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SDGsビジネス入門 > SDGsビジネス入門 02

コペルニクの活動とSDGs


概要:
アメリカの社会起業家であり、社会起業家育成支援非営利組織アショカの創設者でもあるビル・ドレイトンは言う、「人々に魚を与えるのではなく、釣り方を教えるのでもない。新しくよりよい漁業産業をつくり上げることこそ重要だ」。援助事業を様変わりさせるこの言葉に背中を押され、講師の中村氏は途上国の問題を解決するテクノロジーの普及・開発を目指すNGOコペルニクを立ち上げた。当シリーズ第2回目は、同団体始動の経緯から初期の活動、現在の取り組みなどを紹介していく。
高校生のころから国連の仕事に憧れていた中村氏は、国連難民高等弁務官事務所でのインターンを皮切りに、職員として東ティモールやインドネシアなど途上国の支援活動に従事。後に赴任したアフリカのシエラレオネは、当時内紛が終息したばかりの世界最貧国。岩を砕いて生計を立てている女性との出会いを通し、国連と資金を拠出する政府、支援を受ける政府の三者の中だけで物事が動いていく国家計画づくりの仕事は、普通の人々の生活を直接向上できるのかと疑問を持ち始めた。

ニューヨーク本部に異動後、庶民が抱える日々の課題解決と密接に関わりたい思いが高まり、週末はコンセプトづくりに費やした。灯油ランプに代わるソーラーライトや不衛生な水の簡易ろ過装置など、現場状況に応じたシンプルな適正技術開発は、途上国の現地ベンチャー企業も多い。利用者と技術者をつなぐ役割を担いたいと、妻と二人でコペルニクを立ち上げ、2010年半ばにインドネシアへ拠点を移し本格稼働した。テクノロジーの普及に焦点を絞り、地元女性を訓練し有償で商品を広めてもらうことで流通網を構築。民間企業との連携が伸展するにつれ、製品化や効果証明前のプロダクトの実証実験が強みとなってきたが、事業の拡大に伴い類似団体も増加したことで、貧困削減に効果のある既存技術を届けることから、まだ注目されていないテクノロジーを探して広める活動へ主軸を移した。

現在の活動事例は、インドネシアのパームヤシプランテーションの焼き畑による泥炭地層火災から生じる煙問題。SDGs「健康と福祉」の項目で、学校などでMP2・5値の改善を試行しているコペルニクの方法論は、小規模で始めて実効が期待できればさらに精密に詰めていく、小さな検証だ。2030年SDGs達成の鍵は、データに基づいた積み上げから効果的な介入を行うことだと、中村氏は結んだ。

 講義タイムテーブル:
スライド 時間 タイトル
00: 00: 00 コペルニクの活動とSDGs
00: 01: 00 今日の流れ
00: 01: 27 今日の流れ(1:コペルニクを立ち上げるまで)
00: 01: 38 国連の仕事にあこがれたきっかけ
00: 04: 17 ジュネーブ
00: 07: 02 東京
00: 09: 09 東ティモール
00: 12: 43 インドネシア
00: 14: 28 シエラレオネ
00: 18: 03 シエラレオネの首都、フリータウンでの魚の買い物(1)
00: 18: 26 シエラレオネの首都、フリータウンでの魚の買い物(2)
00: 19: 08 岩を砕いて生計を立てていた女性
00: 21: 28 ニューヨーク
00: 22: 52 アショカの創業者、ビル・ドレイトンの言葉
00: 24: 53 2009年、信頼できる友人を招いてコペルニクのコンセプトをプレゼン
00: 25: 27 シンプルなテクノロジーで途上国の課題を解決する(1)
00: 25: 43 シンプルなテクノロジーで途上国の課題を解決する(2)
00: 25: 48 シンプルなテクノロジーで途上国の課題を解決する(3)
00: 25: 55 シンプルなテクノロジーで途上国の課題を解決する(4)
00: 26: 00 シンプルなテクノロジーで途上国の課題を解決する(5)
00: 27: 41 コペルニクのローンチパーティー
00: 27: 52 インドネシアと東ティモールでのパイロットプロジェクト
00: 29: 06 ウェブサイト第一号!
00: 29: 29 アメリカでの広報活動
00: 29: 39 2010年半ばにインドネシアに拠点を移す
00: 30: 22 東ティモールでのテクノロジー・フェアー
00: 31: 05 徐々にプロジェクトが増加
00: 31: 28 最初のチーム! 仕事場はまだ自宅
00: 31: 50 自宅の2階に移動
00: 32: 17 日本での津波への対応
00: 33: 07 最初のコペルニク・オフィス
00: 33: 53 アプローチに対してのある程度の注目はあり
00: 34: 56 インドネシアでの活動を拡大
00: 36: 01 現地の女性をトレーニングして、テクノロジーをラストマイルに届ける
00: 36: 47 ボートでテクノロジーを広める
00: 38: 02 民間企業との連携が増加
00: 40: 11 チームも拡大するが、、、
00: 40: 37 似た活動をする団体も増加
00: 41: 17 フォーカスのシフト
00: 42: 06 実証実験を軽く・早く(1)
00: 42: 38 実証実験を軽く・早く(2)
00: 42: 39 実証実験を軽く・早く(3)
00: 43: 28 2019年のノーベル経済学賞(1)
00: 45: 04 2019年のノーベル経済学賞(2)
00: 45: 39 泥炭火災からの煙問題
00: 48: 00 いかに子供たちに安全な空間を提供できるか?
00: 48: 52 学校での安全なスペースの提供
00: 49: 31 「ラボ環境」でのテスト(1)
00: 49: 40 「ラボ環境」でのテスト(2)
00: 50: 26 実際の環境でのテスト
00: 52: 39 カカオ
00: 52: 42 カカオの乾燥
00: 53: 58 結果
00: 55: 44 ネズミ退治用のオーガニック薬草 対 化学薬品
00: 58: 38 まとめ
講師紹介: 中村 俊裕(なかむら としひろ)
コペルニク共同創設者兼CEO

京都大学法学部卒業後、英国ロンドン経済政治学院で比較政治学修士号取得。
マッキンゼー東京支社で経営コンサルタントを務める。
2010年コペルニクを創設。主に東南アジアの国々で農業、水、エネルギー、環境などの分野の課題を解決すべく、様々なシンプルなソリューションを発掘、開発支援し、さらに実証実験を行っている。
2012年には世界経済フォーラム(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダーに選出された。
現在大阪大学COデザインセンター招聘教授。

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  アシスタント:長谷部 真奈見

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