメントの基本(2)
00: 55: 56 エンパワーメントの基本(3)
00: 58: 21 まとめ(1)
00: 58: 49 まとめ(2)
講師紹介: 川上 真史(かわかみ しんじ)
ビジネス・ブレークスルー大学 経営学部 グローバル経営学科 専任教授 同 大学院 経営学研究科 教授 Bond大学大学院 非常勤准教授 株式会社タイムズコア代表 明治大学大学院兼任講師 株式会社ヒュ-マネージ 顧問
京都大学教育学部教育心理学科卒業。産業能率大学総合研究所、ヘイ・コンサルティンググループ、タワーズワトソン ディレクター、株式会社ヒューマネージ 顧問など経て、現職。
数多くの大手企業の人材マネジメント戦略、人事制度改革のコンサルティングに従事。
近著に『コンピテンシー面接マニュアル』、『できる人、採れてますか?―いまの面接で、「できる人」は見抜けない』(共著・弘文堂)、『仕事中だけ「うつ」になる人たち―ストレス社会で生き残る働き方とは』(共著・日本経済新聞社)、『会社を変える社員はどこにいるか―ビジネスを生み出す人材を育てる方法』、『自分を変える鍵はどこにあるか』、『のめり込む力』(ダイヤモンド社)、『最強のキャリア戦略』(共著・ゴマブックス)など。

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  アシスタント:田幸 知有紗

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