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DXライブ > DXライブ 03

サイボウズの組織改革
~開発組織を変更して部長がいなくなってから起きたこと~
ゲスト:水戸将弥氏(サイボウズ株式会社 開発部 松山開発部部長)


概要:
DXを行うと、デジタルの要素が顧客への提供価値やビジネスモデルに入ってくるが、組織のかたちも従来のライン構造ではなく、柔軟な組織構造に変えていく必要がある。本講座で紹介するサイボウズ株式会社は、IT事業においてマトリックス形態を取っている中、現在さらに柔軟なアジャイル組織へと変革を行っている。ゲストに開発本部組織運営チームエンジニアリングマネジャーの水戸将弥氏を迎え、組織変更に至った背景や軸となる基本方針、変革後に起こったチームと社員の変化等、実例を挙げながら詳しく伺う。
アジャイル組織とは、環境に適合して自分自身もアウトプットも変化する、明確な組織構造がない集合体のようなもので、授権されたネットワークにおいてリーダーは共有的・支援的であること。デジタル時代は要となる組織であり、現在サイボウズは、アジャイル組織へ変更を進めている。

自社製品であるグループウエア等を使い、まずは人事制度改革から、「100人いれば100通りの人事制度があってよい」という考えの下、制度・ツール・風土を土台に、働き方の多様化を現在進行形で続けていると、水戸氏は説明する。

組織変更の背景は、事業がパッケージ販売からクラウドサービスに変わってきたので、短期間で動くアジャイル開発と運用が求められることと、組織規模拡大と業務のリモート化だ。目的はユーザー価値の最大化であり、オープン性と大まかな計画を基本に、チームで全体最適化を目指している。具体的な組織は場所や職能間を取り払ってつくられ、多様なスキル・個性を生かし、意思決定もメンバー間で行うプロダクトチーム、部長の役割が再配置され、旧部長陣で構成される組織運営チーム、各分野の専門家が集まるエキスパートチームと、自立・公明正大等の企業文化を守りながら、約160名、30チームで構成されている。

改革で見えたチームの変化は、職能間の透明性が増しお互いの信頼関係が強まったことで、問題が全体的に見えやすくなった。リーダーの存在もそれぞれの意思決定に任せ、状況の変化に対応している。メンバーの変化は、従来行っていた部長との相談が幅広い人との1on1に変わり、新規ユニットへの体験入部も活発になった。組織の変化は、全体をまとめるマネジャーがチーム化されたことだ。組織変更で気付いた点は、変化はゆっくり起こり、最初の成功例で普及が進むと水戸氏は話す。サイボウズの改革は大胆に見えるが、戦略的道しるべがあり、下支えする企業文化が存在する状況で自由に動けるのであろう。今後活発になるであろうDXとアジャイル組織について、本実例を参考に組織改革に取り組むべきである。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 DXライブ#3 開発組織を変更して部長がいなくなってから起きたこと
00: 01: 42 アジャイル組織のイメージ
00: 04: 23 アジャイル組織の特徴
00: 07: 12 Spotifyの組織モデル
00: 10: 12 自己紹介
00: 10: 47 会社概要
00: 11: 08 企業理念 2019
00: 11: 52 グループウェア事業
00: 12: 26 主力製品
00: 12: 59 離職率と売上高
00: 13: 18 人事制度の方針
00: 14: 48 働き方の多様化へのチャレンジ(1)
00: 15: 14 働き方の多様化へのチャレンジ(2)
00: 15: 40 「働き方の多様化」の要件
00: 16: 26 サイボウズを支える4つの風土
00: 17: 27 開発組織変更の背景
00: 18: 06 事業はパッケージ販売からクラウドでのサービス提供へ
00: 19: 54 開発に求められるものの変化
00: 21: 18 開発はウォーターフォールからアジャイルへ
00: 23: 50 規模拡大とリモート化
00: 24: 38 10年以上続くマトリクス組織
00: 25: 46 【再掲】開発はウォーターフォールからアジャイルへ
00: 25: 58 【再掲】10年以上続くマトリクス組織
00: 26: 22 基本方針
00: 27: 20 何故オープン?
00: 28: 22 議論のプロセス
00: 29: 30 2つの境界
00: 30: 52 チーム主体の組織に
00: 32: 49 目的はユーザー価値の最大化
00: 33: 57 “部長”の役割再配置
00: 36: 50 背景にあった企業文化
00: 37: 40 職能間の透明性が増す
00: 40: 16 問題の透明性も
00: 40: 49 どうやって意思決定する?
00: 42: 02 1on1/メンター
00: 42: 58 活発になる体験入部
00: 44: 14 組織運営チーム
00: 45: 30 給与評価
00: 46: 07 課題はチーム間の連携
00: 46: 52 EXECUTIVE ACTION TEAM/EXECUTIVE METASCRUM
00: 47: 08 その他いろいろ
00: 48: 31 学び
00: 49: 37 まとめ
00: 53: 03 【再掲】アジャイル組織のイメージ
講師紹介: 今枝 昌宏(いまえだ まさひろ)
ビジネス・ブレークスルー大学大学院 経営学研究科長
ルミエンスLLC代表パートーナー

【主な経歴】
・北海道大学法学部卒業
・京都大学大学院法学研究科卒業
・エモリー大学ビジネススクールMBA課程修了
・日本鉱業 / ジャパンエナジー
・PwCコンサルティング
・日本アイ・ビー・エム理事 兼 IBMビジネスコンサルティングサービス パートナー 通信・メディア・公益事業本部長
・RHJインターナショナル・ジャパン(旧リップルウッド) ヴァイス・プレジデント
・現在、コンサルティングと研修事業の企業であるエミネンスを経営

【代表的な著作】『実務で使える戦略の教科書』(日本経済新聞出版社、2018年)『ビジネスモデルの教科書【上級編】』(東洋経済新報社、2016年)『ビジネスモデルの教科書』(東洋経済新報社、2014年)『サービスの経営学』(東洋経済新報社、2010年)『戦略立案ハンドブック』(東洋経済新報社、翻訳、2002年)『実践・シナリオプランニング』(東洋経済新報社、共著、2002年)一橋ビジネスレビュー、Think!などへの論文、記事多数

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  アシスタント:小泉 陽以

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