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デジタルトランスフォーメーションの考え方(2)


概要:
DXにとって不可欠なプラットフォーム(PF)の概念は、ユーザー間で同一の仕組みをシェアし、サイド間にインタラクションが生じることでネットワーク等の効果が起こるというものだ。本講義では、DXを理解する上でもポイントとなるPFについて詳しく解説し、ビジネスモデルとして、非効率な資源を最適化し分け合う「資源のシェアリング」、そこで重要となる「データ」、サブスクリプションに代表される「プライシング」を見ていく。最後に、DXの最適モデルを実現させるためのアドバイス、注意点をまとめる。
PFのネットワーク効果には、LINEのような雪だるま式に利用者が増えたり、小さいホテルがAirbnbに入って集客するといった機能共有作用がある。ただ、効果には臨界点があるので、確実なユーザーの確保や、初期顧客をジョイントベンチャー化する等、事前の対策が重要だ。昨今はオープン化の議論もあるが、事業者がレイヤーを垂直統合し、新製品を投入しても、レイヤーマスターの出現で脅かされることがあるため、オープン化が推奨される。

最近の現象を見ると、ホテル比較のトリバゴ、カーシェアリングを比較するOmio等、既存PFにPFをかぶせるアグリゲーションが見られる。一方、大手事業者のPFからの離脱も起きている。原因は課金、機能更新の停滞、ユーザー情報独占等で、今後もAPAホテルのアパ直のように、自社で立ち上げる企業が増えるだろう。支配的PFの元ではニッチPFや異業種へ拡大させるのも有効なので、今後の戦略に生かすべきである。

資源のシェアリングは、社会全体の効率化にとって重要だ。プレーヤーは資源提供者、プラットフォーマー、ユーザーの3者、PFはUsage Management PFとして情報が集まり、シェアリングエコノミー領域は急速に拡大している。注意点は、所有ではない新しい秩序と人間関係を構築することと、顧客データの競争優位性、個人情報のプライバシーだ。データの蓄積はどんどん加速するが、所有者がはっきりしないためPF内にせめぎ合いが起こり、さらに情報のプライバシー感覚を見誤ると、世間の反感を買う恐れがある。

Pricingについて、デジタルで多いのがサブスクリプションだ。会員制や定期購入、価格が変動するDynamic Pricing等、従来とは異なる顧客を取り込むことで増益が期待できる。最後にDXの注意点として、現状維持のバイアスにとらわれないこと。Kodakはデジタル化兆候に目を向けず戦略転換をしなかったため倒産した。重要なのは、社内でITエンジニアを育成し、できればトップがパトロンとなり、DX体制にもっていくことが鍵である。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 デジタルトランスフォーメーションの考え方(2)
00: 01: 57 プラットフォームとは?
00: 03: 12 プラットフォームのもたらす効用
00: 04: 11 プラットフォームとネットワーク効果
00: 05: 01 (参考)ネットワーク効果とは?
00: 06: 36 臨界点の存在とその克服
00: 07: 37 主な臨界点克服方法
00: 10: 25 (参考)PayPayによる強力なサブシダイゼーション
00: 11: 20 ネットワーク効果と収穫逓増
00: 13: 41 Trimbleによる自動制御の提供とオープンPFの脅威
00: 15: 26 (参考)イノベーションの垂直性と水平性
00: 16: 12 プラットフォームの競争力と規模、アグリゲーション範囲
00: 16: 43 プラットフォームにおける課金
00: 16: 46 既成プラットフォームに対抗する動き(総論)
00: 17: 04 マルチホーミング
00: 18: 46 クロスプラットフォーム
00: 19: 45 “プラットフォームのプラットフォーム”の出現
00: 20: 50 大手参加者によるプラットフォーム機能の自己提供
00: 24: 01 業界構造の時間的変化
00: 25: 13 ニッチプラットフォーム
00: 26: 06 プラットフォームによる市場間拡張
00: 27: 56 リソースシェアリングのビジネスモデル
00: 28: 15 リソースシェアリングの参加者
00: 29: 13 産業構造変化におけるシェアリングの位置づけ
00: 30: 37 資料
00: 31: 12 シェアリングモデルの増加
00: 31: 26 リソースシェアモデルのメリット
00: 31: 52 シェアリングプラットフォームによる使用履歴の把握とFB
00: 32: 58 B2Bにおけるシェアリング:クラウドマニュファクチャリング
00: 33: 51 シェアリングエコノミーにおける他の参加者への信頼問題
00: 34: 34 事例:BlaBlaCar
00: 36: 36 BlaBlaCarによる信頼醸成のフレームワーク:DREAMS
00: 38: 11 顧客データの取得による競争優位
00: 38: 32 データ集積による競争優位とデータ集積加速
00: 39: 40 データは誰のものなのか?
00: 41: 02 資源としてのデータとデータ取引市場
00: 41: 47 個人情報保護とプライバシー感覚
00: 43: 13 (参考)芝麻信用と中国におけるデータ活用
00: 44: 12 Value Based PricingとCost Plus Pricing
00: 44: 24 VBPの必然性
00: 44: 46 Value Based Pricingの例
00: 45: 25 サブスクリプション
00: 46: 13 サブスクリプションの種類
00: 46: 30 出会いのためのサブスクリプション
00: 47: 56 サブスクリプション:コスト側の設計
00: 48: 45 サブスクへの転換で起こること:アドビシステムズ 収入推移
00: 49: 23 ダイナミックプライシング
00: 49: 30 最近のダイナミックプライシングの例
00: 50: 43 保険的プライシング
00: 51: 11 トップによるIT理解とリーダーシップ
00: 52: 26 社内におけるIT人材の育成
00: 53: 55 (参考)日米のITシステム開発体制の違い
00: 54: 59 イノベーションの仕組み化・プロセス化
00: 55: 21 定常組織のアジャイル組織化
00: 56: 49 マッキンゼーによるアジャイル組織の5つの特徴
00: 56: 58 デザインアプローチ/リーンスタートアップの思考へ
00: 57: 50 ルール形成の必要性
00: 58: 11 レガシーシステムの問題:「2025年の壁」
00: 58: 39 低レベルなデジタル化での満足
00: 59: 07 デジタル化速度の読みにくさ、現状維持の心理的バイアス
00: 59: 58 新ビジネスモデルへの抵抗:社内抵抗とチャネル抵抗
01: 00: 45 従来の戦略論の弊害:RBVとSWOT
講師紹介: 今枝 昌宏(いまえだ まさひろ)


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  アシスタント:林 愛美

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