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SDGsビジネス入門 > SDGsビジネス入門 05

SDGsをビジネスで解決するためのステップ


概要:
2015年9月の国連サミットで採択されたSDGsは、設定された数値目標を定期的にモニタリングしていくことに力点を置き、企業による貢献を明示している。公表以来ビジネス界のキーワードの1つとなっているが、経営にどのように取り入れればよいのか、わが国ではまだよく分からないのが実情のようだ。当シリーズ最終回は、これまでの振り返りと追加事例の紹介、およびSDGsビジネスを支援する中で講師の中村氏が気付いた事柄を7つのステップとしてまとめていく。
SDGsの「6. 安全な水とトイレを世界中に」で掲げられる水の課題は、該当規模が大きい故に取り組み事例も多い。過去には、濾過剤入りの30センチほどのシリンダーをストローのように使い、にごり水を直接吸い上げる「ライフストロー」が話題となったが、災害時はまだしも日常遣いには不向きだった。サイフォン式のツールもあったが、ポンプの手動が難点となった。現在、インドネシア発のNAZAVA WATERは、2つのバケツを重ねた間に置いたフィルターで汚水を濾過し、重力で水をためる安価な装置を開発。地域での実演販売などを通し、BtoB、BtoC共に普及している。発展途上国における課題解決は、価格の点でハイテクは難しい。時代遅れの眠れる技術こそ目の付けどころとなるだろう。 コペルニク社がSDGsビジネス支援を通して会得した要点は幾つかある。まず、熱量の高い人材を見つけることだ。行動力と周囲を巻き込む熱意の源である「想い」が重要となる。次いで、現地でユーザーと直接対話し、習慣や文化を肌感覚で理解すること。現場の事情を分かった上で方法を模索しなくては、机上の空論に終わってしまう。他に、自社の強みと気付いた課題との接点を考えること。アイデアやプロトタイプを早い段階から何度もテストし、PMF(失敗の最小化)を向上させること。ランダム化比較試験等で可能性の評価を行うこと。SDGsの浸透で資金調達が容易になり、企業にとっては好機だが、先進国と違い時間がかかる点に留意すること。現地パートナーの選定は、事業の補完性に加え、コミュニケーションやケミストリーなど属人的要素を重要視することが挙げられる。 地球上の優先課題は数多くあり、複雑に絡まり合っているが、どれも待ったなしの状態だ。途上国に限らずもちろん日本にもある。当講座を通して興味を持たれた方は、ぜひチャレンジしてほしい。
 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 SDGsビジネス入門#5 SDGsをビジネスで解決するためのステップ
00: 02: 02 SDGsビジネス入門 第5回:SDGsをビジネスで解決するためのステップ
00: 04: 41 SDGsビジネス入門講座のねらい
00: 05: 24 インドネシア発のNAZAVA WATERはシンプルなフィルターを、安く、使いやすくしたことで成長している。
00: 11: 50 元になった技術はこれだが、使いにくくあまり浸透しなかった。
00: 15: 11 話題になったライフストローも、ユーザー目線では使いにくく、あまり浸透せず。
00: 19: 17 フィルター以外はで、太陽熱で蒸散させ、海水を淡水化するものもある。
00: 23: 27 LIXILは安価で使いやすいトイレの便器を開発し、衛生状況向上への貢献を目指している。
00: 25: 30 パナソニックは、ソーラーライトで途上国の未電化の村に明かりをともす活動を行っている。
00: 25: 51 農業に不可欠な水をより効率的に供給する足踏みポンプや、
00: 26: 27 水力発電を使った水くみポンプなども出てきている。
00: 27: 17 今日の流れ(3: SDGsビジネスを支援した中で気づいたこと7つ)
00: 28: 08 SDGsビジネスを支援してきた中で気づいたこと。(1)
00: 28: 18 SDGsビジネスを支援してきた中で気づいたこと。(2)
00: 28: 40 熱量の高い人材がやるかどうか、その人材を支援できるかにかかっている。
00: 31: 32 矢崎エナジーシステムの大谷氏のコメント
00: 33: 10 SDGsビジネスを支援してきた中で気づいたこと。(3)
00: 33: 44 現場の空気感、ユーザーとの直接の対話が最も大事。(1)
00: 35: 42 現場の空気感、ユーザーとの直接の対話が最も大事。(2)
00: 36: 30 現場の空気感、ユーザーとの直接の対話が最も大事。(3)
00: 37: 59 現場の空気感、ユーザーとの直接の対話が最も大事。(4)
00: 38: 15 現場の空気感、ユーザーとの直接の対話が最も大事。(5)
00: 40: 13 SDGsビジネスを支援してきた中で気づいたこと。(4)
00: 40: 29 気づいた課題をリストアップし、自社で使えそうな技術はノウハウがあるかを考えてみる。(1)
00: 40: 35 気づいた課題をリストアップし、自社で使えそうな技術はノウハウがあるかを考えてみる。(2)
00: 40: 37 気づいた課題をリストアップし、自社で使えそうな技術はノウハウがあるかを考えてみる。(3)
00: 41: 02 気づいた課題をリストアップし、自社で使えそうな技術はノウハウがあるかを考えてみる。(4)
00: 41: 31 気づいた課題をリストアップし、自社で使えそうな技術はノウハウがあるかを考えてみる。(5)
00: 41: 52 気づいた課題をリストアップし、自社で使えそうな技術はノウハウがあるかを考えてみる。(6)
00: 42: 40 気づいた課題をリストアップし、自社で使えそうな技術はノウハウがあるかを考えてみる。(7)
00: 43: 10 気づいた課題をリストアップし、自社で使えそうな技術はノウハウがあるかを考えてみる。(8)
00: 44: 29 SDGsビジネスを支援してきた中で気づいたこと。(5)
00: 45: 27 アイデアやプロトタイプを早い段階から何度もチェックする。(1)
00: 45: 32 アイデアやプロトタイプを早い段階から何度もチェックする。(2)
00: 45: 48 アイデアやプロトタイプを早い段階から何度もチェックする。(3)
00: 46: 27 アイデアやプロトタイプを早い段階から何度もチェックする。(4)
00: 46: 29 アイデアやプロトタイプを早い段階から何度もチェックする。(5)
00: 46: 47 アイデアやプロトタイプを早い段階から何度もチェックする。(6)
00: 48: 22 SDGsビジネスを支援してきた中で気づいたこと。(6)
00: 48: 59 課題が解決されているかは、どうやったら分かるか?(1)
00: 50: 16 課題が解決されているかは、どうやったら分かるか?(2)
00: 50: 23 課題が解決されているかは、どうやったら分かるか?(3)
00: 50: 26 課題が解決されているかは、どうやったら分かるか?(4)
00: 50: 59 課題が解決されているかは、どうやったら分かるか?(5)
00: 51: 01 課題が解決されているかは、どうやったら分かるか?(6)
00: 51: 04 課題が解決されているかは、どうやったら分かるか?(7)
00: 51: 08 課題が解決されているかは、どうやったら分かるか?(8)
00: 51: 11 課題が解決されているかは、どうやったら分かるか?(9)
00: 51: 16 課題が解決されているかは、どうやったら分かるか?(10)
00: 51: 19 課題が解決されているかは、どうやったら分かるか?(11)
00: 51: 35 2019年のノーベル経済学賞はランダム化比較試験(RCT)をSDGsの課題解決の観点から・・・
00: 52: 25 SDGsビジネスを支援してきた中で気づいたこと。(7)
00: 52: 49 マイクロファイナンスでノーベル賞を取ったユヌスしが始めたグラミーン銀行が黒字化したのは・・・
00: 53: 43 ハスクパワーシステムは、シェル財団などの資金を受けて、ビジネスを軌道に乗せた。・・・
00: 55: 47 SDGsビジネスを支援してきた中で気づいたこと。(8)
00: 56: 15 現地パートナーの選択は、非常に大事。(1)
00: 56: 18 現地パートナーの選択は、非常に大事。(2)
00: 56: 22 現地パートナーの選択は、非常に大事。(3)
00: 56: 29 現地パートナーの選択は、非常に大事。(4)
00: 57: 03 現地パートナーの選択は、非常に大事。(5)
00: 58: 22 SDGsビジネス入門講座、最後に
講師紹介: 中村 俊裕(なかむら としひろ)
コペルニク共同創設者兼CEO

京都大学法学部卒業後、英国ロンドン経済政治学院で比較政治学修士号取得。
マッキンゼー東京支社で経営コンサルタントを務める。
2010年コペルニクを創設。主に東南アジアの国々で農業、水、エネルギー、環境などの分野の課題を解決すべく、様々なシンプルなソリューションを発掘、開発支援し、さらに実証実験を行っている。
2012年には世界経済フォーラム(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダーに選出された。
現在大阪大学COデザインセンター招聘教授。

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  アシスタント:長谷部 真奈見

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