柳澤氏は慶應義塾大学環境情報学部卒業後、ソニー・ミュージックエンタテインメントを経て、1998年に大学時代の友人3名と共に面白法人カヤックを設立しCEOに就任。TOW、COOKPAD(一部上場)の社外取締役を務めている。
面白法人カヤックは、日本的面白コンテンツ事業にて、従業員数295名、連結で410名、鎌倉に本社を置いている。事業内容は、面白広告系、漫画アニメ系、ゲーム、ハイパーカジュアルアルゲーム、esports事業 Well Played、カヤックLiving「SMOUT」、うんこミュージアムを展開している。
カヤックでは創業時から「サイコロ給」を導入しており、サイコロを振って出た目の数で基本給に1%から6%を掛けプラスアルファで支給するという制度で人が評価しない評価である。
仕事とは評価そのもの評価が文化を決めるとして、評価において価値観を合わせ、職種を全員クリエーターにし、360度評価で20名程のグループに分け「あなたが社長だったらどういう順番に給与をあげますか?」という一つの問いを基に基本給を決めているという。
カヤックの経営理念は「つくる人を増やす」であり、社会でも、学校でも、自分の住む地域でも、自分が主体的に関わっているという実感を持てれば、どんどん好きになるし、楽しめるようになるとう考え方から成り立っている。
カヤックの文化を作る上でブレストを重要な要素になっていて、そのルールは、仲間のアイデアに乗っかり、とにかくたくさんの数を出すことだという。ブレストにより自分では考えも及ばないアイデアが出て、チームワークが良くなり、自分ごと化するのが得意になり、視座が上がりつくる人になり、面白がる人になるという。
柳澤氏にとっての構想力とは、「ワクワクすることをカタチにするコトバ」で、ことばによって伝わり、輪郭をもってイメージができ、1つの短く端的でシンプルなものができれば、カタチにできると語った。