小沼氏は、一橋大学大社会学部卒業後、青年海外協力隊として中東シリアで活動し、帰国後に一橋大学大学院社会学科研究科を修了。その後、マッキンゼー・アンド・カンパニーで働き、2011年にクロスフィールズを創業した。著書に『働く意義の見つけ方 - 仕事を「志事」にする流儀』がある。
クロスフィールズは、『すべての人が「働くこと」を通じて、想い・情熱を実現することのできる世界。企業・行政・NPOがパートナーとなり、次々と社会の課題を解決している世界』をビジョンとし、留職プログラムを通じ、社会課題に取り組む新興国のNGO/NPOとともに現地の貧困・エネルギー・教育・閑居・衛生・雇用などの課題解決と企業のグローバル人材育成・新興国進出・BOPビジネス開発をサポートしている。
クロスフィールズのコンセプトは、「枠を超えて橋をかけ挑戦に伴奏し社会の未来を切り拓く」としており、その活動は、創業のときから続いている留職プログラム以外にも、社会課題体感フィールドスタディ、ソーシャルセクター支援、社会課題解決ワークショップ、新規事業へと広がっている。
留職プログラムは、2つの目的があり2つの異なるステークフォルダのニーズを満たしている。新興国のNGO/NPO に対しては企業の力を活用した課題解決の加速し、日本企業に対しては未来を切り拓くリーダーを育成する。また、新興国はNGO/NPOの想い・情熱を持っているがリソースが足りていない、日本企業はリソースに溢れているが想い・情熱が持ちにくい、この想いとリソースの不均衡を解決している。