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地政学入門 > 地政学入門 11

インド


概要:
半島国家にもかかわらず、ヒンドゥー教やイスラム教をはじめとする多宗教・多民族を内包し、欧州に匹敵する広さを持つもヒマラヤ山脈やチベット高原等に守られ、外敵から攻め込まれにくい場所に位置する国、インド。国連の2019年世界人口推計によれば、現在の約13億8000万はさらに伸び、2050年には世界1位となる勢いだ。日本や一人っ子政策が響く中国の逆三角形型を尻目に、人口構造は若年層が裾野を押し広げるピラミッド型を示している。シリーズ第11回目は、圧倒的なポテンシャルを持つインドを取り上げる。
1858年、ムガル帝国崩壊後、宗教対立で混乱する隙に、綿花を求めて来航したイギリスに取り込まれ植民地化。1870年代、不凍港を求め南下政策を取るロシアがウズベクを合併すると、英国は先手を打ってアフガンやチベットへ出兵。現在のチベット問題の発端となった。1912年、辛亥革命で中華民国樹立。ダライ・ラマ13世がチベット独立を宣言し、英領インド東部とチベットの国境線(マクマホン・ライン)を策定するも、中国は拒否。争いは現在も続いている。

第2次世界大戦で枢軸国側に付いて大敗したことで反英運動が高まり、1947年にインド独立。同じく、イスラム教徒の諸州が分離独立してパキスタンが成立。悪評高い日本のインパール作戦だが、図らずもインド独立の扉を押したと言えまいか。

米ソ冷戦期、英米がソ連拡張への「防波堤」としてパキスタン支援に乗り出すと、ネルー首相は中ソと結んで社会主義化。蜜月を謳歌するも、毛沢東のチベット合併で関係悪化し、ダライ・ラマ14世がインドへ亡命。1962年の西部地方における中印国境紛争を契機に、理想主義者だったネルーの娘のインディラ・ガンディー首相は、リアリスティックに核開発に着手。アメリカは激しく非難するも、結局インド、パキスタンの核保有を容認。パキスタンを加えた当該国境をめぐる小競り合いは、昨今も耳目を集めている。

2004年、少数派シク教徒のシン首相が、経済発展による国力強化を掲げ市場経済を導入。発展著しい新興国BRICsの一員にまで成長したが、裏腹に貧富の格差が拡大し、宗教反目が再燃。2014年から就任したヒンドゥー教下級カースト出身のモディ首相は、ナショナリズムへの回帰を選択。モディ政権は、日米と軍事的友好を構築する一方で、中国主導の上海条約機構や一路一帯構想へ参加し、バランス外交を展開。自国経済がチャイナマネーに頼らず自立できれば、インドは今世紀半ばには中国と肩を並べる大国となるだろう。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 地政学入門#11 インド
00: 00: 47 資料(1)
00: 01: 32 資料(2)
00: 03: 08 資料(3)
00: 03: 46 【再掲】資料(2)
00: 04: 21 【再掲】資料(3)
00: 07: 20 宗教対立と植民地化
00: 11: 07 イギリス・ロシアの干渉
00: 15: 24 辛亥革命で清朝は崩壊するが…
00: 20: 04 第二次世界大戦の衝撃
00: 29: 14 米ソ冷戦期① 中印蜜月
00: 35: 56 米ソ冷戦期② 中印対立
00: 38: 42 冷戦終結前後
00: 41: 51 インド経済の大躍進(シン政権)
00: 46: 07 ナショナリズムへの回帰(モディ政権)
00: 46: 41 【再掲】冷戦終結前後
00: 46: 49 【再掲】ナショナリズムへの回帰(モディ政権)
00: 52: 03 「一帯一路」構想の主要ルート
00: 54: 09 第11回 インド まとめ
00: 55: 19 次回は…
講師紹介: 茂木 誠(もぎ まこと)


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  アシスタント:渡名喜 織恵

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