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エンディング産業の現状と課題 > エンディング産業の現状と課題 04

Updateするお墓と樹木葬
ゲスト:伊藤照男氏(株式会社アンカレッジ 代表取締役)


概要:
当番組は現代の葬儀や火葬、お墓の現状と展望を解説してきたが、最終回では、今、注目が集まっている樹木葬について取り上げる。1999年、岩手県にある臨済宗の寺から始まり、2012年に東京都が庭園型「都会の樹木葬」を販売したことでブレークした。ゲストに迎えた伊藤照男氏は、浄土宗の住職と一緒に株式会社アンカレッジを設立、全国17カ所の寺院で樹木葬等の企画販売、お墓のコンサルティングを行っている。伊藤氏にマーケティングの視点から樹木葬や今後の市場動向を伺い、最後に講師がエンディング産業を総括する。
日本人の価値観、家族構成の変化に伴い、葬儀市場では樹木葬や納骨堂、散骨等、お骨産業の多様化とお墓のUpdateが進んでいる。中でも注目されているのが樹木葬だ。2019年、「いいお墓.com」の調べでは、購入者の約41%に上ったといい、今後もシェアは拡大していくだろう。

樹木葬には自然に解け込ませる里山型、広い土地につくる公園型、狭い場所やお寺の境内でも可能な庭園型があり、人気をけん引しているのは、都市向きと言える庭園型だ。ただ、確実な定義はなく、草花や木を中心にした墓作りを「樹木葬」と呼んでおり、値段も上下の差が大きく、例えば都営の樹木墓地では、単体の4万円台から家族4人で280万円等のプランがある。多様化の裏事情を見ると、後継ぎ・家継ぎ問題、女性の自立といった風習の変化の影響が少なからずあるだろう。また、葬送の捉え方も地域社会重視から個人の意思が尊重されるようになり、永代供養墓、墓じまい、家族葬等の新しいキーワードも登場、こうした時代が動く変革期はビジネスチャンスだ。

業界の参入障壁は、墓地は撤収が許されないという側面から、地方自治体・宗教法人・公益法人のみ墓地事業が許されている点だ。参入方法として、墓石の請負や公園管理者、資格を取得して他葬儀社と差別化を図るという方法もあるが、地域性が希薄になっている昨今、サービスの標準化や大手による地元葬儀社の買収、ネット仲介者の寡占と低価格化等、収益に結びつけるには厳しい一面がある。

時代激変の中、アンカレッジはお寺の改革にも取り組んでいる。特にコロナウイルス影響下において、オンライン相談や読経のYouTube配信等、社会解決型事業へのUpdateの支援を行っている。最後にシリーズの総括として、弔いのかたちは多様化・複雑化しており新規参入も多いが、成功している業者は多くない。大切なのは、死というものに愛情を持って理解し向き合うこと。弔い文化を継承する責務を自覚し、自己研鑽を積みながらエンディングビジネスに挑戦していただきたい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 Updateするお墓と樹木葬
00: 01: 46 伊藤照男(いとうてるお)
00: 03: 03 株式会社アンカレッジ
00: 05: 25 樹木葬って何だ?
00: 05: 45 2019年 樹木葬はお墓シェア41%
00: 09: 05 岩手から東京、全国へ 樹木葬の20年
00: 12: 48 庭園型樹木葬とアンカレッジ
00: 13: 54 樹木葬を分類する(1)
00: 16: 55 樹木葬を分類する(2)
00: 21: 18 Updateするお墓
00: 22: 27 明治以降に確立した“伝統”のお墓
00: 24: 01 揺らぐ“日本の伝統”なるモノ
00: 28: 53 個人の意思を何より大切する時代
00: 32: 55 多様化と参入障壁
00: 34: 22 【再掲】樹木葬を分類する(2)
00: 34: 47 【再掲】多様化と参入障壁
00: 37: 15 空想が豊かさを生む終活市場
00: 37: 49 レッドオーシャン化するプア終活
00: 46: 19 はじめに言葉ありき
00: 50: 59 お寺もupdateする
00: 53: 05 エンディング産業の現状と課題~まとめ~
00: 53: 19 葬儀の多様化
00: 53: 55 多様化・複雑化する弔いの形
00: 55: 04 葬送・供養業界でのビジネスの成功は甘くない
00: 57: 16 葬送・供養業界に参入する際の心構え
講師紹介: 吉川 美津子(きっかわ みつこ)


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  アシスタント:鈴木 実森

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