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エンディング産業の現状と課題 > エンディング産業の現状と課題 03

日欧の視点から火葬場ビジネスを考える
ゲスト:武田 至氏(一般社団法人火葬研 代表理事)


概要:
日本の火葬普及率は世界一高く、ほぼ100%であるが、葬儀事業と違って市場の影は薄い。本講義では、火葬ビジネスの現状をテーマに、35年間、火葬場に携わっている、一般社団法人火葬研代表理事の竹田至氏をゲストに迎え、日本と欧州を比較しながら業界ビジネスを考える。「死者を弔う」ということでは、世界各国、宗教観や習慣等、独自の考え方があるが、「死」に対しての思いは人類共通ではないだろうか。海外と情報交換をし、日本の火葬場スタイルの改善・発展のための戦略を、事例を交えながら紹介する。
火葬研の主な役割は、火葬場の理解を深めてもらうための講演会開催や住民の意見聴取、施設運営サポート、最近では海外の団体とも積極的に交流を図っている。最新事例として、埼玉県越生町に広域静苑組合「越生斎場」の企画から設計管理までを行った。建物には一つの火葬炉に対して一つのお別れ室や、吹き抜けで2階からも祭壇が見通せる前ホールがあり、その他、一息つけるラウンジ等、心身が安らげる空間を目指したと竹田氏は言う。

日本の火葬には「骨上げ」という、箸で遺骨を納めることで死を具体的に確認していく所作がある。火葬炉も前室のあるパッチ式で、収骨を見越した構造になっており、日本人の心情に合ったものと言える。ただ、地域住民の気持ちとして火葬場に嫌悪感を持つ人が多いのも事実だが、直葬等、葬儀の様式が変わる中、火葬の方法も今後変わってくるだろう。

海外の儀式を見ると、民族性や宗教観、政治等の影響により、土葬、火葬、風葬と、多種多様な様式で行われている。「墓地の島」サン・ミケーレのあるイタリアでは、いまだ火葬率は低いが、ベルギーでは効率性を求めて火葬が60%に増えており、工夫を凝らした施設運営も見られる。例えば飲食関係に力を入れた施設では、カフェラウンジ併設、パンサービス等もあり、一般の人も気軽に利用できるまるでカフェのようだ。

欧州の火葬場の特徴は、合理性を追求した連続燃焼で、炉に入る瞬間は赤い火が見えるので刺激が強く、遺族も立ち会う習慣はなかったが、昨今は見届けたいという希望者が多くなり、ノルウェーの火葬場では、炉室を明るくデザインし、働く人も見えるようオープンな空間に改修した事例もある。日本では火葬・葬儀・墓地と業態が分かれており、火葬場も利益追求で画一的になりがちだが、まずは火葬場の固定概念を捨て、海外と宗教や文化の交流を図りながら、ビジネスチャンスを見つけ出してほしい。詳しくは竹田氏の著書『弔ふ建築 終の空間としての火葬場』を参照されたい。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 日欧の視点から火葬場ビジネスを考える
00: 01: 54 武田 至 一般社団法人火葬研 代表理事
00: 03: 19 調査・計画から建設や運営に対するサポート/住民参加の施設づくり(ワークショップ)への協力
00: 03: 39 火葬場の理解を深めるための講演会の開催/葬祭施設に関する研究と普及啓発活動
00: 03: 57 知識を深めるための講習会・見学会の開催/海外視察と海外の関連団体との交流
00: 04: 47 火葬場の最新事例広域静苑組合「越生斎場」(埼玉県越生町)
00: 05: 13 越生斎場周辺環境
00: 05: 21 1階平面図 2階平面図
00: 05: 36 断面図
00: 06: 42 資料(1)
00: 06: 55 資料(2)
00: 08: 00 資料(3)
00: 09: 04 資料(4)
00: 09: 32 資料(5)
00: 09: 54 越生斎場での試み
00: 12: 42 人間にとって終の空間① 死者を弔う
00: 13: 16 人間にとって終の空間② インド・ベナレスガンジス河の畔での火葬
00: 13: 36 人間にとって終の空間③ タイ王国 プミポン元国王火葬式
00: 14: 07 人間にとって終の空間④ アメリカ・ラスベガス棺と墓地での埋葬
00: 14: 43 人間にとって終の空間⑤ アメリカ合衆国 ラスベガスの火葬場
00: 15: 10 人間にとって終の空間⑥ フランス歴代フランス君主の埋葬地サン・ドニ大聖堂
00: 15: 29 人間にとって終の空間⑦ フランス・パリ カタコンブ(地下墓地)
00: 16: 00 人間にとって終の空間⑧ モロッコ・フェズイスラム教徒の墓地
00: 16: 26 人間にとって終の空間⑨ イタリアベネチアサン・ミケーレ(墓地の島)
00: 17: 29 世界の火葬率(%)(1)
00: 17: 40 世界の火葬率(%)(2)
00: 18: 07 世界の火葬率(%)(3)
00: 19: 31 日本と海外の火葬炉のタイプ比較
00: 20: 43 日本の火葬
00: 20: 59 火葬の文化(1)
00: 21: 24 火葬の文化(2)
00: 21: 56 火葬禁止と再開 (日本の火葬場のあり方に影響)(1)
00: 22: 48 火葬禁止と再開 (日本の火葬場のあり方に影響)(2)
00: 23: 23 1915年(大正4年)の火葬率
00: 24: 19 墓地、埋葬等に関する法律
00: 25: 23 建設に関する法律
00: 26: 41 火葬場の機能図と葬送行為の流れ
00: 28: 10 火葬場の施設づくりの変化
00: 28: 52 火葬場の平面計画の傾向
00: 29: 45 資料(6)
00: 31: 59 火葬場は利用者の声が反映されにくい公益施設(1)
00: 32: 38 火葬場は利用者の声が反映されにくい公益施設(2)
00: 34: 16 欧州の火葬場
00: 34: 31 2016年度統計
00: 34: 52 変遷
00: 35: 11 ポイント
00: 35: 27 統計データ
00: 36: 14 その他の数字
00: 36: 25 市況
00: 37: 39 火葬場外観
00: 37: 44 中庭と外部式場
00: 37: 51 葬儀式場
00: 38: 57 家族控室
00: 39: 19 会食室
00: 39: 27 カフェラウンジ
00: 40: 17 厨房
00: 40: 23 パンサービス
00: 40: 38 一般利用アプローチ
00: 42: 03 世界の火葬場から日本の火葬場の特徴をみる
00: 42: 11 資料(7)
00: 43: 05 資料(8)
00: 44: 11 資料(9)
00: 45: 44 変わる火葬の意味合い 葬送の場へと変化する欧州の火葬場
00: 45: 55 変わる欧州の火葬場
00: 46: 57 野辺の送り行われるオランダ・ハーレムのヤーデン火葬場
00: 47: 50 ガラスの葬儀式場
00: 48: 02 回廊
00: 48: 09 炉前ホール
00: 48: 24 炉前ホールの壁
00: 48: 42 欧州の火葬炉の課題
00: 50: 09 資料(10)
00: 50: 40 資料(11)
00: 52: 20 資料(12)
00: 52: 43 資料(13)
00: 52: 49 火葬炉の前に柩を納める前室の提案
00: 53: 58 日本の火葬場の課題
00: 55: 30 現在の試み
00: 56: 58 海外の火葬場ビジネスへの参入
講師紹介: 吉川 美津子(きっかわ みつこ)


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  アシスタント:鈴木 実森

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